元気ハツラツ、健康美にあふれたバトン・チア「スピリッツ」は、まさに龍大スポーツの華。野球部やアメフト部のリーグ戦の応援には欠かせない存在だ。また京都学生祭典や御堂筋パレードなど、学外のさまざまなイベントに招かれて演技を披露している。
レベルの高さに定評があるのも当然。毎年、夏に開かれる「関西学生バトン・チアコンテスト」では、チーム・バトンの部で8年連続のグランプリを受賞。さらに2004年度は“チーム・フェスティバル”の部でも初のグランプリを獲得したのだ。
「メンバー一人ひとりの大切さを感じます。もともと龍大はバトンワークのうまさが伝統です。“チーム・フェスティバル”は組体操の要素が強く、大技を完成させた時は『やったー』とうれしかった。今回は花笠とバチという“和風”の手具を使った個性も評価されたのではないでしょうか」とリーダーの朱雀奈美さんは笑顔で語る。
コンテストではソロの部でもグランプリ受賞者が続出。難易度によって入門・初級・中級・上級・最上級の部門で競われるが、椀田恭子さんが中級の部、加納万友香さんが上級の部でグランプリを獲得したほか、最上級の部で小寺由美子さんが金賞に輝いた。
スピリッツの創部は1975年。学生生活活性化のために、学生課が女子学生に声をかけてのスタートだったが、厳しい練習が実を結んで、みるみる強豪の仲間入りを果たした。メンバーは現在27名。毎日4時間、土日は7〜8時間の練習をこなす。柔軟、馬跳びなど基礎トレーニングから、表現力を養うダンスの練習も欠かせない。
練習場所は正門前の広場を使うことが多いため、雨が吹き込んで濡れて滑ったり、風の強い日は立て看板が飛んできたり。環境は決して良くないが、「みんな仲が良くて練習中も元気いっぱい。曲がかかると、とたんにテンションが上がります」と普段のチームワークもバッチリだ。入学まで未経験者だったメンバーも多いが、「大丈夫ですよ、だんだん体も柔軟になって十分やれますよ」とのこと。
技術だけでなく、衣装も大切な評価の対象なので、演目に合わせてすべて自分たちで手作りする。学年が上がるにつれてミシンの腕も上達するのだそうだ。
スピリッツの1年の集大成は毎年12月に開く単独公演。第5回を迎えた今年度は26日、「LOVE&Thanks」と題し、900人を収容する京都会館第2ホールで開催し、大成功を収めた。 |
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