自殺は、現実世界で抱えきれない問題を解決するためにとる最後の決断です。
どうすれば自殺にいたらずに、ふんばれるのでしょうか。自殺にはどこかに苦しみの終了を急ぎ求める気持ちがあります。ひとは独りで生きているのではありません。他の誰かに生かされています。一人のいのちは、自分だけのいのちではなく、愛する人々にとっても尊いいのちです。心が塞がれても、身体は生きようとしています。悩んでいても、お腹がすき、トイレにも行きたくなります。どんなに悩んでいても、身体のなかから、「生きたい」と叫んでいるのでしょう。その時は、自殺しか解決の方法がないように見えても、身体の声を聞き、日月の光を受けて、あなたが生きることそのものが、本当の解決になることを信じてほしいと思います。そのときどれだけ未来が閉塞しているように思えても、縁によって、これからどんな人生が開けてくるかはわかりません。あなたがそのままで願われた存在であることを仏は黙って微笑んで知らせてくれます。 |