昨年12月5日から11日の1週間、 ルーマニアの民族舞踊チーム「Floare
de Colt(コルツの花)」と 瀬田学舎を拠点に活動する「華舞龍」(一般同好会)の異文化交流が実現。
「Floare de Colt」のステイ先やイベントの日程と会場、 さらには交流会や観光など、 スケジュールのすべてを華舞龍のメンバーが企画・運営した。
自分たちの力を信じて主体的に取り組み、「踊り」を軸に、 国境を越えて行なわれた交流で華舞龍のメンバーたちは何を考え、何を得たのか。
その成果は計りしれない。
2007年9月「長浜あざいあっぱれ祭り」にて。みんなで創りあげたこの演舞で「ハッスル賞」を受賞
思いがけない国際交流。
準備も運営も自分たちの手で。
きっかけは昨年夏。同年4月から来日し、華舞龍に入会したルーマニアからの留学生アリアドナ・ペトリさんが、帰国を目前にして「国際交流をやろう」と言いだしたことが始まり。彼女がかつて所属していたルーマニアの民族舞踊チーム「Floare
de Colt」との異文化交流を提案してきたのだ。メンバーたちは、「そんなことができたらいいなぁ」と夢のような気分でいたが、ルーマニアからの来日が可能ということで、話は一気に現実味をおびる。
華舞龍では早速、国際交流担当を決めるなど、イベント成功に向けての活動を開始。まず取り組んだのが、生徒や教員たちのホームステイ先探し。身内や友人にお願いしたり、ポスターで呼びかけるなどして、なんとかホストファミリーを見つけることができた。
また、発表の場を求めて、大津市の国際親善協会に出向くなど連日奔走。瀬田と深草のキャンパスのほか、大津PARCOの広場での披露が決まった。事前準備として、ルーマニア語をいくつか覚えたり、お国柄や文化についても勉強した。
こうして、あっという間に国際交流の日が訪れた。「Floare de Colt」一行は、踊り手の高校生や大学生11名と、付き添いの教員6名、バイオリニストとアコーディオン奏者が各1名。全員が旅費を自己負担しての来日だった。