広報誌「龍谷」2023 No.96

真実を見極め、未来の力となる学問 国際ジャーナリスト 堤 未果  × 龍谷大学学長 入澤 崇

People, Unlimited

真実を見極め、未来の力となる学問

国際ジャーナリスト

堤 未果

×

龍谷大学学長

入澤 崇

国際ジャーナリストとして、『新自由主義』に突き進む社会に警鐘を鳴らす堤未果さん。「堤さんの提言は、社会に対する私の問題提起と相通じていました」と話す入澤学長。二人の対談が実現し、様々な課題が山積する今をどう捉え、未来に向かってどう生きいていくべきか語り合った。

入澤:堤さんは、アメリカでキャリアを積むなか、ワールドトレードセンターの真横のビルで2001年9月11日のアメリカ同時多発テロに遭遇したことを機に、国際ジャーナリストに転身されたとうかがいました。

堤:そうです。9.11では想像を絶するほどの恐怖に見舞われました。しかし、それ以上に、対テロの旗印のもと、国民の監視や情報統制がおこなわれるなど、アメリカという国が一夜にしてまったく変わってしまったことが本当に恐ろしかったです。

入澤:堤さんが著書で記されている「ショック・ドクトリン」ですね。

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Education, Unlimited

キャンパスを越え視点を広げる 低年次からのキャリアプログラム

キャンパスを越え視点を広げる
低年次からのキャリアプログラム

インターンシップ支援オフィス長
国際学部

瀧本 眞人 教授

時代の変化に対応する実践的な教育

龍谷大学は、学生の自立とキャリア形成を支援する実践的な教育プログラム「協定型インターンシップ」を2006年から提供してきたが、 2022年度入学生からは「RYUKOKUキャリア・スタート・プログラム」としてその内容を刷新した。

これは1・2年次生限定のプログラムで、事前に履修する「教養教育科目特別講義(キャリア入門)」(2単位)と、企業等での実習およびその直前・事後学修である「キャリア実習・実習指導」(2単位)の2科目からなる。

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Connect, Unlimited

同じ志でめざす誰もが幸せなカーボンニュートラル社会

同じ志でめざす
誰もが幸せなカーボンニュートラル社会

Daigasエナジー株式会社 代表取締役社長

井上 雅之 さん

龍谷大学副学長

深尾 昌峰

龍谷大学は、全国初の地域貢献型メガソーラー発電所「龍谷ソーラーパーク」を2013年から稼働。2022年1月に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を発出し、創立400周年を迎える2039年までの「ゼロカーボンユニバーシティ」の実現をめざしている。この実現に向けて、2023年2月、Daigasエナジー株式会社と包括連携協定(以下本協定)を締結。カーボンニュートラルの達成やグリーン人材育成などの取り組みを進めている。「龍谷ソーラーパーク」事業の立ち上げに携わった深尾副学長と、Daigasエナジーの井上社長が本協定の展望を語り合った。

深尾:本協定では、事前に井上社長や社員の方々との対話の機会を設けていただきました。その際、カーボンニュートラルに邁進する皆さんの熱い思いと、地域貢献や価値創造といっためざす先の親和性から、より強固なパートナーシップが築けると確信しました。

井上:我々もカーボンニュートラルの実現のために様々な事業を展開していますが、龍谷ソーラーパークの発電収益を地域社会に還元するスキームは先進的で、以前から注目していました。龍谷大学深草キャンパスは地域の避難所であり、万一の災害時には、ガスコージェネレーションシステムや太陽光パネルといった自家発電装置を活用されるとお聞きしました。地域貢献は我々の重要ミッションの一つでもあり、同じ志に共鳴しました。

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