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龍谷大学では、大谷探検隊100周年を記念して、昨年度より「仏の来た道」をメインテーマに、各種の学術企画を実施している。 その一環として、この9月「チベットの芸術と文化」をテーマに、広島市立大学との共催で国際シンポジウムを開いた。大谷探検隊を組織した西本願寺22代宗主・大谷光瑞師は、仏教伝播の道をあきらかにすることを主な目的に探検隊を中央アジアに派遣した。同時期チベットにも注目し、青木文教、多田等観の2人を派遣し、チベット仏教・チベット語を学ばせた。 シンポジウムは、日・中・英の研究者が、2日間にわたって、龍大の大宮学舎でチベットの工芸美術・芸能・民族などに焦点をあてて討論をした。 また、龍谷大学所蔵の青木文教コレクションを中心としたチベット関係の資料展を同時期に開催した。 来年9月には学術企画「仏の来た道」の完結編として、「シルクロード文物と現代科学」をテーマに、ドイツ・イギリス・フランス・インド・中国などから研究者を招いて、6日間にわたって、研究成果を多角的に展開する。 |
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広島市立大学の服部等作教授と龍谷大学の芳村博実教授が代表世話人として、シンポジウムを運営した。ふたりは、第1部の座長も務めた。進行は、入澤崇龍大教授(右)。 |
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「学術資料展」は、9月10日から21日まで、大宮学舎にある本館展観室で開催された。「ラサ鳥瞰図」など青木文教関係の資料、第一次大谷探検隊「ミャンマー・雲南ルート」隊員の野村禮譲資料、日本人として初めてチベットの領域に入った能海寛資料と、仏教工芸美術を中心とした観水庵コレクションの中から、ヒマラヤ文化圏関係の観音菩薩像などを展示した。 |
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前号の「OB登場」で紹介した写真家中淳志さん(1981年法学部卒業)の写真展「チベット・アフガン〜信仰と生活〜」(龍谷大学主催、毎日新聞社・龍大校友会後援)を、9月13日から30日まで、深草学舎紫光館1階の龍谷ホールで開催した。 |
バーミヤンの石窟の全容撮影に成功!! |
中さんは、今年5月、アフガニスタンのバーミヤンに入り、タリバーン政権による爆破・破壊を免れた壁画や、爆破された大仏の跡、盗掘者に削り取られた壁画など、石窟群の全容撮影に成功し、7月13日付けの毎日新聞の1面トップを始め、大きくマスコミで報じられた。その後、バーミヤン遺跡保存への動きにも大きな波紋を投げかけている。 今回の写真展は、“仏教”をテーマとする中さんの最近の労作であるチベットに根付く信仰の風景とともに、約90点を展示。延べ2千人余の来場者があった。 |
山田明爾教授と記念講演 |
開期中の21日(土)には、「バーミヤン石窟の現状〜やはりあった! 信念の撮影」と題した講演会が紫光館4階の多目的ホールであった。満席の約300人が詰め掛け、中さんの講演と、かつてバーミヤン調査を行ない、中さんにアドバイスをしてきた山田明爾短期大学部教授(仏教文化学)の講演に熱心に聞き入った。上山大峻学長の司会で2人の対談もあった。 |
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左にアフガン、右にチベットの写真を展示。 |
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シンポジウムは、石塚伸一法学部教授と、ハンス=ルートヴィッヒ・シュライバー博士(ゲッティンゲン大学元学長)の挨拶に始まり、ドイツからはゲッティンゲン大学の他にギーセン大学など7つの大学から招聘された9名の研究者が、また、日本からは、本学の他に中央大学、大阪市立大学など8大学から研究者9名が発言した。 遺伝子工学の分野で、クローン、遺伝子治療等について、各方面より多くの問題が指摘されている。当然、遺伝子操作の技術によって起こる問題は、今までの法律や倫理の常識で解決できず、複雑な問題となっている。この会場でも具体的な事例を踏まえ、活発な意見交換がなされた。 なお、このシンポジウムは人間・科学・宗教研究助成で行なわれた。 参加者は約100名。 |
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大学側からは学長始め総勢70名のスタッフが参加、企業担当者を迎えて、親睦を深めた。 また、龍谷エクステンションセンターからもセンター長らが出席し、就職のみならず、産学連携の話題も交えて、多彩な交流がはかられた。 すでに、ガイダンス等、3年生対象の就職支援が始まっている。就職部は、個別相談も含め、厳しい環境を乗り越えるための様々な支援活動を展開している。 |
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70チーム、約350名の龍大の学生、教職員、関係者などがエントリー。寒さも忘れ、慣れないオールを握って力いっぱい競い合った。 例年多彩な顔ぶれで参加する国際課は今年は20名を超える留学生が参加。4艇ものパワフルなチームを結成、大会を盛り上げた。 また、端艇部女子マネージャー手製の”豚汁”が販売され、大好評。 来年は、地元自治会や商店街からも参加してもらえるよう働きかける予定。 例年、9月の授業開始時期から各キャンパスで先着順で参加者を募集している。5人1組で無料、誰でも参加できる。詳しくは端艇部艇庫まで(TEL:077-537-6069)。 |
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