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上山大峻学長の任期満了に伴い、2002年12月24日(火)に行なわれた学長選挙で、神子上惠群文学部教授(現・文学部長)が選出された。
神子上教授は、龍谷大学は教育と研究の両方を重視した大学であらねばならないとし、本学固有の浄土真宗の精神のもとでの教育と、研究成果を世界へ発信する使命、大学一般として果たすべき教育と研究の使命、これらが互いに影響しあい、浸透し合うよう努めたいと掲げる。
また、「本学は、浄土真宗の精神に基づく教育を施す、と宣言しています。このことを本学の存在理由に関わることとして重く受け止めていきたい」とも。
専門は、近世哲学における理性と信仰との関係。
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シンポジウムの風景。左から、司会の副センター長・石塚伸一法学部教授、小川原優之弁護士、長谷川永客員教授、ジュリエット・ライオン事務局長、ハルトムート・ヴェーバー教授。 |
文部科学省の高度化推進事業「学術フロンティアセンター(AFC)」の一環で、日本で初めての刑事政策に特化した研究所「龍谷大学矯正・保護研究センター」(センター長・村井敏邦法学部教授)が本年度設置された。
その開設を記念し、内外の研究者、実務家、NGO関係者などを招いて、「国際的視点から見た終身刑−死刑代替刑としての終身刑をめぐる諸問題−」と題して、2月1日、深草学舎で国際シンポジウムを開催した。
現在、日本では、死刑制度をめぐって活発な議論が展開されており、死刑に代わる最高刑として、終身刑の導入が議論されている。この今現在の課題を巡って、ドイツのフルダ大学のハルトムート・ヴェーバー教授が「終身刑が人権に与える影響」を、イギリスの刑務所改革に取り組むプリズン・リフォーム・トラストのジュリエット・ライオン事務局長が「イギリスにおける死刑廃止と終身刑の運用」、元大阪矯正管区長の長谷川永龍大客員教授が「日本の矯正現場から見た終身刑」、日本弁護士連合会人権擁護委員会死刑問題調査研究委員会委員の小川原優之弁護士が「終身刑導入論と日本弁護士連合会の対応」について語ったのち、「釈放の可能性のない拘禁刑」導入への議論を深めた。
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2月1日(土)深草学舎紫光館で龍谷ボランティア・NPO活動センター主催の「地域社会とお寺をつなぐシンポジウム〜お寺は進化する〜」が行なわれた。
これは、経済学部2年生の片岡明彦さん(滋賀県立草津東高校出身)の地域とお寺が互いに何を求めているのかを語り合う場を設けたいとのアイディアから実現したもの。以前は人々が集う場というのがお寺の自然な姿であったが、今は両者の間には隔たりがあると感じるからである。
まず、寺院に拠点を置いたNPOの結成や運営をサポートする、(財)全国青少年教化協議会の神仁さんが講演し、その後、「ここまで進んでいるお寺が地域にできること」をテーマにパネルディスカッションが行なわれた。会場には寺院関係者のみならず、多くの関心をもった人が集まり、人と人とのつながりや、何が人を惹きつけるのかについて熱心に耳を傾けた。
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このシンポジウムを企画した片岡さん。 |
右から、町家倶楽部ネットワークの佐野充照さん、法然院森のセンター久山喜久雄さん、應典院寺町倶楽部の榛木恵子さん、神仁さん、司会の芳村博実文学部教授。それぞれから先進的取り組みが紹介された。 |
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