龍谷 2006 No.62
ホットアングル 瀬田キャンパスの動きに注目!教育・研究・福利厚生がさらに充実

理工学部、社会学部、国際文化学部と各大学院を擁する瀬田キャンパス。
現在、約7300人の学生・大院生がここで学んでいる。
そんな瀬田キャンパスを正門から入り外周道路を進んで行くと、
ガラス張りの綺麗な建物が目に飛び込んでくる。
今年新たに瀬田キャンパスに登場した「智光館」だ。
今回はその智光館を中心に、年々進化を遂げる瀬田キャンパス内の動きを紹介する。

智光館

丸善書店 生協購買部
丸善書店
生協購買部

智光館の完成で食堂環境が充実
 理工学部や社会学部の新学科の開設により学生数が増え、手狭感のあった食堂環境。しかし、青志館にあった生協購買部と青雲館にあった丸善書店が智光館に移転したことにより、空いた場所を食堂スペースとして活用できるようになった。
 屋外にもテラス席を設け、座席数が大幅に増加。さらに青志館と青雲館との間を天井でつないだ開放的なスペースは、学生の憩いの場となっている。

新たな教学改革始まる
 2003年度に「情報メディア学科」「環境ソリューション工学科」を開設した理工学部、2004年度に「コミュニティマネジメント学科」を開設した社会学部に続き、国際文化学部が2007年度入学生を対象にカリキュラム改革を行なう。学生の関心にそって、専門性と幅広さを兼ね備えた学修を可能とするコース制を導入。入学定員を50名増やし、420名となる(文部科学省申請中)。
 また、理工学部新2学科が初めて卒業生を輩出するにあたり、大学院理工学研究科に2007年4月、「情報メディア学専攻」「環境ソリューション工学専攻」(入学定員各20名)を新たに設置する予定だ。

文科省のハイテク・リサーチ・センターに採択
 最先端の研究開発プロジェクトを実施する組織を5年間にわたり支援する文部科学省の「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」。本学はこれまでに第1期(1996〜)、第2期(2001〜)と連続で採択されてきた。
 第3期にあたる2006年度は「アドホック無線ネットワークの要素技術と応用に関する研究」「エネルギー有効利用のための革新的材料研究開発」の2件を申請し、共に採用。現在は、最新器機を兼ね備えたハイテク・リサーチ・センター棟を拠点に、最先端の研究開発プロジェクトが動いている。
 さらに、昨年放送されたNHK「新シルクロード」で仏教壁画のデジタル復元が紹介され、話題となった「古典籍デジタルアーカイブ研究センター」も継続採択が決定し、貴重な歴史資料に生命を吹き込んでいる。

進む産学連携
 龍谷エクステンションセンター(REC)と本学理工学部の教員が、行政や自治体からの競争的研究資金を受け、企業との連携によって取り組んできた研究開発事業が、実を結ぼうとしている。
 経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業として採択された「有機ELディスプレイ用ガスバリアプラステックフィルム」や、滋賀県版経済振興特区事業「廃棄物を原料としたRDF炭等による融雪材の研究開発」「酸性ガス吸着・分解および選択吸着機能を有する無機多孔質材料の開発とその実用化研究」が研究期間終了を迎え、今後、研究成果が社会に還元されることに。
 RECではこの夏休み、大津市商工会議所と共催で「夏休み子ども理科工作・実験講座」を開くなど教育の面でもさらなる産学連携の充実に取り組んでいる。

「夏休み子ども理科工作・実験講座」 アフラシア平和開発研究センター共同研究室
8月8日と9日に行なわれた
「夏休み子ども理科工作・実験講座」
アフラシア平和開発研究センター共同研究室


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