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恩師の長光さんと |
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スケート連盟の役員として審判員の仕事だけでなく、氷上で自ら実演しながら指導することも |
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授業の合間、様々な国から来た外国人留学生たちと。
「一緒に授業を受ける留学生がいい刺激になります」と山井さん |
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母のように慕うコーチと一緒に
山井さんは何ごとにもベストを尽くす頑張り屋さんだ。短大時代は全日本学生選手権9位、関西インカレ2位という成績を残すほど、スケートの練習に励みながらも、4年制並みの120単位を取得したことでも分かる。
「とことんまで頑張りすぎて、選手時代はケガだらけ。就職してからも仕事のしすぎで体をこわしました」と苦笑しながら、「龍大では大勢の留学生がハードな生活を送っています。3ヵ国語、4ヵ国語を話せる人も多い。留学生と比べると私はまだまだ」ときっぱり。
実は、今回の取材には山井さんの育ての親でもあるコーチ、長光歌子さんも同席していただいた。長光さんは元全日本ジュニアチャンピオンでJOCの強化スタッフ。そしてトリノオリンピック日本代表の高橋大輔選手の専任コーチでもある。山井さんと高橋選手はきょうだい弟子≠セったそうだ。
「龍大で頑張っているのを見ていると、真美子らしいなと思いますね。自分が輝ける場所をとことん探して編入学したのでしょう。彼女は正義感が強く公平な人。何ごとも強烈な好奇心を持って臨むので、きっと素晴らしい審判員になってくれるはず」と期待を寄せる。
踊りが上手で表現力がずば抜けていた山井さんをお手本に、高橋選手は「踊ることが恥ずかしくなくなった」と飛躍を遂げたそうだ。
高校卒業後、龍大に進学したのも長光さんの教え子の多くが龍大に在籍していたことが理由だとか。
「仕事で忙しい母親に代わって色々なことを支援していただいた。今の私があるのは先生のお陰」と山井さんは全幅の信頼を寄せる。こちらの質問の答えに迷った時に、長光さんの方を見る山井さんの表情は、中学生に戻ったようで可愛らしい。 |