龍谷 2007 No.63

龍谷大学第17代学長に就任 「学生諸君を念頭に置いた大学づくりをめざて」

龍谷大学次期学長 若原 道昭
龍谷大学次期学長 若原 道昭
京都大教育学研究科博士課程単位取得退学。1992年に短期大学部教授、97年に短期大学部長、同学部専攻科長に就任。2003年から副学長、05年から知的財産センター長。専門は教育哲学。
 私は短期大学部長として3期6年間、そして副学長として4年間、大学執行部の一員として仕事をしてきました。現在の第4次長期計画(4長)の策定にも参画いたしました。この4長において掲げた諸課題を一つひとつ具体化して提案し、学内の合意を得ながら実施することによって、最終的に長期計画を仕上げるということが、私に課せられた第一の責務であると考えています。
 今後の大学発展を考える時、成し遂げなければならないことは数多くありますが、4長は特に教育・研究というソフト面の充実を中心として構想されたものです。
 総合的な教養教育と広い視野をもつ専門的職業人の養成という両面において、より質の高い教育を提供していくことが、我々の使命であると確信しています。第一に学生諸君を念頭において大学づくりをすすめ、学生諸君の満足度を高めることが、結果として本学の社会的評価を高めることになると考えるからです。
 4長については、残された3年間でこれを仕上げていくつもりですが、同時に次のポスト4長の策定にも取り組んでいかなければなりません。また、2009年は本学創立370周年にあたります。これを新たな飛躍の契機として、龍谷大学のブランド力をより一層高めていくことにも力を注いでまいります。
 そのためには、何よりも教育と研究の充実が重要ですが、あわせて、本学のイメージや知名度のアップのための施策も必要となります。幸いに本学は、世界に誇りうる長い歴史と伝統を有し、その間に蓄積されてきた豊かな知的資源を保有しています。この強みを十分に発揮できる環境を整えることが、ポスト4長の最大の課題であると共に私に与えられた任務であると考えています。

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