ぶっちぎりの強さを発揮
龍大アメリカンフットボール部シーホースが、今年度のスローガンに掲げた言葉はズバリ「奪還」だった。
3年前の2004年、創部以来、28年間の悲願が実り、関西学生1部リーグに昇格。2年間を1部リーグで戦ったが、昨年度は入れ替え戦で敗退し、2部リーグに降格してしまった。
「再び1部リーグへ!」「この1年間で奪還しよう!」の強い願いのもと、今季の龍大はぶっちぎりの強さを見せた。秋季リーグでは7戦全勝、12月16日に行なわれた大阪産業大学との入れ替え戦でも、44対16と圧勝。見事、目標の「奪還」を果たしたのだ。
喜びに溢れるシーホースの主要メンバーから、今季の戦いや後輩たちに託す思いを聞いた。
まず、61人の部員を率いた主将の川上亮さんは「一番大事な4年で2部に落ちた時は正直つらかった。でも、もう1度、後輩たちに1部でやらせてあげたい、自分たちが歴史をつくるんだという強い気持が実ったのだと思います」と勝因を語る。
他のメンバーも「1部と2部は実力も注目度もかなり違う。1部でプレーした記憶が鮮明なうちに必ず戻らないといけない、という気持が大きかった」(甲斐敦士さん)。「いろいろな勝ち負けを経験できたことで、人間的に成長できた。今となっては苦しんだこともいい思い出」(堀哲也さん)と言葉をかみしめるように振り返る。 |