【新学部長が決まりました】 |
教育力・研究力を高めて、多様な発信を
文学部長
赤松 徹眞 教授
(任期:2007.4.1〜2009.3.31)
史学科仏教史学専攻で教鞭をとる赤松教授の専門分野は日本仏教史。日本の歴史社会の中で果たしてきた仏教・真宗思想の研究を進めている。
1984年講師に着任以来、学部や大学院の教育・研究に努め、教務主任・評議員などの要職を務めてきた。2005年度からは教学部長として大学教育の現状を検証するなど精力的に活動し、教育改革推進に向けて具体的な取り組みに尽力している。また、龍大アメフト部「SEAHORSE」の部長として、選手の成長を見守っている。
赤松教授は「学生が豊かな教養、専門性を身に付け、自律的に成長できる学部であるよう教育力・研究力を高めていきたい。これから2年間は責任が重く、多忙になるが、長きにわたる本学の歴史の一時期を担いたいと思う」と弁ずる。 |
社会的実践力と国際的視野の育成を
経済学部長
松岡 利道まつおかとしみち 教授
(任期:2007.1.25〜2008.3.31)
専門分野は現代資本主義論。最近では、労働力移動問題やアメリカ・アジア・EUなど世界経済の3極構造に関心を寄せる。
学内では評議員、学部長、研究科長などを歴任。社会思想史学会では代表幹事を努め、経済学史学会、経済理論学会、イギリス資本主義研究会、ドイツ現代史学会などに所属している。
松岡教授は「経済学部は2006年度から現代経済、国際経済の2学科体制となった。両学科では、21世紀以降変転めまぐるしい経済的・社会的環境の中、具体的な政策提言を行なえ、さらにアジアの発展やグローバル化など国際化した経済社会において活躍できる人材の育成をめざしている。そのためにも教養・専門にわたる多様な講義科目、インターンシップ制度・留学奨励、フィールドワーク・体験型学習といった特色ある教育を充実させていきたい」と抱負を語る。
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経営学部は新カリキュラムで進化する
経営学部長
夏目 啓二 教授
(任期:2007.4.1〜2009.3.31)
専門は国際経営戦略論。1993年に経営学部に着任、翌年から現職。現在は日本経営学会で常任理事、日本国際経済学会では理事を務める。
経営学部では、財務諸表類の習熟といった専門領域に係わる学修だけでなく、コミュニケーション能力や国際感覚の向上など、龍谷大学の学生として、また、一人の社会人として修得してほしい5つの「最低到達目標」(学部ニュース参照)を掲げている。現在は、変化の激しい時代に適応でき、社会から信頼される企業人の育成をめざし、バランスのとれた学修機会を提供していけるよう新しいカリキュラムを検討中だ。
夏目教授は「経営学部の教職員は、この目標を達成するために一丸となり、学生とともに考え、行動していく。新しい時代を切り開いていきたい」と意気込んでいる。 |
さらなる高大連携と学科間の相互協力を推進
理工学部長
四ツ谷晶二 教授
(任期:2007.4.1〜2009.3.31)
専門分野は数学、特に大域解析。1989年理工学部開設と同時に着任。学生生活主任、キャリア開発主任、評議員などの役職を歴任し、学部長は2期目。
2003年度に情報メディア学科、環境ソリューション工学科を加えて6学科となった理工学部は2008年で創設20周年を迎える。今春には両学科の卒業生を初めて送り出すことになり、あわせて両学科を基盤とした大学院修士課程も発足する。
理工学部では2005年度からキャリア教育の充実・単位化を図り、2007年度からは各学科で新カリキュラムをスタートさせる。工業高校との高大連携や教員による産学連携も進んでおり、四ツ谷教授は「高大連携のさらなる充実・推進、学科間でのより緊密な協力関係の構築を通じて、より一層、社会から支持される理工学部にしていきたい」と力を込める。 |
龍谷大学初の女性学部長が誕生
社会学部長
長上 深雪 教授
(任期:2007.4.1〜2009.3.31)
1989年社会学部開設と同時に講師として着任。助教授、教授を経て現在は地域福祉学科教授。教学副部長など重要な役職をこなす。本学文学部卒業、文学研究科修了とまさに龍大生え抜きの長上教授は今年4月、女性では大学創立以来初の学部長に就任する。専門は社会福祉論と生活問題論。仏教社会福祉論にも造詣が深い。
長上教授は「大学全入時代を迎え、本学を取り巻く環境がますます厳しさを増していく中、大学運営や学部運営に携わることへの責任、プレッシャーを強く感じている。課題は山積みだが、教職員、学生、卒業生など学内外の協力を得ながら、周囲の期待に応えられるよう前向きに取り組んでいきたい」と持ち前の笑顔で語る。 |
「いのち共生(ともいき)」の実践力を
短期大学部長
加藤 博史 教授
(任期:2007.4.1〜2009.3.31)
加藤教授の専門は社会福祉学。「私も悩み迷っています。悪の種を抱えています。だから一緒に歩みましょう」と親鸞聖人の「御同朋・御同行」の精神を口にする。
学部長2期目を迎える加藤教授は「いのちの根源にある不思議な光のような仏様が『ぜんぶのいのちをしあわせにできるまで、私は苦しみ続ける』とトンデモナイ願いを立ててくださった。その願いが私の身体の中にもセットされているので、「ありがとう光さん」と念ずると、身体がフワッと柔らかになる。
私が親鸞聖人を慕うのは、そのことを生きて示されたから。ストラスブール大学の教授・学生がナチスに銃殺される中で、パリの詩人ルイ・アラゴンは『教えるとは希望を語ること、学ぶとは真実(まこと)を胸に刻むこと』とうたった。子ども・老人・障がいのある人、疎外された人と尊厳の回復のためにともに歩む志しを、光に抱かれつつ学生と響き合わせたい」とメッセージを寄せている。 |