龍谷 2007 No.64

RYUKOKU SPORTS 航空部

全日本学生グライダー新人競技会3位!全日本学生グライダー競技選手権大会出場決定!

鳥のように大空を思うがままに飛行する。
それは誰もが憧れる夢のひとつ。
航空部は、その夢に限りなく近いところにいるのかもしれない‐。

久住滑空場における大会風景
久住滑空場における大会風景
正確に、速く「飛ぶ」ことを競い合う

 龍谷大学の航空部は、グライダーによる飛行を行なうクラブで、日本学生航空連盟という全国組織の関西支部に所属。角谷さんは、関西支部の委員長を務めている。
 次期主将の村瀬さんは、昨年10月の全日本学生グライダー新人競技会で3位の好成績を収めた。競技会は7科目の競技内容から2つを選び、さらに離陸と着陸の操縦技術を、後部座席に同乗した審判が採点するというもの。
 村瀬さんは、上空での「失速と回復」「 の急旋回」で挑んだ。「全国規模の大会ですから、モチベーションが高まります!」、こぼれる笑顔に自信がのぞく。
 一方、全日本学生グライダー競技選手権大会は日本学生航空連盟のメインの競技会であり、1人乗りのグライダーに乗って、決められたポイントをどれだけ速く、正確に回ってこられるかを競い合う。
12月に行われた東海・関西の予選では2チームが入賞。3月の全国大会出場を決めた。角谷さん、村瀬さんのチームと、柳原さんのチームがライバルとして対決する。「こんな好結果になったのは創部以来初めてのこと。お互いに仲良く楽しく、しかし負けられないライバルとして精一杯戦ってきます」と、角谷さん。

RYUKOKU SPORTS 航空部
 
木曽川滑空場の上空からの景色
木曽川滑空場の上空からの景色
上昇気流に乗って雄大な景色を独り占め

 航空部の主な活動は二つ。週2日、操縦の理論などを学び、年間5?6回、実際に飛ぶための合宿を行なう。合宿地は主に木曽川滑空場。グライダーは動力がないためウインチで引っ張り、凧上げの要領で400メートルの高さまで上げる。そこでウインチを外し、上昇気流をつかまえれば、高度1200メートルを飛ぶこともできる。
 訓練中は、教官と2人で乗って操縦を学ぶ。そして、操縦免許を取得した者は1人乗りのグライダーに乗ることが許される。龍谷大学所有のグライダーは、1人乗りの「輝龍」。格納庫では分解状態だが、競技会などでその雄姿を見ることができる。
 空を飛ぶというと、真っ先に安全面が気になるが、「危険を回避するための訓練を十分行なうし、ハングライダーやパラグライダーなどに比べても安全」(近藤さん)だとか。また、「空の上では自分の命は自分で守らなければならない。人間的にも成長できる場所です」(柳原さん)。
 「3次元方向の気流を読んで処理する能力が必要」というから、操縦はかなり難易度が高いに違いない。それでもチャレンジしていく理由を、「上昇気流をつかまえたときの気分は最高です!」という村瀬さんの言葉から、感じ取ることができた。

角谷 陽介さん 角谷 陽介さん
関西支部委員長(経営学部3年生)

僕にとっては競い合うことが最大の魅力。それに、上空からの景色には感動します!
柳原 加奈子さん 柳原 加奈子さん
(社会学部 4年生)

上をめざそうと思えば、成り上がれる世界。卒業しても社会人クラブで飛び続けます。

近藤 史孝さん 近藤 史孝さん
次期副将(理工学部2年生)

飛ぶだけでなく、それを支えるクルーのチームワークが問われるスポーツ。後輩の育成に力を注ぎたい。
村瀬 成以瑠さん 村瀬 成以瑠さん
次期主将(理工学部2年生)

大会に勝つための情報が少ないので、主将になったら、そういう情報集めに努めたい。



←トップページへ戻る