![]() |
![]() |
![]() |
今年4月、宗教を現代社会で実践するための大学院、実践真宗学研究科が開設される。これは、多様化・複雑化する現代の諸問題に対応可能な実習を重視した教育をおこない、実践的な宗教家の育成が目的。 そこで、開設プランの中心的役割を果たした矢田了章教授に、立案の動機や開設への思いなどを語ってもらった。 |
![]() |
![]() |
矢田 了章(やた りょうしょう) 1941年生まれ、香川県出身。 龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。 文学部真宗学科教授。専門分野は浄土教理史。 |
時代に応える実践的な宗教家を 龍谷大学の文学部真宗学科は「浄土教理史」「真宗教義学」「真宗教学史」「真宗伝道学」の4つの分野で構成。既存の文学研究科真宗学専攻は、主に「浄土教理史」「真宗教義学」「真宗教学史」という3つの分野を研究する研究者養成のための大学院となっている。では、4つ目の「真宗伝道学」をどうするか。今回の教育プランは、この課題への答えともいうべきものである。 3年間で高い専門性と実践力を養う 大学院の修士課程は通常2年間。ところが、新設の研究科は3年となっている。「浄土真宗という宗教を理解した上で、具体的な実践の方策を身に付けるには3年は必要」というのがその理由。現実の社会のなかで実質的に活動できるためには深い知識と広い経験を必要とする。したがって、十分に力を蓄え、実践していくには、それだけの時間が必要。1年目は、仏教だけでなく社会問題がいかに多様であるかを学び、2年目では、自分の目標を定めてゼミを選ぶ。その上で、3年目に入って本格的に現場での実習をおこなうのである。 生きた実践真宗学の拠点に では、実践真宗学を龍谷大学がおこなう意義とは何か。それは、グローカルを標榜し普遍性と個別性を希求する大学が、宗教全体を見据えて新しい時代の学びの方向性を切り拓くことにある。そしてこれには、「文学部だけではなく、他の学部とも連携を図り、さまざまな学問を研究している教員、学生と連携・協力していくことが重要」。 |
![]() |
![]() |
宗教を社会で実践するプロフェッショナルを育成
|
「現代社会の諸問題に対して、宗教がいかにしてその使命を果たしうるか」という課題に応えるため、親鸞聖人の教えを建学の精神とする龍谷大学は、新たに実践真宗学研究科を開設します。
|
■研究・教育内容
2つの専門分野で多面的・重層的な学修を実施し、高い専門性と実践力を3年間で磨きます。 研究科の教育課程は、既存の文学研究科真宗学専攻が担ってきた研究・教育を基礎とした「基礎研究科目」と、現代の様々な問題に対応できる実践力の養成をはかる「専門研究科目」とで構成されます。 宗教実践活動に関わる分野 社会実践活動に関わる分野 ■概要 【お問い合わせ先】文学部教務課 電話:075-343-3317 |
←トップページへ戻る |