
たなか ゆき
田中 由起さん
社会学部4年生
滋賀県立甲西高等学校出身
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高校時代、所属していたボランティア部の活動を通じて福祉に関心を持ったという田中さん。社会学部地域福祉学科に入学後は、その関心が次第に児童福祉へと移っていったという。
「福祉にはとても多くの分野があるので、入学して間もない頃は自分がどの道に進めばいいのかわからなくなったこともありました。でも、姉に子どもが生まれたことをきっかけに、子育てをする地域環境全体を含めた児童福祉の分野に興味を持つようになったんです」。
田中さんの二人のお姉さんは、ともに結婚後、実家のある滋賀県で出産し、子育てをしている。その様子を近くで見ていた田中さんには、地域環境における子育てのしづらさについて徐々に問題意識が芽生えてきたという。
「買い物などに不便な地域に住んでいた姉達は、車が無いために子どもを連れて出かけることもできず、次第に家に閉じこもりがちになっていきました。当然、お母さん同士の交流も持ちにくくなるし、悩みを一人で抱え込んでしまうようになっていく。実家の近くに住んでいる姉達でもこんなに大変なんだから、他府県から来た人はどんなに苦労しているんだろうと考えるようになったんです」。
そんな思いを抱えながらボランティアとして参加した「ほっこりひろば」には、保育士やほかの子育て支援センターでの豊富な経験を持つスタッフも多く、田中さんにとっては実践的な学びの場となったという。
「子どもって、1ヵ月でも見違えるほど成長しますよね。その子どもに合った接し方や遊び方を考える必要があるし、それをお母さんにもわかりやすく伝えていかなければいけない。スタッフの皆さんのお仕事を見ているだけでもとても勉強になるんです」。
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