龍谷 2009 No.69


創部以来初の快挙を成し遂げ「文武両道」でさらなる目標をめざす
2009年は、創部47年を迎えたバドミントン部にとって飛躍の年となった。
春季関西学生リーグ団体戦で男女ともに準優勝したのを皮切りに、西日本学生選手権大会団体戦でもアベック準優勝、10月に開催された全日本学生選手権大会では女子団体戦3位、男子団体戦9位という創部以来初めての好成績を残した。

バドミントンと真摯に向き合う姿勢が好成績につながった
   
バドミントンと真摯に向き合う姿勢が好成績につながった
サントリー、三洋電機などの実業団チームや、日本代表の監督を経て、2008年からバドミントン部の指揮を執る宮崎克巳監督は、昨年の躍進を「バドミントンに対する真摯な姿勢」が原動力となったと話す。
 「監督に就任してまず驚いたのが、『みんなすごく真面目だな』ということなんです。学生には学業や学生生活などバドミントンと両立しなくてはいけないことが山積みですから、最初はどうやって練習に集中させようかと不安だったのですが、そんな心配は杞憂でしたね。実業団と同じくらいに前向きに練習に取り組む姿勢を見て、みんな、本当にバドミントンが大好きなんだなと感じました。昨年、男女ともに良い成績を残すことができたのも、そんな日々の積み重ねの結果でしょう」。
 主将の村瀬結花さんは、昨年の結果に満足することなく、さらなる高い目標をめざす意気込みを語る。
 「昨年の結果で一番大きな収穫は、全国の強豪校と互角の試合をしたことで、来年さらに上位をめざす目標ができたこと。チームが一つになれば、それは決して無理な目標じゃないということがわかりましたから、今は『よし、先は見えた!』という気持ちなんです」。
 
ハードな練習も励まし合いながら乗り越えていく

初速300キロを超えるスピードのスマッシュを打ち合うバドミントンは、一般に持たれているイメージよりも遙かに激しく、過酷なスポーツだ。シャトルを追ってコートを縦横無尽に駆け回る体力を培うためには、ウェイトトレーニングや走り込みなどの地道な練習が不可欠となる。
 昨年、1年生ながら全日本学生選手権ダブルスでベスト8入りを果たした西友理さんは、「高校生の時までとは違い、練習は本当にハードです。それを乗り越えることができたのは、部のみんなで励まし合いながらがんばる雰囲気があったからだと思います。つらいときも楽しいときもみんな一緒だから、良い成績が残せたときは本当にうれしいですしね」と笑顔を見せる。
 男子のリーダーを務める岩江恵資さんは、一般的には珍しい男女混合練習ならではの特徴が部員の成長に大きく活かされていると話す。
 「実戦形式の練習では、男子は女子の丁寧な試合運びとテクニックを、女子は男子のスピードとパワーを吸収して、互いに学び合っているんですよ」。
 厳しい練習を重ねながらも、モットーは『文武両道』。学業を最優先に位置付け、年間30単位を取得できなければ翌年の試合には出場することができない。
 「練習と勉強との両立は大変ですが、一生懸命に取り組めばどちらもきっと良い結果につながると信じています。一人で抱え込まずにみんなで助け合っていこうという意識が、チーム全体に浸透していますから」(村瀬さん)。

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