龍谷 2009 No.69


学部NEWS 法学部 経営学部 経済学部 文学部
文学部経営学部経済学部法学部
理工学部社会学部国際文化学部短期大学部法科大学院実践真宗学研究科

文学部 「万城目 学 Talk Live in 龍谷大学」を開催

万城目学
 2009年9月27日に作家の万城目 学氏をお招きし、トークショー「万城目学 Talk Live in 龍谷大学」を開催した。この日は、本学オープンキャンパスの開催日であったことから、約400名の来場者で賑わった。京都・奈良・大阪、関西3都市を舞台にした『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』の著者万城目学氏に幼少期から学生時代、社会人となった頃を振り返りながら、ご自身の作品について語っていただいた。
 インタビュアーは本学文学部教員が務め、来場した高校生にも親しみやすい話題を提供し、会場は終始、笑いに包まれていた。
 

経営学部 創立370周年記念シンポジウムを開催

創立370周年記念シンポジウムを開催
 2009年11月21日、「アジア新世紀─国際移動するIT人材─」(共催:龍谷大学親和会、龍谷大学経営学部同窓会、龍谷大学経営学会、後援:経済産業省近畿経済産業局、大阪商工会議所、京都商工会議所)を開催した。本シンポジウムは、世界同時不況のなかでも経済成長を続けるアジアに焦点を当て、経済発展を牽引するIT産業の発展要因を明らかにすることを目的としたものである。
 まず基調講演では、カリフォルニア大学デービス校マーティン・ケニー教授が、インドにおけるIT産業のオフショアリングの現状について話された。引き続きおこなわれたシンポジウムでは、夏目啓二経営学部教授、江崎宏氏(パソナテック)、安藤穣氏(インフォシス テクノロジーズ)、中川涼司氏(立命館大学国際関係学部教授)が、それぞれの立場から報告された。
 本シンポジウムには、645名の参加者が集まり、基調講演・シンポジウム後も、活発に質疑応答がおこなわれ、盛況のうちに終了した。
 

経済学部 経済学部ゼミナール対抗研究報告会開催

経済学部ゼミナール対抗研究報告会開催
 2009年12月23日に、経済学部ゼミナール連合協議会主催で「第2回経済学部ゼミナール対抗研究報告会」が開催された。
 今年度からの新たな取り組みとして、経済学部の現代経済学科、国際経済学科のゼミナールに限らず、スポーツサイエンスコースなどの学部共通コースのゼミナールにも参加を募った。さらに、ゼミロトと称し、最優秀賞・優秀賞の予想抽選会をおこなうなど、報告会を盛り上げる企画を盛り込んだ。その結果、10ゼミナール・12グループが研究報告をおこない、日々の研究の内容や成果を様々な工夫を凝らして発表した。昨年度よりも多くの学生が参加し、他のゼミの研究報告にも熱心に聞き入っていた。
 

法学部 政治学系ゼミ合同討論会〜寒い冬の熱いイベント〜

政治学系ゼミ合同討論会〜寒い冬の熱いイベント〜
 2009年12月20日、今年も政治学系ゼミ討論会が開催された。毎年大いに盛り上がるこの討論会は、各ゼミが熱心に準備した20分のプレゼンテーションと15分の質疑応答で構成され、教員と学生の採点 により1〜3位と質問賞が授与される。昨年度からは経済学部大林ゼミも参加し、熱気をさらに高めている。
 学内討論会を励みに学外コンペ等で活躍する学生もみられ、基礎演習討論会、クラスサポーター制度、そして運営を支えるゼミ連と、学生の主体的な学びを支える仕組みの集大成といえる。加熱しすぎは心配だが、準備や当日壇上で真剣に議論する学生諸君をみると、討論というタタカイの背後でセットになっている知的探究、思考、表現、チームワークや相手の尊重といったマナビの部分が、生き生きと見て取れる。それを励みに、教員も朝から晩まで休憩過少の審査に取り組むのである。
 

理工学部 実用数学技能検定 数理情報学科が「数検」グランプリを受賞

実用数学技能検定 数理情報学科が「数検」グランプリを受賞
 数検(実用数学技能検定) は質の高い問題で数学の運用能力を測る検定で、
数学の教員をめざす学生の目標となる。理工学部数理情報学科では、2004年度から、学生の数検取得サポートと、
地域の方々に開かれた年2回の団体受検をおこなってきた。この取り組みに対して、 2009年9月の第17回「数検」グランプリの団体部門最高の賞、文部科学大臣賞が授与された。
 2009年11月23日、数検財団理事の渡邉信・東海大学海洋学部教授と、数検財団学習数学研究所研究員の水原柳一郎博士が授賞式のために来学され、
 

社会学部 事件報道が差別や偏見を助長する?「報道と精神障がいを考えるシンポジウム」

 精神障がい者の起こした事件の報道が、差別や偏見を助長しているのではないか  。現役の新聞記者、医師、研究者、そして精神障がい者の家族がそれぞれの立場から意見を交わす「報道と精神障がいを考えるシンポジウム」が1月14日、瀬田学舎で開かれた。今年度発足した共生社会研究センターが主催するシンポジウムの2回目。精神障がい者の家族や、自治体関係者、学生ら約120人が参加し、問題への理解を深めた。
パネリストとして、朝日新聞論説委員の岡本峰子さん、滋賀県立精神医療センター病院長の辻元宏さん、精神医療史が専門で愛知教育大教授の橋本明さん、精神障がい者患者家族会の井上カズ子さんらが出席。統合失調症など精神疾患を身近な問題として捉え直すことや、過去の報道を検証する重要性などを訴えた。
参加した社会学部2回生は「歴史をさかのぼって考えることで、障がい者問題への見方が変わった」、同4回生は「精神障がい者とメディア側、双方の意見を聞くことができた。まだまだ相容れない部分が多い印象を受けた。難しい問題だ」と話していた。
 
 

国際文学部 「韓国教員大学校」が龍谷大学を訪問

「韓国教員大学校」が龍谷大学を訪問
 多くの留学生を抱える国際文化学部では、長期留学生のほか、短期間の留学生も受け入れており、国際文化学部生との交流をおこなっている。これまでも多くの国からの短期受け入れをおこなってきたが、このたび、韓国教員大学校(KNUE)からの学生を受け入れた。11月27日〜29日と短い期間であったが、その間KNUEから学生32名を迎え、国際文化学部のコリア語研究コース生を中心にコリア語で交流を深める機会を持った。また、龍谷大学セミナーハウス「ともいき荘」に滞在したKNUE生と、京都観光地の案内等を通じて交流を深めた。
 学生とともに来訪したKNUEのKim, Heejoung教授は、嵩満也国際文化学部長主催の歓迎会において「韓日の学生が直接会って、相互理解を深める機会が持てたことに感謝したい」と、実践的交流の意義を述べた。
 今後もこのような受け入れを積極的におこない、キャンパス内の国際交流を深めていきたい。
 

短期大学部 学部改組及び開設60周年記念事業を実施「おもちゃプロジェクト」始動へ

学部改組及び開設60周年記念事業を実施「おもちゃプロジェクト」始動へ
 2010年、短期大学部は創立60周年を迎える。また、その長きにわたり築き上げた教学の礎を活かしつつ、大きく変化する時代状況を見据えて、2011年4月には新学科を開設する予定である。
 60年に及ぶ歴史を振り返るとともに、今後の短期大学部教育のますますの発展・充実をめざし、「短期大学部改組及び開設60周年記念事業」を2010年度に実施予定で、記念講演会等の開催、記念プロジェクトの実施などを企している。
 記念プロジェクトでは、子ども、障がいのある方、高齢者などを含むあらゆる人が楽しめるユニバーサルなおもちゃなど、短期大学部の教学内容・建学の精神とつながりの深いおもちゃ作りに向け、プロのおもちゃ作家の協力を得ながら研究、開発をおこなう。そうして共生社会の実現につながる取り組みを推進していきたいと考えている。
 

法科大学院 本学法科大学院出身の弁護士誕生

二回試験に合格し、京都弁護士会に所属 した畑地雅之さん。
二回試験に合格し、
京都弁護士会に所属 した
畑地雅之さん。

 一昨年、新司法試験に合格した法科大学院一期生の畑地雅之さん、小谷成美さんが、昨年の司法修習生考試(二回試験)に二人揃って見事合格した。
そして今年、畑地さんは京都弁護士会(京都法律事務所)、小谷さんは大阪弁護士会(森博行法律事務所)に所属し、「市民のために働く法律家」としての第一歩を踏み出した。
畑地さんは、「不況により弱者が叩かれる社会になっている。弁護士も一人では弱い存在だが、みんなで大きなものにぶつかることにやりがいを感じている」と、真新しい弁護士バッジを輝かせて語ってくれた。
2009年の新司法試験では畑地さん、小谷さんに続き、5名の修了生が合格。法科大学院は着実な歩みを続けており、修了生の今後の活躍が期待される。
 

実践真宗学研究科 大平光代客員教授による特別講義を開催

休憩中のひとコマ
休憩中のひとコマ
 10月19日、兵庫県篠山市の「ユニトピアささやま」において、『だからあなたも生き抜いて』などの著書で知られる大平光代客員教授による特別講義がおこなわれた。
講義は、内藤研究科長との対談形式で始まり、本特別講義を引き受けた理由や自身の体験などを交えて、院生との質疑応答や意見交換がおこなわれた。
心を開いて接してくださる大平氏の魅力に引き込まれ、積極的に発言する院生の姿勢が目立った。子育てや大阪市助役時代のエピソード、日常生活の様子などを交えた内容に、受講者は多くの刺激を受け、大変充実した講義となった。

NPO・地方
行政研究
コース
分権社会において活躍する
高度専門的な資質を有する人材を育成

法学・経済学の2研究科共同の、大学院修士課程プログラム。
公共政策に関する総合的な研究・学習機会を提供し、
実務教育を通じて、分権社会が求める人材養成を目標としている。
アジア・
アフリカ
総合研究
プログラム
アジア・アフリカ地域研究の分野で
民衆の立場に立った人間重視の教育を提供

法学・経済学・国際文化学の、
3研究科共同の大学院修士課程プログラム。
各研究科から同地域研究の専門教員がプログラムに参加し、
学生を指導している。

 

「開設3周年記念フォーラム」を開催
 本プログラムは2009年度、開設3周年を迎えている。これを機に教職員がプログラムの現状・課題について意識を共有することにより、今後の運営についての方向性を検討するため、関係教職員及び大学院生約40名が参加し、フォーラムを開催した。
フォーラムでは、立命館アジア太平洋大学 大学院担当部長の内田康雄氏を招き、立命館の事例を通して「変容するアジア・アフリカと日本の大学院教育」について講演いただいた後、各研究科からプログラム運営についての現状と課題が報告された。
また、深草・瀬田の両キャンパスで接する機会が少ない教員・大学院生が一堂に会し、今後のプログラムのあり方・発展性について討論会が行われ、プログラムが果たすべき役割と一層の教育効果向上にむけて意見を交換した。
「開設3周年記念フォーラム」を開催
 
 『地域公共人材の<つなぎ・ひきだす>能力育成のための研修の実施』
 2009年11月20〜21日に、亀岡市において「協働型ファシリテート能力育成研修」が実施された。この研修は、NPO・地方行政研究コースの「地域公共人材特別研究」の一環として企画され、産学公の協働によるもの。
研修の目的は、「議論・対話を通じて、様々な組織や分野を<つなぎ>、各々の能力を<ひきだし>、理解や合意、協働を<うみだす>」能力を育成すること。そのため、1日目は「他グループのグループディスカッションをそれぞれに観察し合い、ファシリテーターの必要性や役割を確認する」という内容。2日目は「初日の気づきを踏まえ、参加者全員がファシリテーションを一度体験する」という内容のプログラムが組まれた。このような研修は全国にも類を見ないものであり、今後もコースの特色ある教育・研修の科目として、さらなる展開が期待される。
『地域公共人材の<つなぎ・ひきだす>能力育成のための研修の実施』

「西日本初・地方議会と連携協定」2010年2月3日、
コース68番目の協定先として茨木市議会と地域連携協定を締結した。

学部共通コース NEWS

経済学部・経営学部・法学部の学生が対象(2年生後期からコースを選択)
 
異文化共生
国際関係コース
口頭試問と国際関係コース学生論文集
口頭試問と
国際関係コース学生論文集
 国際関係コースのゼミは、国際協力、イノベーション、国際法、国際政治などを学ぶ「学部提供ゼミ」と、世界の国や地域の社会や文化を重点的に学ぶ「コース内ゼミ」の二つに大きく分かれる。
「コース内ゼミ」に所属するコース生にとって、卒業への最後の関門が卒業研究の「口頭試問」である。「口頭試問」は主査・副査の二人の教員が卒業研究(卒論)の内容に関して質問し、学生がそれに答えるというもので、国際関係コースでは「卒業生への最後の教育の機会」として位置付けている。今年度の口頭試問は2010年1月9日に実施され、学生と教員のあいだで遅くまで活発な議論が続いた。また、ゼミ合同論文集も毎年発行している。
2009年後期には、このほか、毎年開催の「異文化交流会」や「講演会」以外に、留学生が多数参加する「中秋節に月餅を食べる会」(金子ゼミ主催)も開かれた。

 

英語コミュニケーションコース
英語コミュニケーションコース
  「海外研修と新任教員」

 英語コミュニケーションコースでは、今年度も多くの学生が夏の海外研修に参加し、異文化を体験してきている。英語でコミュニケーションをすることの楽しさを覚えて帰ってきた。春の海外研修にも多くの学生が参加を予定している。
教員の動きでは、2009年後期から1年間、専任教員の代わりにスティーブン・ドールトンさんが授業を担当している。また、2010年度からは、新しい専任教員であるショーン・ホワイトさんを迎える予定である。こういった新しい動きにより、今まで以上に活気あるコースをめざす。

 

人間環境共生
スポーツサイエンスコース
インターンシップ報告会
インターンシップ報告会
  キャリア啓発・キャリア形成の支援

 スポーツサイエンスコースでは、2009年度より、キャリア啓発・キャリア形成を支援するためインターン実習を開講した。実習先は、朝日新聞社、SC鳥取、株式会社MIS、セレッソ大阪、かさぎゴルフ倶楽部、滋賀県体育協会、ロイヤルホテル、読売巨人軍など15の企業等である。
本年度は、17名が応募し、11名がインターンシップ実習への参加を許可された。参加した学生は、「生の現場で経験を積むことにより、スポーツマネジメントの実践について深く知ることができた」「コミュニケーション能力を身につけたいなどの目標を達成するためには、自らが積極的に動かなければならないことを認識した」「意識が変わり、自分自身も変化することができたと思う」などの感想を寄せている。
実習での体験を活かし、厳しい就職活動を乗り越えることを期待する。

 

環境サイエンスコース
環境サイエンスコース
  環境問題を現場で学び、考える

 環境サイエンスコースは2002年にスタートしてから7年目を迎えた。この間、地球温暖化防止への社会の関心はますます高まっており、低炭素社会に向けたビジョンの構築が必要となっている。現在、コースの学生は温暖化をはじめ、ゴミ減量・リサイクル、生物多様性などのテーマについてそれぞれの関心のもとに、時には野外に出かけ積極的に調査・研究に取り組んでいる。
コースでは自然環境の変化やそれに応じた実社会での取り組みなどを的確にとらえ、学ばせるため、10月に教員が引率して環境ビジネスの展示会を視察した。また、3年生については、ゼミ合同の卒業論文中間報告会を12月と1月に開催した。近年、就職状況は厳しくなっているが、コースはNPO法人・自然環境復元協会の資格・環境再生医の認定校となっており、所定の科目を履修した学生は無試験で資格を取得できる。このため説明会を1月19日に開催し、キャリアアップのための支援をおこなった。

 

 

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