龍谷 2010 No.70


RYUKOKU SPORTS

航空部 上田 翼さん 航空部 上田 翼さん 久住山岳滑翔大会で優勝!大空を飛べることの素晴らしさを知った。
 5月に大分県竹田市で開催された久住山岳滑翔大会で、航空部の上田翼さんが優勝を果たした。上田さんは、子どもの頃から家の上を飛ぶグライダーを眺めていた。逞しく成長した若い「翼」は、より高く、より長く、大空を駆けた。
 
競技写真 五感を研ぎ澄まし
粘りでつかんだ優勝
 久住山岳滑翔大会は、1週間の期間中に4回飛んだ滞空時間と高度を競う競技会。選手達には、どんな条件のときでもコンスタントに結果を出すことが要求される。そのプレッシャーはいかばかりかと想像するが、上田さんは「飛ぶことを楽しもうと、ひたすら感覚を研ぎ澄ますことだけを考えました」と、驚くほど冷静だ。
 競技は、まず凧の要領で400メートルの高さまで上がり、ウインチを外す。そこからが戦いの始まり。どの辺りに上昇気流があるかを考えながら飛び、風をつかまえ駆け上がる。上田さんは、このとき初めて1750メートルの高さまで上がった。視界が大きく広がり、阿蘇山も望むことができた。
 初めて飛んだときは、不安感よりも、「静かな世界だな…」と楽しかったそうだ。今回も競技だから必死なのだけれど、「景色の美しさに感激している自分がいた」。なんと肝が据わっていることか!
 勝因は、降りそうになるのをひたすら粘ったから、と分析する。何度も何度も目で見えない上昇風を体で感じ、つかまえては上がる。上田さんは、今回の優勝を「技術3割、気持ち7割」と笑う。
 上田さんの次の目標は、国家資格であるライセンスの取得。そのために、ソロの飛行歴を積んでいる。「ソロは、自分で飛んでいる実感がある。あの解放感が魅力」。上田さんがソロで全国大会に出場する日も近いことだろう。
 
 
全国大会でスタンバイする龍谷機『輝龍』
全国大会でスタンバイする 龍谷機『輝龍』
信じ合える仲間達と
ともに過ごし、飛べる幸せ
 「自分で操縦して空を飛べるというチャンスはめったにない。それができるってスゴイこと」「グライダーは動力がないので、一人では飛べない。みんなが一つになって仲間を信じ、機体を信じ、教官を信じてこそできるスポーツ」「グライダーの仕組みを知ってから乗ると、感慨もひときわ。いつもとは違う景色を見ると人生観も変わってくる」「仲間意識が強い。そこがこの部のイイトコ。後輩達にも、この楽しさを体験してほしい」…。部員達の口からは、部の魅力を語る言葉が後から後からあふれ出す。
 上田さんが優勝できたのも、こんな仲間達のサポートがあったから。信じられるものを持つということは、何ものにも代えがたい人生の財産となる。
 航空部はチームワークと主体性が養えるのはもちろん、「教官やOBなど大人との付き合いも多いため、社会性も学べる」(小泉監督)、「グライダーは公平なスポーツ。スタートは一緒だし、男女のハンディもない。努力した分だけうまくなれる」(大塚部長)と、いいことずくめ。
 鷲や鳶のように飛ぶ。その素晴らしさを知った彼らは、人生の大空も明るく伸び伸びと駆けることだろう。
 
久住山岳滑翔大会で優勝!
<左上>
こいずみ しん
小泉 信監督
浄土真宗本願寺派浄泉寺住職

<左中央>
おだ かるな
織田 加瑠奈さん
文学部1年生 北見北斗高等学校出身

<左下>
やの しょうたろう
矢野 翔太郎さん
理工学部2年生 菟道高等学校出身
<右上>
おおつか なおたけ
大塚 尚武部長
理工学部機械システム工学科教授

<右中央>
うえだ つばさ
上田 翼さん
経済学部2年生 明星高等学校出身

<右下>
もり りょうた
森 亮太さん
文学部1年生 徳島北高等学校出身

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