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春季リーグ戦2部で優勝 |
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5月におこなわれた関西学生卓球春季リーグ戦2部で全勝優勝し、念願の1部昇格を果たした男子卓球部。チームワークでつかんだ勝利。秋季リーグにはいいムードで強豪とぶつかっていける―― と、次なる目標を見据える。 |
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2部優勝の先にある 粘りでつかんだ優勝 |
男子卓球部は、部員15名中1年生が7名、2年生が5名の若いチーム。昨年の秋季リーグ戦で2部に降格した雪辱を果たすため、みんなでがんばり、チームワークで勝った。しかし、その喜びを語るより、部員達の視線はすでに1部で戦う秋季リーグに向いている。なぜなら男子卓球部はここのところ、春季リーグで1部に昇格しても秋季リーグで2部に降格するという、嫌な流れが続いているからだ。
1部は2部に比べて数段レベルが高い。選手層も厚い。「そういう強豪チームに気後れすることなく、攻めの気持ちを強く出していきたい」と、主将の中村謙太さん。
1部昇格を決めたと同時に始まった、秋季リーグへの新たな挑戦。練習でいくら強くても、本番に実力を発揮できなければ意味がない。勝ちたいと思うあまりに熱くなり過ぎると周りが見えなくなる。相手のペースに引き込まれそうになったとき、いかに自分のペースに持っていけるか。冷静さも大切と言う。
勝負に技術は必要だが、心理戦という要素が大きいからだ。「相手の弱いところを見極め、自分の戦術どおりに運んで、自分の得意とする技が決まったとき、それが最大の喜びであり面白み」、中村さんが熱く語る。 |
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団結力で戦い抜く この勢いは止まらない |
皆で同じ目標を持ち、それに向かってがんばっている充実の日々。元世界チャンピオンの王会元監督が週3から4回は参加し、実戦さながらの練習ができるのも心強い。レベルの高い人と練習することで、自分達の弱点がわかってくる。それをお互いが指摘し合い、克服していく。
また、技術以外にも学ぶことがたくさんある。「小中高では集中力や礼儀を学びました。大学では自分で考え、主体性を持って練習していかなければなりません」と、藤田智彦さん。松並雄太さんは、まず「忍耐力」。そして、「自分を見つめなければならないので、自己分析力」を挙げる。
体育会系ではあるが、上下関係はそれほど厳しくない。部活を離れても、私生活の悩みの相談に乗るなど、お互いを支え合っていると言う。「基本は仲良く。これは馴れ合いとは違い、相手のことを思いやる気持ちがベース。ここで経験した多くのことは、社会に出てからも役立つと思います」(中村さん)
先輩達が果たせなかった夢を叶えるために、1部リーグに出場できることを喜ぶだけでなく、1部の4、5位をめざすと、高い目標を掲げている彼ら。
「どんな苦しい場面でも、一体感を持って戦い抜く覚悟はできている」「ほかの大学にも勢いは負けていない」、口々に話す言葉に、悲壮感は微塵もない。熱を帯びた語りからは、卓球を心から楽しんでいる!≠サんな素直な想いが伝わってきた。 |
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主 将
なかむら けんた
中村 謙太さん
経済学部3年生 遊学館高等学校出身
小学生で卓球を始め、高校時代には全国でもトップクラスの選手に成長。龍谷大学でも主将を務め、みんなの目標になっている。 |
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ふじた ともひこ
藤田 智彦さん
文学部1年生 龍谷大学付属平安高等学校出身
1年生ながら春季リーグ優勝に貢献。卓球とは体力を使うだけでなく、頭もフル回転させるスポーツ。「そのパズル感覚が楽しい」 |
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まつなみ ゆうた
松並 雄太さん
経済学部2年生 金光大阪高等学校出身
ドライブを得意とし、「調子がいいときは、止まらんぜ!」とゼスチャーまじりに話して微笑みを誘う。明るさで盛り上げるムードメーカー。 |
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