龍谷 2010 No.70


龍谷大学の様々な動きをご紹介します
短期大学部改組 ーこども教育学科を新設(2010年5月設置可申請・2011年4月設置予定)
今こそ、景観の価値を見直し、 みんなでまちづくりを考えよう!

「みらプロ」が 「京都発・景観まちづくり学生提言」を
各自治体に提出

たむら なおひろ
田村 直広さん
法学部3年生
大阪府立池田高等学校出身
 法学部学生有志が組織する「みらいの環境を支える龍谷プロジェクト(通称みらプロ)」は、2010年4月から、国や全国の自治体に向けて、景観まちづくりに関する100の提言を載せた「京都発・景観まちづくり学生提言」の提出を開始した。提言は、各地域へのヒアリングやシンポジウムの開催など、それまでの「みらプロ」の研究活動を通してまとめたもの。国土交通省審議官、文化庁、京都市など全国の市町村に提出を進めてきている。
 提言は公共空間、都市形成、公私協働、道路、経済、文化、教育など、景観まちづくりに関わるあらゆる課題について包括的に提唱されている。特に、国づくり・地域づくりとともに「人づくり」に視点を置き、さらに、景観と経済性を「ともに発展させていくもの」としてまとめた。提言をうけた自治体からは、「市民教育の重要性を認識した」といった評価があった一方で「提案事項に対する具現性の提示といった改善でより強力な提言となっていくだろう」との意見もあがった。「みらプロ」はそれらを今後の活動の課題としていく。
 提言は新たな活動のきっかけにもなった。京都市伏見区や富山市、金沢市などで調査をおこなったほか、8月30日には大津市からの依頼で「きらッとおおつ景観広告賞」の事前ワークショップに参加。成安造形大学の学生とともに大津市内の屋外広告を調査し「きらッと賞」を選定した。「何度も大津に足を運びましたが、その度にまちへの愛着が湧いてきました。より多くの人にこんな気持ちになってほしい。市民が自分のまちや地域に関心や愛着を持つことこそが大切だと思うんです」と代表の田村さんは語る。
 「みらプロ」の次の大きな目標は第二回目のシンポジウムの実施だ。「景観まちづくりには行政と市民の『協働』が必要不可欠だとわかったんです。次のシンポジウムは、行政と市民と学生の3者が対等に意見を交わせる場にしたいと思っています」 (田村さん)

●みらいの環境を支える龍谷プロジェクト 活動報告Webサイト
  http://www.ryukoku.ac.jp/370th/mirapro/index.html
 
4月28日に国立市 関口博市長へ提言書を提出 7月17日、伏見区からの依頼で久我羽束師地区を調査
7月17日、伏見区からの依頼で久我羽束師地区を調査
4月28日に国立市 関口博市長へ 提言書を提出
「きらッと大津景観広告賞」を選定するため、優良屋
外広告の掲出場所を示す地図を作成  
「きらッと大津景観広告賞」を選定するため、優良屋 外広告の掲出場所を示す地図を作成
 

夢に向かって生きる若者へ、ポップなメッセージ!

つじあやのさんが龍谷大学応援ソングを
配信限定シングルとしてリリース!

つじあやのさん 配信限定シングル「Good Day, Good Luck!」
 
 本学卒業生でシンガーソングライターのつじあやのさんの配信限定シングル「Good Day, Good Luck!」が、9月8日より、PC、着うた(R)、着うたフル(R)にてリリースされた。
 「Good Day, Good Luck!」は、つじあやのさんが昨年創立370周年を迎えた本学の応援ソングとして書き下ろし、全新入生に無料配布された楽曲だ。この配布が話題となって、今回、配信限定シングルとしてリリースされることが決定した。
 つじさんがパーソナリティを務めたα-stationのラジオ番組『Ryukoku University presents LIVE IN CLOVER 2009』(放送局:エフエム京都)内でエピソードを募集し、寄せられたエピソードをもとに、作詞・作曲。『緑色の電車に乗り』と、京阪電車での通学を想起させる内容や、大学生活で夢、希望に向かって生きる若者へエールを送るメッセージが込められた、ポップでさわやかな楽曲となっている。

●ダウンロードはこちらから
【ITunes】http://itunes.apple.com/jp/album/good-day-good-luck/id388111017
 
今後も文化交流の継続を    あんじゅんぐん
資料貸し出しを縁に学長が「安重根遺墨巡回展」を視察
 
 韓国の国立大邱(テグ)博物館にて開催された「安重根遺墨巡回展」(会期:2月22日〜4月25日)を4月17日〜19日にかけて学長が視察した。本学に寄託され所蔵している安重根の遺墨等を出陳したことからこの視察が実現。李乃沃(イ・ネオグ)館長直々の説明により視察し、今後も国立大邱博物館と本学の間で文化交流の継続や所蔵品の貸借などをおこなっていくための協定締結をめざしたい、との提案を受けた。
 安重根義士崇慕会の安應模(アン・ウンモ)理事長より、今回の貸し出しに対して謝辞をいただいた後、現在ソウル南山公園に建設中の安重根義士記念館の現場も視察した。
 さらに、巡回展の主催者であり国債報償運動記念事業会会長である柳韓大学の金泳鎬(キム・ヨンホ)総長を表敬訪問し、柳韓大学が掲げる「Student First !」という考え方や大学理念に関する意見交換をおこなった。  金総長は、韓国併合100年を機に日韓知識人200名が署名した共同声明の韓国側代表でもあり、本学の果たした役割を高く評価された。
 また、国際韓国研究院の崔書勉(チェ・ソミョン)氏主催の夕食会に招待され、外交通商部第1次官のシン・カクス(シン・カクス)氏、元国立中央博物館館長のウム・チャンオク氏などを交えて、今後の国立中央博物館との資料貸出に関して相談をおこなった。
 今回の視察は、本学と韓国とのさらなる文化交流の大切さやおもてなしの心を実感する大変有意義なものとなった。
 
金泳 鎬柳韓大学総長との意見交換 短期大学部改組 ーこども教育学科を新設(2010年5月設置可申請・2011年4月設置予定)
国立大邱博物館関係者との記念写真
金泳 鎬柳韓大学総長との意見交換
安重根義士記念館建設現場を視察  
安重根義士記念館建設現場を視察
 
現地実習で修行の現場を巡拝
仏教学特別講座「天台 −教義と実践−」を開講
親鸞聖人ご旧跡の無動寺谷大乗院
親鸞聖人ご旧跡の無動寺谷大乗院
 文学部では、2006年度より本学卒業生である三谷晃宣氏の寄付による「龍谷大学仏教学特別講座」を開催し、10年計画で「華厳・天台・倶舎・唯識・西域」の5分野を隔年ごとに開講している。本年度は「天台−教義と実践−」をテーマとし、教義面は主に学内教員が、実践面は比叡山で修行された行者にその体験談を講義いただいている。また、その講義の一端を一般公開している。  昨年12月におこなわれた叡山学院院長の堀澤祖門先生による講演を皮切りに、比叡山の修行の中でも難行とされる千日回峰行を実修された、北嶺大行満の藤波源信大阿闍梨による講義や、天台論議・常坐三昧・常行三昧・天台声明等をテーマに、すでに7名の行者による講義がおこなわれた。  7月24日には、現地実習として受講生約60名が比叡山を訪問し、無動寺谷大乗院や非公開の常行三昧堂等の修行の現場を巡拝した。
 
●今後の講座日程 http://www.let.ryukoku.ac.jp/news/detail.php?id=926 参照

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