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中村元東方学術賞 |

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龍谷大学アジア仏教文化研究センター
センター長
文学部教授
かつら しょうりゅう
桂 紹隆 氏
(財)東方研究会とインド大使館共催の第20回中村元東方学術賞を桂教授が受賞されました。桂教授は、インド論理学、特に仏教論理学の研究が専門。今回の受賞は、先生がこれまで研究されてきたディグナーガ(5〜6世紀)とダルマキールティ(7世紀)という、二人の代表的な仏教論理学者についての研究が高く評価されたもの。同研究は海外の研究者にしばしば言及されるなど国際的に高い評価を受けています。 |
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中日文化賞 |
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龍谷ミュージアム館長
文学部教授
みやじ あきら
宮治 昭 氏
中日文化賞は、学術や芸術の分野で文化の向上に寄与した人に対して、中日新聞社から贈られるもの。宮治教授の長年のインド美術史・仏教美術史の調査研究の業績が評価され受賞に至りました。『涅槃と弥勒の図像学』と『インド仏教美術史論』の著書によって仏教美術の図像解釈学の方法を確立し、仏教が各地の民族宗教と融合しながら、多彩で豊かな顔を持つようになった経緯を明らかにしたことが、高く評価されました。龍谷ミュージアムのオープンを飾る嬉しい受賞です。 |
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今和次郎賞 |
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国際文化学部教授
すどう まもる
須藤 護 氏
須藤護先生著『木の文化の形成―日本の山野利用と木器の文化』(未来社)が 2010年度の日本生活学会・今和次郎賞を受賞されました。山に生きる人々の暮らしと山野を持続的に活用する知恵、木地挽の技、木器が活かされてきた歴史など、多岐にわたる項目を数多く取り上げ、フィールドワークに裏付けられた、興味深い論説にまとめられたものです。「海から見た日本」をテーマに日本の民俗文化研究をされている須藤先生は、「旅を通して様々な人や風景と出会い、多くを学んだ。この経験を学生達に伝えていきたい」と語られています。 |
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大同生命地域研究賞 |
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龍谷大学現代インド研究センター
センター長
ながさき のぶこ
長崎 暢子 教授
近現代インド史を中心とする総合的な南アジア地域研究に従事してこられた長崎先生に、「南アジア地域研究の総合的発展への多大なる貢献」としての受賞が決まりました。先生は「インドの近・現代史を中心として、政治経済から地域文化、ジェンダーに至るまで」非常に幅広い視野をもって、その全体的な構造変動を歴史的にとらえようとされました。特にインド民族運動について、植民地支配を受けていたインドがいかにして名誉ある独立を勝ち取ったかを、戦後日本の占領経験をふまえながら捉えた研究は、同時代的な問題意識を持ち、南アジア研究の最先端をリードしたと高く評価されました。 |
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