RYUKOKU SPORTS
トライアスロン選手
小林 晃久(こばやし あきひさ)さん
理工学部2年生 福知山高等学校出身

学生の枠を超え、世界で結果を出す!
日本トップレベルのトライアスリートは龍大生

●2012年4月 ASTCトライアスロンアジア選手権23歳以下の部4位
●2012年6月 世界大学トライアスロン選手権イーラン大会10位

皆さんご存じだろうか。実は、理工学部にすごい学生がいる。理工学部と言えば他学部よりも授業が多いと言われるが、それらもきっちりこなしながら、水泳サークルにも所属。下宿先から瀬田学舎に自転車で通い、帰り道には今晩自炊する夕食のメニューを考える。その頭のなかで強く見据えている彼の舞台は、世界トップレベルのレースだ!

今年4月のASTCトライアスロンアジア選手権では23歳以下の部で4位、6月のユニバーシアードでは10位(しかも、バイクラップでは1位)と、世界を相手に結果を出しているのが、小林晃久さん19歳(2012年7月取材当時)。トライアスロンクラブ「チームケンズ京都」に所属するトライアスリートだ。

トライアスロンは、水泳・自転車ロードレース・長距離走の三つの種目を連続しておこなう競技。レース開催地の気候や地形などがレースに大きく影響する。自然と向き合い、自然と闘い、ときには自然と一体となってゴールをめざす。毎回、自分の限界を超えるような戦いが待っている。

「野球やサッカーとは違う、個人で結果を出すようなスポーツがしたかった。小さい頃から、楽しくやるより〝勝つ〟ことにこだわりがあったんです。努力すれば努力しただけ、結果につながるトライアスロンは面白いと思いました」

そう語る小林さんは小学4年生の頃に、父親のすすめでトライアスロンを始めた。練習はたった一人で、水泳教室やその行き帰りのランニング、陸上部、水泳部などを組み合わせ、自己流にトレーニングを重ねてきた。中学2年生の頃には日本ジュニア選手権で2位となり、一躍トライアスロン界で注目される存在となる。高校生になると「チームケンズ京都」に誘われてようやく専門のチームに所属、大学に入ってからは本格的にチームで練習を開始し、さらに力をつけ、国内外の大会で好成績をおさめ続けている。

「高校2年生で初めて国外の大会に出て以来、国内では勝って当たり前、国外でどれだけ結果を出すのか考えるようになりました。海外の大会では、日本選手はまだ勝てていないので、世界大会でタイトルをとることが今の目標。『乗り越えられない試練は与えられない』最近好きな言葉です。自然のなかで、自分と闘い、自分に勝っていくことの積み重ねが、世界で勝つことにつながっていくと思っています」