■面接は学生生活・家庭生活の集大成
採用のカギはずばり「顔」です。美男・美女という意味ではなく、目が活きている人は顔に表れます。その第一印象を基に学生がこれまでやってきた事や学生の持つ考える力、論理性、コミュニケーション力などを面接のやりとりで評価の補足・修正をしながら採用の可否を決めていきます。
面接では志望動機・ゼミの内容・学生時代に取り組んだ事などを聞きます。日本銀行では採用に多くの人間が携わり、学生の人となりや価値観などを多方面から評価します。その選考のなかで、いかに自分をアピールできるか。ありきたりの答えでは多数の採用に関わる人間の心には響きません。しかし自分が一生懸命やった事、心底思った事は相手の心にも響くものです。こちらの質問に対して、答えは同じであっても人と違うアプローチで話が組み立てられる人、聞き手が想像できるようなわかりやすい話を構築できる人であれば、「この学生と一緒に仕事がしてみたい」と思うものです。
■就職はゴールではない
今の時代、「大企業入社=将来安泰(ゴール)」ではなくなっています。成功体験や成功例は個人のものとなった今、そこからがスタートなのです。人間には意味のない失敗はないと思っています。一つ一つが経験・チャレンジになり、失敗した時に「なぜなのだろう」と立ち返って考える事で更にステップアップできると思います。子どもとの距離を縮める術は、会話であり、毎日の過ごし方のなかにいいヒントがあるのではないかと思います。それを積み上げていく事も親の役目ではないでしょうか。
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