親和会だより


第3回 親和会タイムトラベル

当時の親和会

●短期貸付金制度利用者が増加
 短期貸付金制度は、1978(昭和53)年4月から開始され、以来5年を数える頃には利用は700件を越えていました。1件あたりの貸付金額が2万円以下というものがほとんどで、学生が利用しやすい制度であったようです。短期貸付金制度ができたきっかけは、生活資金に困った学生がアルバイトに励み、その就労が学生本来の目的である修学を圧迫させるといったケースが、当時多く見られたことが背景にあるようです。

●保護者懇談会、参加者数が増加
 保護者懇談会が全国で開催されるようになってから、少しずつ参加者数が増加していきました。1989(平成元)年には、全国24会場で1511名もの参加者となり、各地で熱心に懇談がおこなわれました。

当時の親和会


当時の親和会報記事の紹介

●龍谷洋上セミナーの開催
 1985(昭和60)年5月18日〜24日、降誕会行事の一環として、船で中国・上海を訪れる第1回「龍谷洋上セミナー」が開催され、親和会も全面的に協力しました。
 この企画は、国際時代に生きる学生に、国際的な広い視野・感覚を身につけてもらおうとおこなわれたもので、第1回目から報道関係者も含め約600名が参加する大イベントとなりました。参加者は、船上での共同生活や中国の学生との交流によって、自己を見つめ直す良いきっかけになったことが記録されています。
 ちなみに、現在は「海外友好セミナー」と名称・内容を変え、実施されています。

当時の親和会報記事の紹介
 親和会報 第43号
 (昭和60年8月20日発行)の記事より


龍谷大学での出来事

●顕真館竣工へ
 1984(昭和59)年に顕真館がついに竣工しました。顕真館には今は亡き平山郁夫画伯の大作「祇園精舎」を原画にした陶板壁画が掲げられ、これは当時日本最大級の大きさを誇っていました。
 顕真館は3月13日に竣工式がおこなわれていますが、このとき同時に着工していた大宮学舎西黌及び深草学舎紫明館(5号館)の竣工式も併せておこなわれています。

●滋賀県に新学部開設
 1989(平成元)年に創立350周年を迎えるにあたり、その記念事業の一つとして、滋賀県大津市の瀬田地区に理工学部と社会学部の2学部を新設する運びとなりました。注目すべきは理工学部の新設で、当時の仏教系大学では初の開設となり話題を集めました。
 新学部が開設された瀬田の校地取得については、理工系の大学を強く誘致していた滋賀県の働きかけから実現したもので、滋賀県及び大津市から多大な協力を受けています。


着々と進む瀬田キャンパスの工事1988(昭和63)年2月 顕真館(礼拝堂)の竣工式1984(昭和59)年3月
着々と進む瀬田キャンパスの工事
1988(昭和63)年2月
顕真館(礼拝堂)の竣工式
1984(昭和59)年3月

●当時の様子

1982年 東北、上越新幹線開通
1984年 グリコ・森永事件
1986年 チェルノブイリ原発事故
1987年 利根川進、ノーベル賞受賞
1988年 瀬戸大橋開通
1989年 消費税スタート
1990年 国際花と緑の博覧会(花の万博)
1991年 湾岸戦争勃発




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