「第40回成人のつどい」が開催されました

2014年12月21日の午後、深草学舎の顕真館と3号館地下食堂を会場に、恒例の成人のつどい(成人式)が開催され、今年度20歳になる2回生を中心として、たくさんの学生が参加しました。1976年に始まった成人のつどいも今回で40回をかぞえます。前日の雨もすっかり上がって、成人を寿ぐかのような快晴のもと、キャンパス内は日頃とは打って変わって、華やかな衣装に彩られました。

第1部の式典は顕真館で音楽礼拝をお勤めしました。讃歌衆(コーラス)は男声合唱団と、そして今回はとくに京都女子大学女声合唱団の皆さんが助っ人として駆けつけ、実に荘厳で優美な歌声を披露してくれました。

式典中には、参加者全員にお灯りを分け、真っ暗にした館内でろうそくの光だけが灯る幻想的な雰囲気のなか、ご本尊を前に自身の20年間を振り返り、新成人として「私達は、今日から成人として、真実に生き抜くものの自覚に立ち、建学の精神に基づいて確かな人生を築き上げ、社会のために貢献することを誓います」と決意を唱和しました。

音楽礼拝に続いて、学長からはお祝いの言葉とともに、NHKで放送中の連続ドラマ「マッサン」の主題歌の一節を紹介しながら、「私が大切に思う人々、そして私を大切にしてくれる人々に、私は助け、助けられながら、かけがえのない毎日を過ごしている。そうして新しい経験、知識、発見や気づきを経て、新しい“大好き”―興味や目標―に出会い、私達は人生において多くの出会いと迷い、あるいは挫折を経験しながら、信念をもって努力をとことん継続することによって、やがて自分の“大好き”が成長し、花が咲き、実を付けるのだと思います」という励ましの言葉を述べられました。

引き続き、記念講演には毎日放送アナウンサーとして活躍している福島暢啓さん(文学部・文学研究科卒業)から、「大人になれない私から、大人になった皆さんへ」というタイトルでお話しいただきました。

神妙な話かと思いきや、いきなり「講演は初めてなので、何かいいことを言わなきゃいけないと思って諸橋轍次の『中国古典名言事典』(講談社学術文庫)という分厚い本を買いました。……しかし結局読んでいません」と笑いを誘い、昔からテレビ好きで、大学院の頃からテレビ局を志望し、一般職で入社したが、アナウンサー部に配属されたきっかけは学生時代に落研でやっていた漫才だった。これから長い人生を生きていく上で、学生時代の経験は大きく影響する。「20歳とは、今までの自分を振り返り、これからの自分を考える時期でもあると思います」と励まされていました。

さすがは落研OBでアナウンサーらしい洒脱で軽妙な語り口にみんな聞き入り、時折、笑い声も聞こえていました。

その後、会場を3号館地下食堂に移して、学友会放送局による進行のもと、第2部の記念パーティーが催されました。親和会を代表して南和美監事、そして学友会の佐伯真人中央執行委員長によるお祝いの挨拶の後、池田勉副学長の発声で乾杯しました。続いて舞台上ではアトラクションとして先の式典で讃歌衆を務めた京都女子大学女声合唱団と男声合唱団による合唱、恒例の学長との記念撮影、そしてお待ちかねの抽選、さらに応援リーダー部によるエールなどで会場内は大いに盛り上がり、最後に楠淳證宗教部長の挨拶によって散会しました。

参加者は特設屋台のお寿司やお菓子でできた家など、目にも楽しく豪華な料理に舌鼓を打ち、また最後にはロンロンからお土産も手渡されて喜んで帰っていきました。

成人代表のことば

河本 咲希(かわもと さき) さん
文学部2年生

成人のつどいの際には成人して半年ほど経っていましたが、実感はありませんでした。しかし、多くのみんなと成人のつどいを迎えたことで、わずかではありますがようやく成人したのだと実感することができました。
 ですが、ここに参加することも、両親をはじめ多くの方の助けがなければ成し遂げることができませんでした。
 これからは助けられるだけでなく、大人の一人として誰かを助けることのできる人になりたいと思います。

岡本 尚樹(おかもと なおき) さん
文学部2年生

成人を迎え、はれて大人への仲間入りができ、私は期待に満ちています。大人の仲間入りをしたことにより、初めてできるようになったことがたくさんあるからです。
しかしそうした希望がある一方で未成年の時とは違い、私自身の行動の一つひとつに責任を負わなければならなくなりました。
私は成人を迎えたことを喜ぶとともに、より責任が求められる大人になったことを成人のつどいで自覚しました。

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