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共生(ともいき)の思想を体現する人材育成とは

2009年に創立370周年を迎える龍谷大学。大学に求められる役割が多様化する今、伝統ある総合大学としての教育のあり方と、人材育成について若原道昭学長に伺った。

進取の精神と伝統の継承

本学の特色は三つあります。一つは、仏教系の総合大学であること。これは、明確な理念に根ざした幅広い教学を実践していることを意味します。二つ目は、京都に発祥しながら滋賀にもキャンパスを展開し、都市型と郊外型の両面を持った大学であること。そして三つ目は、2009年には創立370周年を迎え、たいへん古い歴史と伝統を持つ大学であるということです。もちろん、伝統を守るだけでは370年間もの間、皆さんの信頼を得ることはできません。常に新しいものを取り入れる進取の精神を持ちつつ、伝統を継承してきた大学です。

その進取の精神と伝統の継承をよく表しているのが、本学が掲げる「共生(ともいき)をめざすグローカル大学」というスローガンです。共生(きょうせい)とは、一般的に生態学などで使われる言葉で、一方だけが利益を得るのではなく、互いに利益を得る関係のことです。最近では政治や民族問題でも用いられるようになりました。本学がいう「共生(ともいき)」は、そうした関係を「縁(えん)」によるものと考えます。「縁」とは、生物・非生物を含めたすべての存在は、互いに縁(よ)って存在するという仏教の考え方です。

人格形成を礎とした専門教育

地球上に存在するすべてはつながり、互いに支え合っている。科学技術が発達した現代社会で暮らす私たちが、改めてそのことに気づくとき、自己中心的なあり方を反省し、他によって生かされているという自覚が生まれます。そのうえで、幅広い教養や高度な専門知識を身につける。成熟した人格に根ざした価値観が育まれてこそ、教養や知識を正しく活用することができる。これが本学の教育に対する考え方の基本です。

大学全入時代の今、どの大学も建学の精神に立ち返り、教育を特徴づけようとしています。その点、本学は創立以来370年間を貫く思想があり、それを「共生(ともいき)」という言葉で社会に発信し続けている。特に、これだけ世の中がグローバル化しますと、ますます共生の重要性は増していきます。あらゆる民族、あらゆる思想が互いのよさを生かし合って一つの世界をつくっていかないといけない。本学で学んだ皆さんが、共生の精神を身につけた社会人として、様々な場所で活躍することを期待しています。

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