- 「アラサー雑感」
- 2004年卒業 国際文化学部卒 京都新聞社勤務 堤 冬樹さん
週末。僕は野球場のバックネット裏に座り、白球の行方に目を凝らしている。
高校野球の取材だ。あこがれ(?)の新聞記者になり、はや5年目。田舎での支局勤務を経て、昨秋からスポーツ担当になった。日々、いろんな競技のいろんな選手に会う。
一流のアスリートともなれば、その肉体や技術や言葉にすさまじいまでの努力を感じる。
そして、敬服の思いはこだまのように、容赦なくこちらに跳ね返ってくる。
お前はどれくらい必死になっているのか、と。先日亡くなった作家の井上ひさしさんは、良い作品を生む秘訣をこう語っていたそうだ。
「日頃からよく勉強し、よく考え、大事なときに、そういったものをすべて捨て去って自然体になる」(日経新聞)。
物書きに限らず、あらゆる仕事や営みに求められる姿勢だと思う。
いつのまにか、僕にも三十路の声が聞こえてきた。
野球なら3回を終え、中盤戦にさしかかるころだろう。
そろそろ得点もほしい。
今晩はいつもの一杯を我慢して、さあ素振りでも始めようか(遅すぎ?)。

