現在、JR東日本にお勤めの卒業生の竜本岳さん。
在学中は、国際文化学部に通いながらCGクリエーターの専門学校にも通っていたそうですが、なぜ大学に通いながらも専門学校に通っておられたのですか?
テレビが好きで子供向けのキャラクターや番組を作りたくて、CGクリエーターになりたいと思い、専門学校にも通っていました。
就職活動の時テレビ業界にもエントリーを出していました。
国際文化学部とCGクリエーターと、分野も全然違いますし、無駄だと思われるかもしれませんが、大学で得ることができる「知識」に「技術」をプラスして、より将来への選択肢を増やしたかったので、通っていました。
一つにしぼるべきだったかもしれませんが、いろんなことに挑戦できるのは大学生の時だけですし、なんでも学べるのも大学生の時だけですから
その原動力はなんですか?
自分の気持ちですね。
専門学校に通うことは親からは反対されていましたが、学費はバイトをしてお金を貯めて自分で払っていました。
自分のやりたい!という強い気持ちが原動力となっていました。

それでは、JR東日本に志望した動機を教えてください。
この業種がいろいろな人と関わる機会が多く、一番人々の生活を支えていると感じたからです。
竜本さんが就職活動をするにあたってなにか心構えというものはありましたか?
自分のキャラクターや自分はこういう人間だということをはっきり伝えることが大事だと思います。
飾るのはいいですが、嘘はつかず正直になって自分を改めて自己分析して就職活動に臨んでいました。
竜本さんの就職体験記を拝見したのですが、そこで就職活動のテーマが「その仕事と自分を通じて他人とのつながりを深めること」とありました。なぜそのようなテーマにされたのですか?
大学生の時に地元の剣道場に週2,3回通って子供たちに教えていました。
子供たちが成長していくのをみていると愛着がわいてきて自分が人のためになっていることを再認識できたのです。
JR東日本でもいろんな人と関わってつながりをもちたいと思い、そのテーマにしました。

卒業して1年が経ちますが、学生の時に思い描いていた社会と、今見ている社会とのギャップはありますか?
学生時代には自分のためにいろいろなことをしていましたが、今は他人のためにサービスをしているところですね。
それと、バイトをしている時は自分がミスをしても上の人がなんとかしてくれていましたが、社会人になると自分で解決しなければならないところです。
そういった面では今まで自分が磨いてきた知識やマナーが通用しなかったところがギャップだと思います。
やめたいと思うときはありますか?
切符が売れない時は思いましたね。
アルバイトの時に培ってきた接客のスキルなどが通用しない時も思いました。
学生時代にもっとやっておきたかったことはありますか?
バイトや専門学校ばかりに行っていたので、あまり遊ばなかったことですね。サークルにも入っていなかったので。
大学外のフィールドだけでなく、大学内でのフィールドでも活動をしたかったですね。
決まった人ばかりではなくほかの学部の人とも関わりたかったです。
大学での経験で今の仕事に通じていることはありますか?
技術面では正直何一つないと思います。
しかし、色んなことをした4年間の行動スタイルは仕事につながっているかもしれませんね。
大学生のうちから今自分がしていることが将来につながっているとはなかなか実感できないと思いますが、全く役に立たないことはありません。
だから今は自分が思ったことをすべきだと考えています。

本連載企画では「挑戦」というテーマを掲げているのですが、竜本さんがこれから挑戦していきたいこと、意気込みを教えてください。
今は敷かれたレールの上を走っているだけなのでとりあえず自分にできることをやりつつ、そこから自分が極めていきたいことを見出していきたいですね。
そしてある程度できるようになって自信がついてきたら後輩にそのスキルを教えていきたいと思います。
最後に在校生へのメッセージをお願いします。
日々後悔しないように。
この一言に尽きますね。
知ることも学ぶことも4年間で悔いのないようにしてほしいです。