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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.6 太治優希さん

Introduction

その登場以来、女子中高生を中心に絶大な人気を誇っているプリントシール機。今回はそのプリントシール機の製品企画に携わる仕事をされている太治優希さんにお話しを伺いました。取材の中で感じられたのは、太治さんの仕事に対する“真摯な姿勢”。日々の地道な努力を大切に、どんなことにも明るく前向きに取り組んでおられます。その原点は、現在の仕事や学生時代の経験の中にありました。ぜひご覧ください!

龍谷大学を卒業して1年、現在主にプリントシール機などの開発を手掛けるフリュー株式会社に勤務されている太治優希さん。現在されているお仕事はどのようなことですか?

プリントシール機の企画をしています。プリントシール機の企画ってなんだろう?って思われるかもしれませんが、主にプリントシール機の世界観やモデル、機能をどのようなものにするかということを決めています。主なユーザーが女子高生なので、人気商品をつくるためにかわいい雰囲気のお店をまわったり、色々な雑誌やブログを読み込んだりして女子高生が今かわいいと思っているものやトレンドについて日々研究しています。

自分の考えを相手に伝えることの難しさとやりがい

お仕事の中で大変だなと思うことはありますか?

企画の仕事は、自分がつくりたいプリントシール機のイメージや雰囲気などを制作担当のメンバーに間違えのないように伝えなければなりません。そこが難しく、課題でもあると感じています。自分の思いや考えをきちんと相手に伝えるために、言葉や集める資料に注意したり、ミーティングの回数を増やしたりと、自分なりに色々工夫をしています。あとはデザインやソフトなど専門的な内容もある程度わかっていないといけません。そうでないと、デザイナーやソフト開発の方と上手くやりとりができないので、円滑に仕事を進めるためにも、わからないことは直接相手の方に質問して理解するようにしています。大変ではありますが、自分の思っていたものが形になって、それを多くの方が喜んで使ってくれている姿を実際に見ることができる時、とてもやりがいを感じる仕事ですね。

周りから信頼してもらえるような存在になること

企画のお仕事はコミュニケーション力がとても重要かと思いますが、仕事場で周囲とコミュニケーションをとる上で気をつけていることは何かありますか?

基本的なことですが、仕事の締切りや注意事項をきちんと守ったり、わからないことは素直に相手に聞いたりすることを常に心がけています。そうすることで周りから信頼してもらえるようになると思いますし、そういう存在になることは人とコミュニケーションをとる上でとても大切なことだと思っています。

学生時代の経験で現在のお仕事に役立っていることはありますか?

私は3歳の頃から就職するギリギリまでピアノを習っていて、アンサンブル(1つの曲を各パートに分かれて複数人で演奏すること)をしていたのですが、メンバーの年齢がみんなバラバラだったこともあり、意見が衝突することが度々ありました。私はメンバーの中で最年長であり、まとめ役として動かないといけない立場でしたが、あまり人をまとめることが得意ではありませんでした。しかし、その中でも悩んでいる子がいたら声をかけたり、相談にのったりと自分なりにコミュニケーションを図るように心掛けていました。なので、グループ内での人間関係の築き方や自分の立ち位置に加え、みんなで何かひとつのものをつくりあげることの喜びはピアノを通して学ぶことができたと思います。そして、それらが今の企画の仕事をする上で活きていると感じています。

なるほど。ところで太治さんはなぜこのお仕事を志望されたのですか?

もともとプリントシールが好きというのもあったのですが、私の場合は、就職活動が始まる時期に具体的にやりたいことがまだ決まっていなくて、ひたすら色々なジャンルの企業の選考を受けていました。その中で、今の会社の社員の方々の人柄や、お仕事をされている姿に惹かれ、「ここで働きたい!」と思いました。

就職活動は楽しかった。色々な人と関わることで世界が広がった

就職活動をする中で自分のやりたいことを見つけられたのですね。

そうですね。自分のやりたいことや、自分が何に向いているかということは、色々な企業の説明会に行って色々な人の話を聞くことで新たに発見をすることができました。企業説明会では自分の知らない職業について知ることができましたし、面接などでは企業の人事の方や同じ学生の方とお話しすることで、自分の意外な一面が見えてきました。就職活動を通して色々な人と関わったことで自分がどういう人間なのかがわかり、世界が広がったと思います。就職活動はとても楽しかったです!

挑戦―今後のビジョン

本連載企画では「挑戦」をテーマに掲げているのですが、太治さんがこれから挑戦していきたいことや、仕事への意気込みを教えてください。

私はこの仕事で新しい「当たり前」をつくりたいと思っています。その新しい「当たり前」をつくるためにはユーザーが「今」求めているものを知ることはもちろん、「未来」のユーザーが求めているものにも気づけなければいけません。プリントシール機は企画してから実際に商品としてお店に出るまでに多くの時間を要します。商品化されたときには既にユーザーに求められていなかった、トレンドではなくなってしまっていた、なんてことのないように、企画者は常に先を見ていなければいけないと思っています。なので、流行のさらに先を見ること、ユーザーが「将来」求めているものをつくることが私のこれからの挑戦です。そのためには普段行っているトレンドのリサーチ以外にも、日々の暮らしの中で「当たり前」とされているものについて深く考え、その原因や改善点を探っていきたいと思います。

最後に在学生に向けてメッセージをお願いします!

大学生の間は自分のやりたいと思ったことは、とにかくやってみてください!実際にやってみることで多くの経験をすることができ、そこから自分の好きなことや将来の夢が新たに見つかるかもしれません。なにより人との繋がりができますしね!せっかくの大学生活、悔いのないものにしてください!


【取材】
木下紗由里(経済学部1年)、長野聡司(社会学部1年)、福田百乃(法学部1年)
【記事】
木下紗由里(経済学部1年)

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