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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.13 橋本達明さん

Introduction

今回取材したのは株式会社名村造船所で働く橋本達明さん。船を造り世界中の方と商談するというとても夢のある仕事で奮闘中です。何事にも積極的に行動しようとする思いがとても伝わってきました。仕事への情熱から大学生活の過ごし方までお話をお聞きしました。

株式会社名村造船所で働いている橋本さん。普段はどのような仕事をされていますか

今年の3月までは船の営業を行っていました。船というと漁船をイメージしがちですが、鉄鉱石や石炭といった資源を運ぶタンカーなどの船を扱っていました。出張も多く海外へもよく行きました。またこの4月からは作った船を引き渡す際にお客様との交渉をしたり、輸出時の事務作業などを行っています。何かトラブルが起きた際には現場とお客様をつなぎ、説明を行います。お客様に船の状態を見てもらうために工場内を見て回ったり、式典などで船を引き渡す際の準備なども行っています。外国の方と会う機会も多く、お客様とは基本的に英語で商談しています。

自分が関わった船が世界のどこかで活躍している、というロマン

なぜこの職に就こうと思ったのですか

大学3年生の時、何気なく受けた講義の中で造船業とはどういう仕事なのかというビデオを見たのですが、その講義を通じて船ってすごいなと感動しました。船の長さというのはサッカーコート3つ分ぐらいありますが、それを2~3年がかりでつくっています。営業で受注から引き渡しまでの過程を見れることは、とてもやりがいのあるもので、自分が関わった船という大きな建造物が最終的に形となってお客様のところに行く。そしてその船が日本国内だけではなく、世界のどこかで活躍しているというところにロマンがあり、そこに惹かれました。また、その講義のビデオで紹介された会社がいまの勤務先なのです。

それはすごいご縁ですね、では仕事で大変だと思ったことはありますか

外国人のスタッフも多く、ニュアンスを間違うことがよくありますね。英語は入社のときはそこまで必要だと思っていませんでした。外国から電話がかかってきたり、契約書がすべて英語で書かれていたときは最初、本当にあせりました。しかし、自分のやりたい仕事のためのスキルを身に着けるためと思うと、やる気を持って勉強できました。

また商談は会社と会社の間で行いますので互いに引けない時もあります。しかし、どこかで妥協点を見出していかなければいけません。この仕事は信頼関係が一番大事だと感じていますからね。
一隻当たりに大きなお金が動き、また多くの時間がかかります。相手と信頼関係を得るためにも足しげく先方へ通うことが大事ですね。お客様の要望に応えられるよう工場見学をして船の様子を見てもらうことも大切です。
たとえ苦手な相手でも逃げるのでは何も解決はしません。相手と信頼した関係を持つことで両サイドともに満足できるよりいい船を造ることが出来ると思います。そのためにも船の知識は不可欠です。テキストでは学べないこともあるので、現場へ行って教えてもらうということを大事にしています。そして、自分から積極的に動いて学ぼうとすることが大切だと思います。

学生時代はどのように過ごしていましたか。

サークル活動は特に力を入れましたね。いろんな人と接点があったので、自分と違う考えの人と会うたびそれが刺激となりました。その人の良い所を吸収していくことで自分の個性となっていくということは、とても有意義な体験だったと思います。
ゼミ活動でお茶づくりを2年間打ち込んだのもいい思い出です。実際に自分たちでお茶を作り、それを販売していました。フィールドワークを行い、その成果をプレゼンしたりととても充実した学生生活を送れましたね。4年間という期間はとても長いです。いろいろな視野で物事を見て、たとえ興味のないことでも挑戦していくことは大切ですね。会社に入り、環境が変わればやりたいことも変わっていく。嫌なことも多いかもしれないけどそれをやってみることでまた違った答えが見えてくるのでは、と感じますね。

挑戦―今後のビジョン

橋本さんが今後、挑戦していきたいことや目標は何ですか

自分の力で船を売ってお客様に引き渡したいですね。それがこの仕事の醍醐味だと感じています。そのためにも英語をマスターできるようにしたいですし、財務や法務の勉強をしていきたいです。また学生のときに比べ、仕事も忙しくなる中で自由に使える時間が減っています。しかしその限られた時間を体はきついな、と感じてもいろいろなことに興味を持って過ごしていきたいですね。

最後に龍大生にメッセージをお願いします!

一番時間と体力、そして夢がある期間。この4年間をどう過ごすかで将来は変わっていくと思います。自分が後悔しないように意識して大学生活を過ごしてほしいですね。たとえ失敗しても許されるのは今しかないと思います。たとえ苦手なことでも続けていくことに意味があります。自分の中で考えながらいろいろなことに挑戦していってほしいです。


【取材】
木下紗由里(経済学部2回) 西野景大(経営学部2回)
【記事】
西野景大(経営学部2回)

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