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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.38 西尾 匠さん

Introduction

今回取材したのは、井筒八ツ橋本舗にお勤めの西尾匠さん(文学部・2014年卒)です。 八ツ橋の魅力、会社への思いを熱く語っていただき、八ツ橋に対する愛を感じました。お忙しい中、取材では約3時間もお話していただきました!書ききれないことがたくさんあるのが本当に残念ですが、充実した内容となっています。学生時代から今のお仕事についてまで幅広いお話を伺いました。

現在、どういったお仕事をされていますか?

私は営業部に所属しています。商品サービスセンターというところに製造されたお菓子が集まるので、そこから私たちがそれぞれの担当の取引先の方に納品しています。自分が今、任されている納品先は、JR京都駅構内の売店や新幹線の改札を入ったところのお土産屋さんなど様々です。

実際に生八ツ橋を食べ比べてみました

どのように就職先を決められたのですか?

まず、京都で4年間過ごしたわけですから京都の会社で働きたいなと思っていました。調べたときに、観光でこれだけ多くの人が京都に来ているということ、また甘いものが好きということもあり、京都のお菓子を考えてみたときに、「生八ツ橋」が出てきたんです。そこで、生八ツ橋の会社がいくつもあるということがわかり、それぞれの商品を食べ比べてみました。それで、あくまで自分はですが、井筒八ツ橋本舗の生八ツ橋が一番おいしいと感じました。以前は全く違う業種も受けていて、何社か内定もいただきましたが、八ツ橋の魅力に惹かれ、考えた結果、今にいたります。

それだけ魅力があったのですね。では西尾さんの思う八ツ橋の魅力を教えてください。

私たちの会社でも200年以上、もっと古くから伝統のある他社ではさらに長い間販売されているお菓子が、現代でも買っていただけているということ自体、すごいなと思います。それこそ八ツ橋の底力でもあり、魅力なんじゃないかと思いますね。ちなみに、うちの会社に関しては、生じゃない堅いほうの八ツ橋はすべて自社工場で作っています。看板商品の夕子(餡入り生八ツ橋)と、生八ツ橋の外の部分だけの商品は作る工程が違うこともあります。最近では高級な商品なども作っていて、そういった様々なバリエーションの商品を作ることができますね。


「時は金なり」を実感

学生の時と比べて意識が変わった部分などありますか?

「時は金なり(タイムイズマネー)」。本当に大事です。時間を守れるかどうかで取引先の信頼が得られるかどうかが決まると思います。遅刻してしまった場合、取引ができなくなることもあるかもしれません。学生でも、バイトやサークル、どんな場面でも時間を守る人は絶対信用されますよ。 また、食品を扱う会社なので衛生面の部分でも注意していますが、それ以外だと、学生の時は伝票(金銭出入や取引内容などを記入した紙片)がそこまで重要なものだと思っていませんでした。伝票を無くすというミスをしてしまったこともあり、その時にお金と同様の価値があるということを実感しました。ただ、そういったミスのときにも毎回注意してくれる上司の存在というのはありがたいですね。本当に家族みたいな関係です。

今のお仕事における目標を教えてください。

今の取引先だけでいえば、会社の母体の大きさが近い同業他社のお客さんを全員引っ張ることですね。それができれば、母体の大きな他社にも引けを取らないと思うんですよ。「ランチェスターの法則」ですかね、それにもありました。

話は変わりますが、就活のときはどのような感じでしたか?

面接の前には、ホームページに載っていない情報が商品のパッケージの中の紙に書かれていたりすることもあったので、それもよく読みました。面接のときは「聞きたいことが多すぎてこの短い時間ではお伝えできないです」といった感じで話していました(笑)
就活って圧迫面接のイメージがあると思いますが全然違いますよ!企業側も学生のことが知りたいからいろいろと聞くのであって、こっちも「自分を知ってください!」というスタンスで臨めばいいんです。就活をやっていてしんどい時は肩の力を抜いて、遊びに行くのも一つの手だと思います。それと就活中は、キャリアセンターを頻繁に使っていました。実際、キャリアセンターの方のアドバイスなどもあって今の自分がいると思います。

私も文学部なのですが、就活の時に弱いなどとよく言われます。そういったことは感じましたか?

そんなことは全然気にしなくていいですよ!学部は本当に関係ないです。うちの会社の営業でも学生時代理系だった人がいます。むしろ自分は自己PRのとき、「学生時代に一番打ち込んだことは学業です」と胸を張って言っていました。文学部は強制されてでも本を読まなくちゃいけないし、必修で卒論もあります。だから○○学部だから不利とかではなく、強味はそれぞれの学部であると思います。これは学部に関係なくですが、学生時代に勉強しないともったいないというのは言っておきたいですね。

龍大生は大人しすぎる!

安心しました(笑)ありがとうございました。
では最後に龍大生に言いたいこと、伝えたいことなどメッセージをお願いします。

龍大の子はみんないい子なのに大人しすぎる、というのはよく言われますし、本当にそう思いますよ。真面目だけどそれだけじゃなく、“なにかアクションが欲しい”と色々な企業さんに思われているんです。せっかく印象が良くても大人しすぎてアピールしきれていないのはもったいないですよね。例えば僕は、履歴書の志望動機欄に「貴社の八ツ橋に惚れました」と書いたんですよ(笑)それで興味をもってもらえたというところがありました。
あと、学生のうちに是非やっておいた方がいいと思うことは、“新聞を読むこと”です。就活にも役立ちますし、なにより就職してから、同業他社はもちろん、一見関係なさそうな企業の記事でも参考になることがあります。
あとは、みなさん、大学生のうちに遊んでおくことですね(笑)


【取材】
山本孝美(文学部3年)、中原千智(社会学部3年)、高松宏至(文学部2年)、
井上祐希(経済学部1年)、村山聖紀(経済学部1年)
【記事】
山本孝美(文学部3年)

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