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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.41 渡邉 沙也香さん

Introduction

今月取材させていただいたのは、京都市役所にお勤めの渡邉沙也香さん(2015年 社会学部卒業)です。様々な部署がある京都市の業務の中で渡邉さんがされているお仕事から、てんこ盛りに予定を詰め込んだ学生時代のお話まで!終始笑顔が絶えない取材をしてきました。どのような勉強法で公務員試験を突破されたか、というお話も必見です。

調べて惹かれた京都市

京都市職員としての現在のお仕事の内容を教えてください。

京都市の教育委員会事務局で教職員の人事を担当する部署で働いています。人事、というと実際に面接する人と思われるかもしれないですね。たしかに教員採用を事務としてサポートすることもあるのですが、今私がメインでやっているのは皆さんが抱く人事のイメージとはちょっと違うんです。教育現場で頑張っている教職員の評価表彰の仕事に携わっていて、資料作成や、表彰が行われるまでの過程にある会議の準備をしたりしてます。
年上の方と関わる機会がとても多いので緊張することも結構あります。けれど、わからないことがあると丁寧に教えてくれる上司がいてくれたり、周りの人に恵まれているので毎日楽しく頑張っています。

市役所は仕事内容の幅がとても広いと思うのですが、公務員になろうと思った決定的な理由はなんでしょうか。

1年生の時から教員免許を取ろうと教職課程を履修していて、4年生の教育実習後は先生もいいなぁって思っていました。一方で2年生ぐらいから公務員も意識していて試験対策の講座も取っていたんです。だから将来何になりたいかっていうのは本当に迷走しましたね。
民間企業は、相手を振り落してでも自分が勝つ!っていう競争のイメージが強くて、もともと人と接するのが好きな私には、自分がその中で働くという想像がつきませんでした。やっぱり市民のために、誰かのために働く職業がいいなって公務員を選択したんです。
今働いている京都市は、憧れはあったけど、瀬田キャンパスで過ごしていたので特別深いかかわりは在学中ありませんでした。ただ調べていくうちに、市長の考え方が自分に合っていたり、政策もいいなって思う取り組みをたくさんしていたりと、市民にとても近いところで頑張っているのに感銘を受け、受験しました。

龍大でしかできないこと

教職も取りながら公務員試験の勉強もとなると忙しそうな大学生活!大学時代に特にこの活動を頑張っていたということがあれば教えてください。

その質問は面接の時本当に困りました(笑)。大学に入学してから「龍大でしかできんことを頑張ろう」と思って、とにかく様々なことに挑戦したので、話したいことが山ほどある状態でした。
よさこいサークルの華舞龍に入って、振りを作ったり練習の指示を出したりする振り班も全力でやったし、NPOのボランティア活動も学外でしました。あと、勉強も頑張りました。エンパワ(地域活性化を目的とする社会学部の実習科目の一つ)も取ったし、社会学部は資格も取れるので、社会調査士とか社会教育主事とかの資格を取るため、必死に授業を受けました。
在学中はいろんなことに挑戦して、いろんな人に出会うことによって、周りの人から成長させてもらったなって思います。


すごい盛りだくさんですね!その中で公務員試験の勉強はどのようにされていたんですか?

そうですね…。公務員試験のためだけに割ける時間が少なく、問題も一問一問丁寧に解いている時間がなかったので、問題集に答えを書いて、教科ごとに一冊の本のように読むようにしていました。法律とか暗記の単元は問題を見た瞬間に「あ、この問題はこれ」って瞬時に答えが浮かぶくらいまで毎日ひたすら読み込みましたね。あと、このキーワードが来たらこの答えっていうポイントも全部テキストに書き込んでいました。そしてわからないことがあったら積極的に講座の先生に聞くようにしてました。
ただこの勉強法は、私にとって一番合ってた勉強法だから、在学生で公務員になりたいって夢を持っている人は、自分に合う勉強法を探して頑張ってほしいです。

挑戦―今後のビジョン―

公務員試験だけではなくてほかの試験にも役立ちそうな勉強法をありがとうございます。それでは、渡邉さんの今後の目標について教えてください。

自分はまだ市の職員になったばかりですし、これからどれだけ実現できるかわかりませんが…。
教育現場と私が働いている教育委員会事務局がもう少し近い存在になっていけたらと思って仕事をしています。
どうしても人事を司る課にいる人間なので、現場の方からは恐れ多いと思われがちな部分があるんです。でも、もっと距離を縮められたら、学校の先生が私たちのほうに話しやすくなると思いますし、お互いに業務が今よりさらに円滑に進み、子どもたちにも還元できる部分がいっぱい出てくると考えているんです。だから、もっと近い存在でいたいと思います。

勉強やサークルなど、様々な活動に意欲的に取り組み、進路に関して迷いながらも、市民のために働きたいと京都市役所にお勤めになった渡邉さん。最後に在学生へメッセージをお願いします。

本当にやりたいことがある人はそれを一生懸命頑張ったらいいと思うし、ない人は好きなことをとことんやってみてほしいです。時間はみんな一緒だけどそれをうまく使ってください。難しいことだけど、いっぱい考えて、いっぱい遊んで、自分のためになることをたくさんやって社会人になってほしいなって思います。社会に出て、この人すごいな、魅力的だな、と思う人たちは、それまでの困難を乗り越えてきた人生があるから、今自分の目の前にいる姿があるんです。在学中に学んだことは無駄にならないので、やってみたいことにたくさん挑戦して、「今」を頑張っていってほしいです。


【取材】
藤田慧(文学部3年)、鈴木夏実(法学部3年)、石川沙希(社会学部2年)
【記事】
石川沙希(社会学部2年)

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