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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.44 沼本 良さん

Introduction

今月取材にご協力いただいたのは、京都信用金庫にお勤めの沼本良さん(経済学部 2015年3月卒業)です。メモや復習がいつでもできるようノートを持ち歩き、同じ失敗を繰り返さないようにするなど、お客様の笑顔のために日々工夫を重ねていらっしゃいます。
金融業界、製薬業界など、就職活動を始めた当初は幅広い業界を見ながら進めていたという沼本さん、京都信用金庫を選んだ理由は何だったのでしょうか。

金融じゃない。京都信用金庫に惹かれたんだ

現在のお仕事について教えてください。

最近、支店全体のお金を管理する元締めという業務も担当することになりましたが、普段は主にテイラーと呼ばれる窓口の業務をしています。お客様が来られた時の対応が主な仕事になりますね。一般のお客様も多いので、わかりやすい説明を心掛けるため、自分自身も勉強しているところです。「入社2年間プログラム」という本店での研修もあるのですが、そこで得た知識も踏まえながら、お客様への説明をしています。

人と接する業務の方が多いんですね。なぜ金融業界の仕事に就こうと考えられたんですか?

いや、金融業界、というより京都信用金庫に惹かれたんですよ。就職活動を始めた当初、製薬業界、小売業界、製造業界など、金融業界の職種も視野に入れて考えてました。でも業界研究や企業研究をしているうちに、京都信用金庫は「コミュニティバンク」というのを押していて、人との絆、地域との絆を大切にする銀行でいい意味で金融機関らしくないなって興味を持ったんです。それで実際に説明会に行って、会社の人の温かみを感じて、ほかの金融金庫とは違うな、行きたいなと強く思いました。

実際にコミュニティバンクの活動をされてどうですか?

通常業務のほかに、地域の川の清掃などCSR活動という地域貢献活動があって、そこでお客さんたちと直接お話しできるのは楽しいですし、顔を覚えてもらえるのも嬉しいです。つい最近も、銀行を会場としたライブコンサートを行って地域の方をお招きしました。直接地域の方と関われるのはいい機会だと思っていますし、銀行と地域がつながるという意味でやりがいを感じています。


今後の目標を教えてください。

お客さんに信頼される職員になりたいというビジョンを持っています。金融機関に興味を持ったのは、自分も人と接するのは好きだし、人と仲良くなるのも楽しいからでした。そこで窓口でたくさんのお客様と関われる銀行はお客様と信頼関係ができていいなと思ったんです。けれど、お金を扱う仕事だからこそ、初対面から信じてもらうことが難しい部分もあります。だからこそ、マナーであったり、時間に遅れないことであったり、言ったことに責任を持ったりなど、基本的なことですが、誠実にお客様と接して信頼を積み重ねていきたいと思っています。

勉強して無駄なことってないんだよ

人とのかかわりを大切にする沼本さんが大学生時代、一番打ち込んできたものは何ですか?

心理学研究会の活動には熱心に取り組みました。自分が3年生の頃、心理学研究会が創部50年の節目の年で記念式典を行うことになり、毎日夜遅くまで作業をしていたことを覚えています。学術文化祭の準備も協力して行いましたし、一致団結して取り組んできたことは心に残っています。卒業した今でも、同期とはたまに会っても話せる仲で貴重な存在なんです。

共に1つのことに打ち込んだ仲というのは卒業後も続く仲になるんですね。それでは忙しい中、学業の方との両立はどうされていたんですか?

学業と両立できていたかを自分で判断するのは難しいのですが、自分が興味のある勉強はとことん打ち込んでやっていましたね。大学時代ほど自由に使える時間がたっぷりあることはないと思うから、勉強するときは勉強って切り替えてやっていました。個人的には特に図書館がお気に入りの場所で、時間を見つけると図書館にこもってました。そういえば、簿記や宅建(宅地建物取引士)などの資格の勉強や、公務員も視野に入れていたので公務員試験の勉強も時間を見つけてやっていた記憶があります。

いろんな分野を勉強されていたんですね。今役立っていることはありますか?

そうですね、最初から金融を意識していたわけではないけれど、簿記は役に立っています。あと、公務員試験のために勉強した民法も、普段の業務に直接関係があるわけではないけれど、ふとした時に銀行で必要になって「勉強していてよかった」と思うことがありました。勉強してきたことって、いつ役立つかわからないこともありますよね。でもきっといつの日にか意外な場面で役に立ったりするから色々勉強して損はないと思いますよ。

最後に在校生へ一言お願いします。

大学時代って時間があって様々な経験ができる時間だと思ってます。だからこそ、「人間力」を磨く生活を送ってほしいなと思います。
会社の上司から「人間力をつけろ」と教えてもらったのですが、最初は何のことなのか、いまいちピンときませんでした。でも教養やコミュニケーション能力、過去の経験などを踏まえた、「人を引き付ける力」なんじゃないかな、と思っています。

大学時代、自分はちゃんと経験積んでこれたかなって思う部分もあるんです。だから、今の龍大生にはいろんな経験を積んで、将来に役立つ力を大学時代に蓄えていってほしいな、と思います。


【取材】
石川沙希(社会学部2年)
【記事】
石川沙希(社会学部2年)

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