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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.46 和中 一真さん

Introduction

今回は日本のエンターテインメント業界に欠かせない、吉本興業株式会社(よしもとクリエイティブエージェンシー所属)にお勤めの和中さん(2015年経済学部卒)にお話しを伺いました。エンタメ業界に就職する際のアドバイスを中心に伺います。

会社について教えてください

吉本興業は本社が大阪、東京に本部があります。支社は北から北海道、南は沖縄まであります。私が所属しているのは、東京本部の主要子会社、よしもとクリエイティブエージェンシーです。ほかにも主要子会社がいくつかあって、それを総括した名称が吉本興業なんです。以前までは所属タレントのテレビ出演の際、クレジットや所属は吉本興業名義でしたが、今はマネージャーも含めすべてクリエイティブエージェンシー名義に変更され所属しています。あと採用に関しては、中卒、高卒、大卒と幅広く行われているのも特徴的ですね。

現在の仕事内容を教えてください

東京本部に所属し、マネイジメントセクションという部署に所属しています。わかりやすくいうと、所属タレントさんのマネージャーをしています。マネージャー業務としては、タレントのスケジュール管理や、ギャラ交渉、現場へ同行しての立ち合いや、タクシーの手配、ケータリングの用意といったこともしています。まだ入社して間もないので、今はまだ先輩マネージャーと行動して仕事を覚えています。

どうしてこの会社を志望したのですか?

元々、音楽ライブとかテレビ番組など芸能界にすごく憧れがあったので志望しました。人を支える仕事や、いろんな方と交友が持てる仕事がいいと思ったこともあります。
学生時代はジムのインストラクターのバイトをしていて、対応するお客さんの年齢層がとても幅広く、様々な方との交友を持てたのでその時の経験が今に繋がっている感じですね。

まだ1年も経ってないですが、入社してどうですか?

すごく充実しています。この業界は、人との出会いは本当に大切なものですし、何よりタレントさんはじめ、様々な方がいてとてもおもしろいので、出会う度に新しい世界が広がる可能性を秘めています。それが一番今楽しいですね。この業界に入ってよかったと思います。

ご自身から見て、この業界の楽しいところや厳しいところってありますか?

楽しいところは、やはり憧れのタレントさんと一緒に仕事できるということですね。去年まで学生だった自分が、今はテレビ越しの方々と仕事していると思うと感動しています。だから未だに現実味がなくてフワフワした気持ちになるときもあります(笑)。
逆に厳しいと感じたことはあまりないですね。人によると思いますが、人付き合いが特に重要視される業界ですので、そういうのが苦手だと厳しいかもしれませんね。

芸能人の方々とお仕事してみてどうですか?

他事務所を含め、みなさん本当に礼儀がきっちりしていて、こちらも勉強になるくらいの気の配り方や、仕事に対する真摯な姿勢があって素晴らしいなと思います。タレントさんの中では、まだ新人でおぼつかない私をいつも気にかけてくださっている方もいて、とてもうれしいですね。

採用に関すると、芸能事務所などは倍率が高いと思いますが、就活での様子を聞かせてください

自分は特に就活の勉強(SPIなど)や資格の勉強はしていないんですよ。でも面接だけはかなり重視しました。就活は圧倒的に面接が占めると思うので、面接でいかに勝負できるかを重視していました。それに吉本は面接重視の採用方法だったので、最初webテストとかありましたが、結果の点数云々はあまり関係なかったんですよ。なので十分、得意分野で勝負できたんですよね。

重視した面接でのポイントとは?

やはりいかに素直な自分で話すかということですね。本当に大事です。よく質問に対していい風に言おうとするじゃないですか?あれは全然ダメだと思いますね。吉本に絞って話すと、よく言われるのは、笑いを取りに行った方がいいんじゃない?って言われるんですけど、逆にそんなことをすると確実に落とされます。吉本に限らず、自分を偽っていい風に言おうとしても逆効果だと思います。もちろん一概には言えませんが、人事の方は、良くも悪くも素直に話せる人を求めているのではと思います。「俺は自然体で行く!」と決めていましたのでそう挑めるように、面接に慣れるためいろんな会社に面接を受けに行きました。

面接の他に重視したことはありますか?

会社説明会は人より一足早い時期に行っていましたね。吉本に関しては、人事の方に顔を覚えてもらうために同じ内容の説明会に4回も行きました。説明会が終わってみんなが出て行って、最後私一人になったら「これはチャンス!」と思って、人事の方に個別で質問をしていました。内容はどんなことでもよくて、質問するということが大事です。自分はフットワークの軽さはとても重視していたので、徹底的に動いていました。

近い将来、今の仕事に対するビジョンを教えてください

やはり今与えられているこのマネージャー業務を極めたいですね。マネージャーは担当のタレントさんのタレント人生を預かっているわけですからね。タレントさんの仕事が減るのも、増えるのもマネージャー次第のところもありますから。中途半端では絶対いけないと思います。

在校生に一言お願いします

就活をまだ迎えてない方は、とにかく遊んでください!これが本当にバカにできなくて、面接のときの引き出しとして後々絶対に生きてきます。勉強やバイトも、もちろん大事ですが、留学とか旅行とかはぜひやっておいて損はないと思いますね。
あと、これから就活に挑む方々に一言。就活中でも遊ぶ日を決めて、とことん遊べ!と言いたいです。中々内定がもらえない時こそ行けと言いたいですね。ON/OFFの切り替えがあるからこそ就活はうまく行くと思っているので、ぜひおすすめします。
もう一つだけ、この業界を志望する方々に一言。この業界に憧れている人はとても多いです。単純に芸能人に会えるからとかの考えでは、まず受かりません。志望する上で大事なのは、好きという気持ちが誰よりも強いということです。例えばお笑いが好きなら、番組の批評ができるくらいなんでも知っているというくらいに完全に知り尽くしてください。


【取材】
高松 宏至(文学部2年)
【記事】
高松 宏至(文学部2年)

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