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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.47 堀部 真衣子さん

Introduction

今回取材をさせていただいたのは、国際文化学部出身の堀部真衣子さん(2014年卒)です。大手飲料メーカーに就職した堀部さんが、転職を決めたきっかけとは…?民間企業への就職活動のこと、公務員試験の勉強のこと、そして仕事をする上で大事なことをたくさん伺ってきました!

以前はどんなお仕事をされていたのか教えてください。

大手飲料メーカーに勤めていました。仕事内容としては、お得意先の店舗セールスをする営業のお仕事をしていました。

企業を選んだ理由を教えてください。

自分が使ってみたり食べてみたりして良いと感じたものを、他の人にも販売して知ってもらえるようなお仕事をやってみたかったのがきっかけです。そこで、メーカーから考えてみたんです。私自身食べることが好きなのでまずは食品メーカーを中心に調べ、企業理念が素晴らしいと感じ志望するようになりました。

その企業理念とはどのようなものだったのでしょうか?

ただ商品を売るだけではなく、その商品を売ることによってお客様に前向きに生活をしていただきたい、飲料メーカーだったので飲み物を飲むだけではなく、ストレス発散や癒し、お客様の明日への勇気づけにつなげていきたい、というものでした。それがとても素晴らしいと感じました。

就職活動はどのように進めていきましたか?

就活をはじめたばかりのころはどこに行けばいいか、何をしたらいいかわからなかったので、とりあえず説明会やセミナーには全部行くようにしました。その中で、自分が本当に良いと思える企業に行きたいと思ったので、説明会などでは、まったく知らなかった会社にも話を聞きに行き、良いと思った企業には積極的に質問をしていました。こういう積極性が私の取り柄でしたね。
興味のあった企業のホームページを見るときにも、普通なら目立つところしか見ないと思うのですが、私は株主向けの詳細のページも見るようにしました。そこを見ると、会社の収益状況や今後の方針などがしっかり書かれていて、志望企業を決めるうえで参考になりました。また、食品メーカーを希望していたので、実際にその会社の商品を買って食べてみて、他社の似た商品とも食べ比べなどをしてみて、志望する会社のことを色々な面から知っていこうとしていました。面接の際になぜその会社を選んだのか、必ず聞かれると思うんですが、その時に私はこんな理由で選んだのだとちゃんと説明することができたので、在学生の皆さんが就活をする時にぜひ参考にしてみてください。
また、3年生の夏に、全く考えていなかったブライダル事業のインターンシップへ行ってみました。営業職に興味があったのですが、その気持ちが本物なのか不安だったので、それを確かめるためにあえて全く違う業種へインターンシップに行ってみたんです。その結果、やはりブライダルは違うと感じました。しかし、本当に自分がやりたいことを自覚するきっかけになったのでいい経験になったと思います。

実際に企業へ入社されてみていかがでしたか?

一緒に働く方々の人柄がとてもよかったです。やはり、一緒に仕事をしていく以上、人との関係はとても大事だと感じましたね。最初の転勤で岡山へ移った時、岡山のことを何も知らない私に上司の方が何でも教えてくれました。仕事以外のプライベートのことも相談にのってもらったりして大変助かりました。仕事も、やりたかった営業の仕事ができてとてもやりがいを感じていました。

では、どうして公務員を目指すようになったのか、差支えなければ教えてください。

もともと、就活を始める時に公務員と一般企業で迷っていたんですね。そのころに周りの皆が民間企業を目指していたのでその流れに私ものって就活をして、就職先に出会いました。
私が仕事を探す際の軸にしていた考えは、「人に貢献できる仕事がしたい」というものだったんです。前の会社は、例えば子どもたちのスポーツ大会があるときには無償で飲み物を配るなどして、飲料の観点からはとても貢献していました。しかし、私は飲料だけでなくもっと人にとって身近で幅広いことに貢献したいと思ったんです。
実際に公務員として働いている先輩にもお話を聞くと、私のやっていることはほんの小さなことだと感じて悩んでしまい、この先ずっと続けたいと思える仕事をしたいと考えるきっかけになりました。前の仕事は転勤が多かったのですが、公務員だとずっと同じ場所で働けるので、そういった面もふまえつつ、自分のやりたい仕事や続けられる仕事を考えた上で、今のうちに転職をしようと決断しました。

公務員試験の勉強はどのように進めたのですか?

昨年の2月に退職した後、3月から公務員の予備校に通い始めました。でも、普通なら10月ごろから始めるので3月からだと遅く、そのことに危機感を抱いていました。ですから毎日朝早く8時ごろから予備校に行って、1日に授業を3、4時間ほど受け、学校が閉まる夜9時までずっと学校にいるようにして勉強を続けていました。ただずっと勉強をしていると疲れるので、適度に息抜きをするようにしていましたね。
大学時代の友人たちからも応援のメッセージボードをもらって、勉強でつらくなったときはそれがとても励みになったので、彼女たちにはすごく感謝しています。
そのおかげもあって、4月から箕面市の市役所に任期付きですが内定をいただけました。年に一度、正規職員になるための試験もあるので、それに向けてまた勉強も続けていきます。

学生の時と比べて、社会人になってから変わったと感じることはありますか?

当たり前のことですが、考え方が大人になったと感じますね。昔は、単純にこんな会社がいいとか、こんな仕事がしたいという、ふんわりとした理由で仕事を探していました。しかし、前職での経験も踏まえ、将来的にこの仕事を続けられるかどうかや、結婚や出産をしてもやっていけるかなど、学生のときには考えられなかったこともちゃんと考えられるようになりましたね。また、学生の時のアルバイトは桁違いの額のお給料が入ってくるので、それがやりがいになりますし、同時に責任感にもつながったと感じます。

実際に働いてみて、社会人として大事なことはなんだと思いますか?

やはり、働くにあたって自分が一番やりたいことは何なのかをちゃんと決めておくことが大事だと思います。単に会社のネームバリューや知り合いがいるからという理由ではなく、しっかりと考えて、やりたいという強い気持ちをもてば、そこに軸を置いて仕事を続けられると思います。そういうことを大事にしたいですね。

現役の学生へ一言お願いします。

自分が何がしたいのか、仕事のことは早めに考えておいたほうがいいですね。就活をする際、スタート地点が民間企業か公務員かで分かれると思うんですが、スタート地点の段階で自分がどこへ進むのかちゃんと考えるほうが後悔や失敗も少なくて済むかなと思います。

最後に、今後の目標を教えてください。

まずは一人前の公務員になって、前職での経験も活かして市民の皆様に信頼されるような市役所職員になりたいです。また、将来的に結婚して子どもも生まれたとき、自慢の母親になれたらなと思います。自分が今までやってきたことを誇りにし、子どもに伝えられるような人になりたいですね。


【取材】
仲村菜乃花(文学部2年)
【記事】
仲村菜乃花(文学部2年)

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