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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.56 関谷 尚幸さん

Introduction

飛行機に乗った時、キラキラした笑顔と最高のサービスを提供してくださる客室乗務員(CA)さん。身近な存在だけど意外と知らないことが多いですよね。今回は、スターフライヤーでCAとして活躍されている関谷尚幸さん(2016年文学部卒業)にお話を伺いました。

どうして客室乗務員(CA)になりたいと思われたのですか。

 昔から飛行機が大好きで、人と話すことも大好きだったからです。飛行機+接客=客室乗務員(CA)という風に導かれました。飛行機に乗るたびに「いつか僕もあんな風にお客さんと飛行機の上でお話したいな」と思うようになり、高校生くらいから真剣に考え始めました。

数ある航空会社の中からスターフライヤーを志望した理由は何ですか。

 高校生の時、チョコレートをCAの方にプレゼントしてもらい嬉しかったのが、きっかけです。
 スターフライヤーでは、コーヒーを頼まれた方にチョコレートを1つお渡ししています。でもそこは臨機応変に対応していて、初めて飛行機に乗られるお子様や飛行機に乗ってワクワクされている方を見たらチョコレートをプレゼントするようにしています。
 僕も当時、カップ一杯のチョコレートをもらって嬉しかったのを記憶しています。その時は、父と祖母と3人で飛行機に乗っていたのですが、飛行機の色々なところを見たり触ったりしていたので、きっと飛行機が好きなんだと思ってもらえたのだと思います。
 また、機内が革張りのシートでとてもシックなんです。だから、スターフライヤーに惹かれましたね。
 でもまさか自分がなれるとは思っていませんでした。男性のCA自体、日本では少なく、男性のCAといえば基本外資系の航空会社なんです。スターフライヤーも150人いるCAのうち男性は約1割、15人程です。なので、外資系に行くしかないかなと思っていた部分があって・・・。大学を卒業して、1年留学してみっちり英語を勉強してから外資系の航空会社を受けようと思っていたんですよ。でも、日本で何もしないのも、もったいないと思い、自分の言葉で熱意を伝えたら採用していただけました。こういったご縁があり、留学せずに働いています。

お仕事の内容を教えてください。

 今は、ずっと飛行機に乗ってお仕事をさせていただいています。基本は4回出勤して2回休みの4勤2休で1か月続いていきます。4勤の中の3日間が泊まりの業務、1日が日帰りのフライト等で構成されています。まだ、なりたてのCAなのでこの時期は仕事を覚えるようかなり多くフライトを入れていただいています。4勤のうち3日間はステイというフライトをして1日は会社でスタンバイという先輩も多くいらっしゃるのですが、僕は今はまだスタンバイは月2回くらいしかありません。とにかく今はフライトがメインですね。
 飛行機の中ではお客様の安全を守ることが第一なので、飛行機に乗り込んだ時から消火器やライト、緊急脱出時の警報音等も正常に作動するか入念にチェックします。安全面のチェックが終わったら、次はコーヒーやスープが足りているか等のサービス面をチェックします。最後に、本当にお客様をお迎えできる客室かどうかを全クルーで確認します。お客様をお迎えしてからは、安全面を第一に考えて手荷物がしっかり収納されているか、座席の背が戻っているか等をチェックして離陸という流れです。

学生時代に頑張ったことを教えてください。

 部活です。週6日、瀬田でソフトボールをしていました。練習は週4日くらいなのですが、他にも筋力トレーニングなどがあったので週6日ですね。学生時代の思い出はそればっかりです。
 週六日は部活でしたが、アルバイトもしていました。大学に慣れ始めた1年の10月くらいから4年の最初までビジネスホテルの夜勤を約3年間続けました。CAになりたかったので、大学時代から何か接客で身に付けられることはないかなと考えて、ホテルのフロントにしました。どれだけしんどくても将来のためにアルバイトの経験は大事だと考えていました。
 今思い返しても、あの頃はよく頑張ったなと思います(笑)。本当にヘトヘトでした。でも、授業にはしっかり出席していました。

今後の目標を教えてください。

 英語や手話を勉強して、お客様全員に統一した同じサービスができるようになりたいというのが今の目標ですかね。
 でも今は関西弁を直していかないといけないので、一つひとつ頑張っていこうと思います。

最後に、学生にメッセージをお願いします。

 就活など人生のことを考えて1人で気負うことがあるかもしれませんが、色々な道があると思うので、自分のやりたいようにやったら良いと思います。授業には出席し、やるべきことをしていれば、あとは自分の思う道を突き進んでいけばいいのかなと思います。応援しています。


【取材・記事】
木場 仁美(社会学部2年)

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