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龍谷大学

HOPE!~龍大生なう。~ vol.21 中原 宏冶さん 矢野 凌祐さん

Introduction

今回取材したのは政策学部深尾ゼミナールの中原宏冶さん(3年生)と矢野凌祐さん(2年生)。二人が所属している深尾ゼミナールは三条ラジオカフェで、土曜日19時7分から19時37分の30分間のラジオ番組を制作しています!苦労した事や、ためになった事など色々なお話を楽しく聞かさせていただきました。

“地域で活動されているNPOや個人をPick Up!” ――どんな番組を制作されていますか? 中原:日本初の市民が主役のNPO放送局である京都三条ラジオカフェ(FM79.7MHz)で、毎週土曜日19時7分から19時37分の30分間放送される「Pick Upper」という番組を制作しています。地域で活動しているNPOや個人等を取材し、その人たちがどのような問題に取り組み、どのような活動をしているのかを地域の方に伝えるのが番組のテーマです。以前は“京都の伝統文化”、“こども”、“まちづくり”そしてタイプの異なる“こども”の4チームに分かれて取材をしており、月に一度、各チームが番組を担当するという形でした。
矢野:現在は“まちづくり”と社会的に弱い立場にある人を支援している方たちに対象を当てた“ヒト班”、そして少し変わった“動物班”というのがあります。動物班は今日(取材日1月17日)が初めての収録なので、どのような内容を発信するのか、僕たちも楽しみです(笑)

“声だけで伝えることの難しさ” “伝え方を考えながら喋る” ――ラジオ番組の制作を通して変わったことはありますか?

中原:人前で喋ることはあまり得意ではありませんでしたが、ラジオは声だけで人の表情や、今起こっている事などを伝えなければなりません。少しでもこれらをリスナーに伝えるために、いろいろな工夫をしてラジオの司会進行をしていくうちに自然と上手に喋れるようになりました。
矢野:僕はまだラジオ番組を3年生から引き継いでそれほど経っていないので成長したな、と感じることは少ないのですが、強いて言うなら、どうやったら多くの人にラジオを聞いてもらえるのか、と考えるようになりましたね。ただ何も考えずに喋っているだけじゃダメなんだってことに気がついたんです。

“社会にインパクトを与えたい” “自分たちが楽しみながら” ――今後の目標は何ですか? 中原:ゼミ活動の目標としては、これまで色々調べ蓄積してきた情報をしっかり情報発信し、何かしら社会にインパクトを与えること、そして、地域をはじめ、その他多くの人々のために自分たちができることから取り組んでいく、ということです。個人としての目標は、今後大学を卒業してからですが、より市民とNPOが近い存在になれるような働きがけや仕組みづくりに関わっていくことです。NPOの原動力というのは、その地域に住んでいる人に協力してもらう、という事がひとつの原動力です。分かりやすい例として、ボランティアや寄付というものがありますが、これらがとても重要であり、より市民とNPOが近い存在になれればと思っています。
矢野:私のゼミ活動の目標は、頑張るというのはもちろんで、いかに貪欲にそして楽しみながら活動するか、というところを大切にしていきたいです。やっぱり自分たちが楽しんでいなかったら、周りから見ても楽しそうではないと思うので、いかに楽しく、でも涼しい顔をしながらすごいことをするか。それが一番かっこいいかな、と思っています(笑)。あとは、政策学部内で開催される「学内討論会で優勝する!」というのが、ゼミの一つの大きな目標なんじゃないかなと思います。また、個人としての目標は、先輩方を見ていると本当に自分の未熟さを痛感する場面が多いので、学力だけではない日常においての課題発見力や解決力、発想力などといった「人間力」をあげていきたいですね。

“番組を面白くしたい、でも本当に伝えないといけないことが霞んでしまう…というジレンマ” ――制作しているラジオ番組の目標は?

中原:ラジオ番組を制作するのは僕たちの代が初めてで、スタイル(土台)を作るというところで終わってしまった感があります。なので、彼らにはそのスタイルを受け継ぎつつも、「ラジオ番組」として育てていってほしいなと思います。いかに面白く伝えられるかという部分やNPOなどに興味のある人に聞いてもらうのはもちろんですが、「NPOに興味はないけど、この番組面白そうだから聞いてみよう」とか「面白いって聞いたから聞いてみよう」、そんなラジオ番組になって欲しいです。そして、この番組が入口になってNPOについて多くの人が知ってもらえるようになるのが一番の理想ですね。
矢野:僕の一番のジレンマというか悩んでいることは、番組を面白くしないと聞いてもらえない反面、面白くしようとしすぎると、本当に伝えなければいけないことが霞んでいってしまうということです。ただふざけて面白おかしくやることがいいわけではありませんが、NPOや課題等をただ真面目に説明するだけでは、リスナーは話に飽きて聞いてもらえなくなります。そこをどうやって解決していくかが一番難しいところです。

“とりあえず巻き込まれてみることが大切だったりする” ――学生生活で心がけていることはありますか? 矢野: 1・2年生の一番時間がある時にいろいろな事を経験した方がいいと思います。バイトもその一つだと思うし、僕が特に思うのは学生団体での活動やボランティアなど、チームで取り組むことをできるだけ経験した方がいいと思います。また、世界に目を向けることも勉強になると思うので、とにかくいろいろな事にチャレンジしてください。
中原:ある環境に身を置くことです。自分にできるかどうか等、余計なことを考える前に、とりあえずどこかの団体やプロジェクトに入ってみるというのは案外大切なんじゃないかなと思います。僕自身は活動的でもないですし、積極的に何かをやろうというタイプではないですが、巻き込まれている内にいつの間にかゼミのまとめ役のゼミ長にもなっていました。それに学生のゼミナール連合という学生の自治組織もいつの間にか立ち上げたりしているので、巻き込まれるのも大切かなと。どこかの団体に入ることで得られるものも多いと思いますね。
矢野:何かに新たに飛び込むのもなかなか難しいと思いますし、そういうチャンスが来たときに1回巻き込まれてみるというっていう気持ちも大事だと思います。

今回、二人に取材をして感じたことは、二人とも情熱をもって今を楽しんでいるということ。二人が所属する政策学部・深尾ゼミが制作するラジオ番組「Pick Upper」こらから楽しみですね。「Pick Upper」は毎週土曜日19時7分からFM79.7で放送されています。二人の今後の活躍と番組の放送に期待です!


【取材】
木下紗由里(経済学部 2年)、神村夏実(経済学部 1年)、中原千智(社会学部 1年)
【記事】
中原千智(社会学部 1年)

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