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龍谷大学

HOPE!~龍大生なう。~ vol.26 本部 有希さん

Introduction

今回は、手話サークル Do Activity Yourself(D.A.Y)の部長を務める、本部 有希(もとべ ゆき)さんを取材しました。取材中、はきはきとした口調で表情豊かに話す本部さんに、サークルでの活動や、手話に対する思いまで、様々なことを聞いてみました。

今回は、手話サークル Do Activity Yourself(D.A.Y)の部長を務める、本部 有希(もとべ ゆき)さんを取材しました。取材中、はきはきとした口調で表情豊かに話す本部さんに、サークルでの活動や、手話に対する思いまで、様々なことを聞いてみました。

――今回は取材を受けて下さってありがとうございます。さっそくですが、サークルについて聞かせてもらえますか?

手話サークルDo Activity Yourself(D.A.Y)は「楽しむ・チャレンジする・伝える心」を大事にして活動しています。
部員は60人ほどで、主に社会学部の学生が多いですが、瀬田3学部の生徒が所属しています。具体的には、週3回、昼休みに集まり単語や文法を学びます。時にはミニゲームを通じて、分かりやすく手話を勉強できるようにしています。

勉強したことを発表する場もあり、春には1年生メインの手話歌発表会、龍谷祭では発表会を行います。そして、冬にはWithフェスタという関西中の大学の手話サークルが集まって、手話のパフォーマンスをし合う発表会があります。発表会には健聴者だけでなく、聴覚しょうがい者の方々も見に来るので、誰でも楽しめるように、振り付けや脚本を考えています。

――なるほど。”手話”と聞くと、個人的に、難しいというイメージが湧くのですが、実際どうでしょうか?

確かにそういう印象を持つ方も多いかもしれません。しかし、私もそうだったようにメンバーのほとんどは手話経験のない人ばかりです。なので、昼休みの勉強会でも、手の動きをまねしやすいように、隣に先輩が座り、分かりやすく覚えられるようにしています。上達には少なからず差はありますが、やはり手話を使えば使うほど頭に残り、覚えられると思います。

手話は私たち健聴者が口頭で会話するように、聴覚しょうがい者の方々、また健聴者と聴覚しょうがい者が対話するためのコミュニケーションツールの一つなのです。ようは、声=手話であり、なにも特別なことはないんです。そのことをもっとみんなに知ってもらいたいと思いますね。

――「手話は声」という考え方は当たり前ですけど大切なことですね。では、手話サークルに入って変わったことや良かったと思うことはありますか?

よく知り合いから「表情が豊かになったね」とか「オーバーリアクションになったね」と言われるようになりましたね(笑)。手話は手の動き以外にも、表情や時には体全体を使うものなのでその影響が日常生活にも表れているのかも。

良かったことは、色々ありますね。まず、発表会でパフォーマンスをほめていただいた時、自分にもできることがあると自信が持てるようになったことですね。次の発表会でも頑張ろうと言う意欲も湧きます。それから、他大学のサークルと交流を持つことで、新しい手話の練習法などを発見できたこと。そして、様々な人々と関わることで今まで自分にはなかった価値観や考え方を持てたことです。そう思うと、1年生の時にもっと大学の外に出て活動すれば良かったなぁと少し後悔しています。

――それでは最後に、これからの目標、読者のみなさんに伝えたいことがあればどうぞ。

これからは、大学外の交流を活発にしていきたいです。やはり、新しい発見や出会いは外部を通じて得られると思うんです。そして、去年から聴覚しょうがい者の方がメンバーに入ってくれたので、その人達も健聴者も両方が共に楽しみながら学べるサークル作りをしていきたいです。そうすることで、「伝えることの大切さ」をみんなに伝えることができればいいなと思います。

それから、今年もD.A.Yは龍谷祭で手話発表会をするので是非見に来て下さい。耳が聞こえないということはどういうことなのか、ということを考えられる良い機会だと思います。そして、みなさんに手話のこと、聴覚しょうがい者のことを少しでも理解してもらえたら嬉しいです。


【取材】
木下紗由里(経済学部3年)、長野聡司(社会学部3年)、今木美里(社会学部2年)
【記事】
今木美里(社会学部2年)

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