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龍谷大学

HOPE!~龍大生なう。~ vol.34 武藤自然さん 朋澤融智さん

Introduction

「ヒーローショーでご縁作り」をテーマに、ヒーローショーを通して仏教を伝えるジッセンジャープロジェクトを立ち上げて積極的に活動を行っている実践真宗学研究科3年生の武藤自然さんと、同じく3年生の朋澤融智さんにお話を伺ってきました。

―活動内容を教えてください。

依頼を受けたお寺や施設に実際に赴きまして、映像と音楽を使ったヒーローショーを行います。このヒーローショーは単なるヒーローショーではありません。僕たち実践真宗学研究科では、浄土真宗の教え、仏教の教えを自分たちなりに勉強してそれを広く伝える活動をしています。だから、ヒーローショーを活用して仏教を伝えることで、子供たちにも仏教を親しみやすく知ってもらえるのかなと考え、このような活動をしています。

―始めるきっかけはどういったものですか?

実践真宗学研究科というのは、学生がいろんな企画を出せる珍しい大学院で、勉強と並行していろんな活動をやってみようというところなんです。僕はこの研究科に来たものの、何をやろうかとすごく悩んでいました。ヒーローショーが発足した年の夏に、僕はお寺の子供会に行き、プラ板づくりを子供たちとやっていました。

仮面ライダーの絵を書いていると小学6年生くらいの男の子が来て、「なんで大人なのに仮面ライダーの絵ばかり描いてるの?」と聞かれたんです。僕が「好きだからだよ」と答えると、「大人なのに?仮面ライダー見てるの?」と聞いてくるので「大人でも子供でも好きなものは好きと言っていいんだよ」って言ったら、その子は「ありがとう、もう小学校6年生だから、仮面ライダーは卒業しなきゃいけないと思ってた」と言ったんです。その時に好きなことを好きなままでいるって結構エネルギーが要ることなのかなあと感じました。自分が今やりたいのは仏教を伝えること。そして、仏教を伝える方法として何がやりたいかと考えている時に、好きなものを使って自分のやりたいことを伝えることってとても意味のあることだと思い、ヒーローショーを使って仏教を広める活動を始めました。

―イベントを作る際に工夫していることはありますか?

あくまで僕たちがやりたいのは、ただお祭り騒ぎの楽しいイベントをやりたいということではないんです。お坊さんとして、仏教をより親しんでもらうための活動というのが念頭にあったので、子供たちに楽しんでもらえることを考えつつ、いかに仏教の色を入れていくかというのが難しいところでもあり、工夫したところでもあります。

―活動をしていく中で大変だったことや嬉しかったことはありますか?

メンバーの意識をひとつにしていくことや、ショーをする前に子供に受けるのかどうかと考えるのは大変でした。所によってはやんちゃな子供がいることもあるので、すごく元気な子にお腹を叩かれるキャラクターもいましたし、それぐらいハマってくれてるんだなあと感じながらも、大変なことはたくさんありました。でも子供が僕たちが言いたいことをちゃんと受け取ってくれていたり、保育園の先生方からまた来てほしいと言われた時、子供が泣いたり笑ったりしながら一生懸命見てくれているのを見た時は、やってよかったと感じます。

―今後の目標を教えてください

今ジッセンジャーでやっている話がひとつしかないので、来年度の頭までにもうひとつ新作を作りたいと思っています。今までの活動で得た意見などをふまえ、よりわかりやすく、面白いものを皆で考えています。また、お寺などとは関係ない、仏教に興味を持っていない方々のところでこそやっていく価値はあると思うので、そういったところでの公演も可能な限りやっていきたいと思っています。

ジッセンジャープロジェクトFacebook


【取材】
井之上愛理(経済学部2年)、神村夏実(経営学部2年)、大洲彩良(経済学部1年)、仲村菜乃花(文学部1年)
【記事】
仲村菜乃花(文学部1年)

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