―普段の活動などはどんなことをなさっていますか?

普段は公演の1、2か月前から、スタッフは1週間に2日あるスタッフデーと、役者は週5日の稽古日に活動しています。平日は17時~21時まで、土日は朝から紫朋館の閉館までやっています。公演の1週間前には21時から1時間ほど夜練や、自主練もしています。劇団未踏座では、年3つ必ず参加する定期公演と、自由に参加する有志公演があり、1年中演劇をしていることになります。
また、スタッフデーの時にチーフたちでチーフミーティング、さらには、すりあわせというミーティングを行っており、そこで装置物などの進み具合などを確認したりします。
今年は京都学生演劇祭に参加することになり、そこで自作の脚本を使うことになっているので、またここから練習をしていくことになります。
―舞台のものはすべて自分たちが作ったものですか?

脚本は趣意書発表の際に、演出をやりたい人が"脚本に使うものの内容"や"どのような劇にしたいか"を説明し、実施するかどうか決める形をとっています。脚本は既存の本などから選んできたもの、劇団員が自ら書いたものもあります。
舞台の装置物などについても、装置・音響・照明・衣装・制作・宣伝・美術と部署ごとに分かれ、公演にむけて活動しています。役者などは、オーディションを行い決めていますね。
―舞台に立つうえで気を付けていることはなんですか?

そうですね、舞台に立つうえでまず気を付けないといけないことが、舞台上で動きが小さくならないように、動きを大きくすることです。動きが小さいと、観客の人たちに、自分達が何をしているのかわかりづらいので気を付けています。
また、この劇団にも大学生から演劇を始めた人が多いので、舞台の上で恥じらうことが無いようにしています。
例えば、恥じらいをなくすために、普段からの練習で感情発散という、言葉を発さずに体だけを使って喜怒哀楽を表現するという練習などを行っています。最初は、難しいんですが、学年が上がってくるごとに慣れて来ますね。(笑)
舞台が1週間前なってくると体調には細心の注意を払っています。飲み物も炭酸系はとらないようにしたり、風邪をひかないようにしたりしています。体調不良の際は無理をせず休みをとったりもしていますね。
あとは、舞台に立つうえで無駄な動きを無くすために体力作りをしています。舞台の上で最短距離で移動するのに筋力を使うので、公演の約2時間に耐えられる体力が必要になってきます。
―活動をやってきて印象に残ったことはなんですか?

公演など、日々の練習が辛かったりするんですが、小屋入りから始まり、お客さんが入って拍手をもらった時の達成感がとても印象に残りました。やはり、舞台に立って初めてわかることが多くあります。
後は、SNS などで公演後にお客さんから、良かったなどの感想をいただいた経験はとても印象に残りました。
―今後の目標を教えてください
さまざまなジャンルの舞台をやってきたので、これからもさまざまな種類の演劇をしていき、お客さんを楽しませられたらと思っています。そして、もっといろんな人に見てもらえたらいいですね。