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龍谷大学

HOPE! 龍大生なう。 vol.50 渡辺 達也さん

Introduction

今回は、NPO法人国際ボランティア学生協会iVUSaに所属されている渡辺達也さん(経済学部3年)に、同団体で春休みを利用しインドに家を建てに行ったボランティア活動のお話と活動にかける熱い気持ちを語って頂きました。

――NPO法人国際ボランティア学生協会iVUSaについて教えてください

iVUSaは1992年に組織化された全国約90大学約3000人の学生で運営されている、NPO法人国際ボランティア学生協会です。「共に生きる社会」をビジョンとし、環境保護、地域活性化、国際協力、災害救援の4つを主な活動とし国内のみならず、海外でのボランティアも行っています。

――iVUSaに入られた動機を教えてください

ニュースなどで見る社会問題などに対して、他人事だと捉え何もしない自分が昔から嫌だと思っていました。そして大学生になりそんな自分を変えようと思い、高校までは自分のためだけに使っていたお金と時間を、人のために使いたいと思い、団体に入ることを決めました。

――インドで行ったボランティア活動において感じたことや大変だったことは何ですか?

文化や環境の違いに戸惑いました。トイレには紙がありませんでしたし、駅には野良犬が歩いていました。また空港から現地までの移動で、鉄道に45時間乗りましたが、その間、子供や内戦の影響で足や腕のない人に物乞いをされ、恐怖を感じました。現地では小学校の屋上で寝るしかなく、ごみなどの処理が不十分で清潔とはとても言いがたい環境でした。
 またボランティアの一環で現地の小学生や高校生と触れ合うことがありましたが、現地の子ども達は、内戦や病気で苦しんでいる親を何とか楽にさせてあげたいと様々な夢や目標を持っていました。今の日本でそこまで具体的な夢や目標を持っている人は少ないと思いましたし、過酷な環境で生活しているのだと感じました。
 他にも話しきれないことがたくさんあります。インドに行く前に買ったメモ帳は日記とメモでびっしりと埋まり、滞在していた2週間で使い切ってしまいました。

――日本に帰ってから心境の変化はありますか

日本に生まれ育って良かったと思いましたが、インドで過ごした日々が刺激的すぎて、普段通りの日常に戻った今は虚無感に包まれています。しかし次のボランティアも決まっているのでそれに向かって頑張ろうと思っています。

――今後の目標と活動予定を教えてください

インドでのボランティア活動を通し、人からお礼を言われる瞬間に本当にやってよかったと思いました。これからも何か人の役に立つこと、今しかできないことを精一杯頑張ろうと思います。
 一番近いものだと、夏休みに約300年続く三重県の七里御浜の花火大会のボランティアに参加します。花火大会には人口の10倍の18万人が来場するにも関わらず、地域の約70%がお年寄りのため運営が難しくなっているそうです。今年で3回目の参加になりますが、しっかりと準備をして美しい花火大会を成功させられるように頑張ります。


【取材・記事】
大谷智郎(経済学部2年)

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