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龍谷大学

HOPE! 龍大生なう。 vol.56 木村 歩さん 松本 昌之さん

Introduction

11月30日〜12月4日に大宮キャンパスで行われる博物館学芸員課程を履修する学生たちのイベント「京(みやこ)〜祈り継いだ1200年〜」についてイベントの局長である木村 歩さん(文学部4年)、広報部長である松本 昌之さん(文学部4年)に今回のイベントの見所を伺いました。

―イベントの概要を教えてください。

木村(敬称略):イベントのタイトルは、「京(みやこ)〜祈り継いだ1200年〜」です。

大学内で実施している博物館学芸員の資格取得に向けての集大成とも言えるイベントで、授業の一環として毎年行なっており、今年で37回目を迎えます。

参加メンバーは47人です。全員4年生で、ほとんど1年生のころからこの資格取得のための授業に参加しています。

松本:開催するのは、11月30日〜12月3日までの4日間で9時30分〜16時30分が開催時間です(最終日は16時受付終了)。場所は大宮キャンパス内の本館展観室です。入館料は、無料です。

企画、運営、展示史料の貸し出しなどの交渉、手続きは全て学生が主体として行なっています。

―今回のイベントのテーマを教えてください。

木村:今年のテーマは、一言でいうと「怨霊」です。様々な時代に焦点を当て、怨霊に対して当時の人々は、どのように護る方法を考えていったのかというのを、当時の展示物を交えながら説明します。

松本:昔の人々は、災いが「怨霊」に起因すると考えていたため、今以上に「怨霊」は大変重要なテーマでした。

そもそも祇園祭などは、怨霊にルーツがあり、これらは一種の魔除けという意味を成していました。

みなさんは、祇園祭はただの大きなお祭りというイメージだと思いますが、当時の人々からすると、怨霊を祀り、鎮める大変重要なものだったと言えます。

―イベント開催まで、どのように活動しているんですか?

木村:現在は週に1回、2講時分の時間を使って活動しています。班ごとに分担し、準備をしていて、どのような展示物を置くか、またそれに関する資料などを作成しています。

今回のイベントは私局長をはじめ、広報担当など様々な役職を割り振り、イベントが円滑に進むように努めています。

―このイベントで苦労したことはなんですか?

松本:やはり展示物をお借りする際の交渉にはとても注意を払いましたね。

貴重史料ですので、壊すと大変なことになるので、そこには細心の注意を払い管理しています。

借りた所は大学の図書館や、比叡山の延暦寺からも展示物をお借りしています。延暦寺の展示物は、非常に貴重な史料となるため、借りる交渉にとても時間がかかり、顧問の先生からも絶望的なんじゃないかと言われていましたが、それでも諦めず交渉を続けた結果、なんとか交渉に成功して展示させていただくことができました。その時はとても嬉しかったですね。

―なるほど、みなさんのやる気は十分に伝わりました。しかしそもそもなぜ博物館学芸員の資格を取ろうと思ったんですか?

木村:一言で言わせてもらうと僕は本当に昔からの夢であり、憧れていたものだったからです。就職先はこれとは関係ないところですが、とても魅力ある資格だと思います。

―この資格を今後どう活かしていきますか?

松本:私も木村と同じく、就職先は学芸員とは全く関係ないところですが、今後自分の人生の中で博物館学芸員というものを通じて、ボランティア活動などでその知識を子どもたちに伝えていけたらいいなと考えています。

―最後に在学生に一言お願いします。

木村:先程も言いましたが、今回は我々博物館学芸員実習の集大成とも言えるイベントです。

普段、博物館学芸員課程って何をしているんだろう?とか前々から気になっていた方はぜひこれを機に足をお運びください。1年生の方たちの中に、もし博物館実習の資格を取ろうかと迷っている方も是非是非お越しください。

松本:展示物は、昔の雰囲気を感じ取るにはとてもいいものが揃っていると思います。なので、当時の人の思い、怨霊に対する願いを、展示を通じ感じとっていただければなと思います。


【取材・記事】
高松 宏至(文学部3年)

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