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龍谷大学

HOPE! 龍大生なう。 vol.65 木本晃英さん

Introduction

いつの時代にも悩める人たちが存在したように、様々な形でそれに寄り添う人たちがいます。今回は、人の悩みを聞いて相手の心に安らぎを与える有志の学生団体『グチコレ』の代表を務める若き現役僧侶、木本晃英さん(実践真宗学研究科2年・京都府立福知山高校出身)にお話をお伺いしました。

―グチコレの活動について教えてください。

グチコレは、街行く人々の愚痴を聞き、Webサイトで公開していく活動です。月に2,3回程度、15人のメンバーが京都タワー付近を拠点に活動しています。活動そのものは2012年11月から始まり、これまでに1531名、合計4085の愚痴を聞いています。

―活動の目的はなんですか。

複雑に入り組んだ現代社会で、自分の不安や悩みを言いづらい人の孤独感を解消するのが目的です。一人一人に寄り添いながら悩みを聞いて、あなたは一人じゃないんだよということを伝えたいです。

―『グチコレ』に入ったきっかけはなんですか。

きっかけは先輩に誘われたことですね。人の話を聞くことが好きですし、一僧侶としてのスキルアップにもつながるので、それがモチベーションになっています。

―活動を通して嬉しかったことや困ったことはありますか。

愚痴を吐いてくれた方がすっきりとした顔で帰っていかれる時が嬉しいです。逆に困ったことは、相手の方がすっきりされずに帰られた時です。もっと上手く聞き出すことができたのではないかとか様々な反省があります。

―そんなグチコレの木本さんが、人に愚痴を聞いてもらいたいのはどんなときですか。

グチコレの活動後です。人の愚痴をたくさん聞くのは、思っている以上に精神的な負担がかかります。グチコレではメンバーのメンタルケアも兼ねて、活動後に振り返りを行なっています。そこで活動でどんな愚痴があったかなどを共有しています。

―在学生にひとことお願いします。

悩みというのは、溜め込まず気軽に言っていいという事。 もし、愚痴を吐けずに困っていたら気軽に愚痴を吐きにきてください!! あと、企画趣旨に賛同して頂いた方は、是非グチコレに入ってください。メンバーは院生・僧侶以外も募集しています。

―今後の目標を教えてください。

活動場所を病院、寺、神社などに広げて、より多くの人の悩みを聞いていきたいです。そして、集めた愚痴を分析し、現代の人はどのような愚痴を持っているのか探っていきたい。また、仏教だけでなく様々な宗教の人と関わっていくことができればと思います。


【取材】
高橋 正道(文学部2年)、齊尾 郁昭(法学部1年)
【記事】
齊尾 郁昭(法学部1年)

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