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龍谷大学

2015年春、和顔館のオープニングイベントで各学学部の先生方がTED風のおしゃれなスーパープレゼンテーションをされたことを覚えていらっしゃいますか?(Unlimited Imagination)全学部を巻き込んだプレゼンテーションイベントが2016年3月20日、今度は学生が主役となって帰ってきました。


オープンキャンパス時に開催ということで、観客は高校生がほとんど。会場となった和顔館のB201教室も、龍大カラーの赤をはじめ各学部のカラーを映し出すなどの照明演出やエネルギッシュな音楽が流れ、いつもの講義室とは全く違う雰囲気を醸し出していました。
イベントは午前と午後の2部方式で行われ、午前は経営学部(藤岡ゼミ)、理工学部(大津研究室)、文学部(入澤ゼミ)、政策学部(谷垣・金 南京PBLプロジェクト)、農学部(農学部1期生チーム)の5学部、午後は、経済学部(神谷ゼミ)、法学部(畠山ゼミ)、社会学部(笠井ゼミ)短期大学部(加藤・黒川ゼミ)、国際学部(杉本 バウエンス ジェシカゼミ)の5学部がそれぞれ、You, Challenger Projectの取り組みが始まった9月から半年間の挑戦について発表しました。実際に使った道具、動画、衣装など各学部個性や工夫が溢れるプレゼンテーションを行い、会場の高校生も壇上に釘付けです。



イベント終了後、高校生の話を聞くことができました。

  • 「最初は全然どの学部についてもしらなかったけれど、5学部とも内容がよく分かってよかったです」(午前・高2)
  • 「自分だったらあんなに話せないけれど、みなさん人前で堂々と話している姿を見て、自分もああなりたいな、と思いました」(午前・高2)
  • 「どの発表も面白くてすごくワクワクしました。特に経済学部が印象に残っています」(午後・高2)
  • 「国際学部の漫画の話に興味があってきたのですが、どの学部の話もとても楽しかったです」(午後・高2)


勉強というと大学内でという印象が強かったと思うのですが、どの学部も実は地域、海外、外部の機関など、外に飛び出して人と関わることによって学びを広げていることが今回のイベントで伝わってきました。だからこそ、高校生にとっては自分たちの想像と少し違う、驚きや発見に満ちたイベントになったのかもしれません。


さて、高校生の皆さんは大学生に対して尊敬の眼差しを向けていますが、大学生はどうだったのか、その舞台裏を直撃しました。取材に協力していただいたのは、可愛らしい早乙女姿で農学部の食にまつわる実習について紹介した堀部祐輝さん(農学部1年)と、神谷ゼミの学生と京都精華大学の学生で共同作成したアニメーションを用い、世界の女子教育の現状について伝えた忠田李空さん(経済学部2年)のお2人です。


“農学部のみんなと次のステップへ”

――発表前、プレゼンテーションは初めての経験だとお聞きしたのですが、本番を終わってみての感想をお願いします。
堀部:失敗したな、と思う部分もあったのですが、本番はとても楽しかったです。今日までに指導していただいた古本先生や増田薪之佑さん(農学部1年生)をはじめとする農学部の同期のみんなにとてもお世話になったので無事終わってよかったです。
――「食の循環実習」の取り組みと今後の課題についてはプレゼンテーションでもお話されていたのですが、堀部さんが今後チャレンジしていきたいことはありますか?
堀部:発表中にも少し触れたのですが…。龍谷大学で美味しいお米を作り、農学部のみんなで販売し、食べた人に笑顔になってもらいたいというのが私の次の目標です。

“相手の記憶に残ることがしたい”

――京都精華大学の学生さんと神谷ゼミの学生さんで作り上げたアニメーションを使いつつのプレゼンテーション、高校生からも印象に残ったという声が上がったのですが、発表の際大切にしていたことはありますか?
忠田:最初の10秒でどれだけ観客の皆さんの心を振り向かせるか、ということです。僕たちはワクワクすることを利用して世界のことを知ってもらいたいと思っていても、お客さんのことを考えずに話を組み立てていては耳を貸してもらえません。そのため、最初の掴みは大切にしていました。ただ、自分の予想よりもお客さんの反応が薄かったことが心残りなので、もっとお客さんの記憶に残るようなことがしたいです。
――忠田さん自身にとっては今回の発表は不完全燃焼だったのですね。次に挑戦したいことはもう決まっていますか?
忠田:具体的なものはまだ決まっていません。けれども、勉強というと堅苦しくて距離を置いてしまいがちですが、ワクワクするものを掛け合わせることで心を動かされる人、心に留めておいてくれる人が増えるような気がします。だからこそ、エンターテイメント性に力を入れて人を驚かせるようなこと、人にインパクトを与えるような活動をもっと展開していきたいと考えています。

イベント終了後の控室では学部を越えて関係を築くチームが現れたり、決意を新たに4月から再び挑戦していこうとする学生の姿がたくさん見られました。彼らの挑戦はこの日で終わりではないのです。プロジェクトに携わった皆さんのこれからに、今後も目が離せません。



【取材】石川沙希(社会学部2年)
【記事】石川沙希(社会学部2年)

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