キャリアセンター監修 親が知りたい就職Q&A

全国各地で開催している『全国保護者懇談会』では、保護者の皆さまから多くの質問が寄せられます。 ここでは“就職”について特に多くいただく質問をピックアップしキャリアセンターが詳しく解説します。

Q就職するうえで有利な資格はありますか?
A資格をもっていることで絶対に有利というわけではありません。自分の希望する業界・職種に必要であれば、有利になることもありますが、資格そのものが優先されるより、むしろその資格取得に向けて取り組んだ姿勢が問われます。面接では「なぜその資格を取ろうと思ったのか?」「取る前と取った後では自分は変わったのか?」などの質問があります。資格取得の背景にある個人の取り組み姿勢や成長を見ます。
Q所属学部で進路先に有利・不利はあるのですか?
A大学・学部不問のオープンな採用が主流となってきています。企業は様々な角度から物事をとらえる柔軟な思考の学生を求めています。その点からも、所属学部のイメージに縛られることなく、自分の可能性に果敢にチャレンジすることが大切です。ただし、技術職については、募集に際して学部、学科を指定されることがあります。また専門科目の基礎知識が求められます。
Q大学院進学をすることで就職に有利・不利はあるのですか?
A専門知識を求められる業種や職種では評価されることがありますが、それ以外の業種では、学部生・大学院生を区別なく採用しています。ただし、目的意識を持って大学院に進学した経験や研究活動で得た知識や経験などが評価の対象になることはあります。
Q大学の成績は採用に影響するのでしょうか?
A企業側は独自の筆記試験・適性試験などで学力・能力・適性を見極め採用の判断材料にするところが多くあります。しかし、大学での学修による一般知識・専門知識は筆記試験・面接において問われます。学生の本分は「学業」です。就職活動の時期を迎えてあわてることなく、低年次から計画的に学修し単位を取得しておくことが望まれます。
Q女子学生の就職状況について教えてください。
A基本的には男女間での差はありません。職種も事務職に比べ総合職・営業職の比率が格段に高まっており、学生時代に培われたコミュニケーション能力や対人折衝力などが、就職活動の場で問われます。例えば、製薬会社のMR職、IT業界のSE職など様々な業界・職種で女子を積極採用する傾向にあります。規模や知名度に関わらず、女性社員が活躍しているかを見極める必要があります。
Qサークル・クラブ活動に集中しても大丈夫ですか?
Aぜひ最後までやりとげてもらいたい活動の一つです。「大学で取り組んだこと」は必ず面接で聞かれます。胸を張って言ってもらいたいと思います。また、企業側も真剣に取り組んだ姿勢を評価します。ただし、就職に関する情報収集は並行しておこなう必要があります。

家族の就職支援

Q本人にとって、希望する企業から内定を得られませんが、どのようにアドバイスすればよいのですか?
Aあせらず、じっくりと企業探しをするようにアドバイスをお願いします。内定を得たいばかりにあせって適していない職種・企業に就職するのは、本人にとっても不幸な結果を招きます。ただし、適職が見つかるまでフリーターでも良いというようなアドバイスは避けてください。
Q家族として、どのような形で就職活動を支援すればいいでしょうか?
A就職活動中は、学生本人が一番「不安」「あせり」を感じています。家族の皆さまが「おおらか」に見守ってあげてください。また、就職活動中は、精神的・肉体的にも疲労するものです。体調管理についても注意してあげてください。

家族の電話対応

Q企業側から電話があった場合、どのように応対すれば良いでしょうか?
A電話の近くには、メモ用紙を置いていただき、連絡事項をしっかりと把握できるようにしてください。自宅を空けられる場合は、留守番電話をセットするなど、連絡がとれるような配慮を心掛けてください。採用担当者からの電話連絡が繋がらない場合、選考機会を逃す場合もあります。また、本人がどのような企業を回っているのかなど、常に活動について把握してください。企業からの電話をセールスと勘違いして切ってしまったという事例もあります。

Uターン就職について

QUターン就職について、どのように情報収集すればよいのでしょうか。
A各地域の情報収集機関としては、次のようなところがあります。◎職業安定所(ハローワーク)◎地方新聞社◎学生就職情報センター◎就職情報誌◎商工会議所◎ジョブカフェなど。
なお、自宅から通勤できる企業にはどのようなものがあるのか、地方新聞社主催の合同企業セミナーの情報など、その地域でしか入らない情報は、家族の方が本人に代わって情報収集してあげてください。
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