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龍谷大学

ブランディング特集 学長取材

「私たちは、変わります」
この言葉を聞いて数か月。暑く長かった夏休みが終わり、第2学期が始まると同時に、龍谷大学に大きな変化が表れました。深草キャンパスに新棟22号館が竣工され、そして何といっても新ロゴマーク・スローガンの導入。活気が溢れる新しい大学の雰囲気を感じるたびに、龍谷大学は本当に変わっていくのだなぁと思いながら、大学生活を送っています。

今回は特別号・ブランディング特集として、新ロゴマーク・スローガンを導入した経緯や、その目的等について、私たち学生広報スタッフが、なんと龍谷大学の赤松徹眞学長へ直接お話を伺ってきました!

学生たちの卒業後の未来は、大学という教育現場の質にかかっている。

2012年秋から龍谷大学が大きく変わろうとしています。
そのひとつに新ロゴマーク、スローガンの導入がありますが、その目的は何ですか?

現在、本学では2020年のめざすべき大学像を実現するために、第5次長期計画(5長)のもと様々なアクションプランを推進しています。このブランディング活動は、その施策の一つで、本学のめざす姿や独自の価値を、本学を取り巻く人々が共有する取り組みでもあります。

学生には一人ひとり違う、その人だけの進路や未来があります。卒業後に社会でどれだけ活躍するかは、大学生活、いわば大学という教育現場の質にかかっており、わたしたち教職員には、学生のために質の高い教育環境をつくる義務があります。質の高い教育環境をつくっていくという本学の意思と、学生の潜在化した可能性をもっと押し出してほしいという想いを込めて、龍谷大学を象徴する新しいロゴマークとブランドスローガンを導入しました。

学生を表す“r”に、それを支える大学の“U”たくさんの経験をし、無限の可能性を広げていってほしい。

では、新ロゴマーク・スローガンにはどのような意味が込められているのでしょうか?

学生には大学で様々なことにチャレンジし、多くのことを経験してほしいと思っています。勉強面では、与えられたテキストだけを学習するのでなく、それ以外のことを積極的に調べるなど、様々な分野に触れてほしいのです。これらを通して、自分の進むべき道が形成されていくのであり、新しいロゴマークには、学生のたくましく、しなやかな成長を表すようなデザインを意図して作成しました。

赤い文字の“r”はRyukokuの頭文字であり、内に秘める情熱、しなやかな柔軟性、そして未来に向けて成長していく学生たちを象徴しています。背景のシルバーの“U”は、Universityの頭文字であり、確かな教育力を通して学生をしっかりと支えていく大学の意思を表しています。

スローガンの“You,Unlimited”には、“You”と学生に呼びかけ、“Unlimited”無限の可能性を広げていってほしいという想いがあります。この先、学生は自分のめざす未来を描いていかなければいけません。その中で客観的になって周りを分析するだけではなく、主体的になって、自身の力で未来を切り拓いていける人間になってほしいのです。自分自身の足枷や範囲を超えて、可能性や潜在性を追求し、「無限の可能性が隠されているのではないだろうか」と感じてほしい。学生によびかけるYou,Uunlimitedはこのような意味が込められているのです。

すぐ目にとまるロゴマークも、覚えやすいフレーズのスローガンにも、シンプルですが、そういった想いが込められているのですね。龍谷大学のイメージにあっているなぁと感じます。

“ここぞ”というときに、とんがることも必要。時には人とぶつかることもあるかもしれない、でもそれもコミュニケーションのひとつ。

新しいロゴマークとスローガンにも大きく関係する学生像。赤松学長自身がイメージされる龍大生とはどのようなものですか?

長い間、龍谷大学で教鞭をとっていますが、人格的なところがとても良いと感じています。これまで人柄が悪いと思った学生には出会ったことがないですね。

では、龍大生にはここが足りない、またこんなふうになってほしいという点はありますか?

勉強面でいうと、龍大生の勉強に対する本気度の割合が少ないような気がします。もう少し本気で勉強をしてほしいですね。勉強というのは学びであり、自分の糧になるものですから。

主張をしたり、反論をする等、時にはとんがる事も学生には必要だと思います。人生には主張すべきところや、“ここぞ”という時、とんがっていかなければいけない場面がどうしてもあります。とんがることで、人とぶつかることもあるかもしれませんが、そこからコミュニケーションが生まれます。また、とんがる部分がその人の存在理由、特長につながります。学生一人ひとりが、その人自身にとって“どこをとがらせていくか”試行錯誤しながらいろいろ考えてほしいです。

また、龍大生の真摯なところや誠実さは継承していくべきものだと思います。良いところはどんどん継承していかないと。

それに、「京都」という場所は、学生の街であり、長い歴史や文化があります。様々な経験ができるとても素敵な場所ですね。いろいろなところに出かけて、見て触れて感じて、たくさんの経験をしてほしいですね。私も学生の頃はお茶を習ったり、よく先生方の研究室や自宅へ遊びに行っていました。先生と話した会話や、先生にご馳走になった食事は今でも忘れられません。

確かに龍大生は少し丸いかもしれませんね。受身な態度ばかりでなく、積極性を持つことが必要とされるのですね。
赤松学長のもつ想いを受け止め、充実した大学生活になるよう努力していきたいと思います。本日はお忙しい中、お話を聞かせていただきありがとうございました。


普段、学長と学生がお話しをさせていただく機会はあまりなく、最初は緊張ばかりが先行していましたが、いざ話してみると赤松学長は気さくな方で私たちの緊張も一気にほぐれました。学長から、龍谷大学への想いをお話しいただき、これからの大学生活がもっともっと意欲的なものになりました。

「学生にはたくさんの経験をしてほしい」という学長の想い。今回の取材が私たちの貴重で大きな経験の一つになったと感じています。

【取材】福田百乃(法学部1年)、木下紗由里(経済学部1年)
【記事】福田百乃(法学部1年)

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