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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.2 生駒瑠美さん

Introduction

「卒業生と現役龍大生をつなぐ」をコンセプトにしたこの企画。連載 第2回目は、航空会社にお勤めの生駒瑠美さん(2011年度 文学部卒業)。客室乗務員として日々活躍されている生駒さんの、学生時代の努力や現在の仕事に対する思いに迫りたい!…と、今回は学生広報スタッフの稗島と松井が、生駒さんがお住まいの東京まで取材に行ってきました!

自分の個性を生かせる接客がしたい。

龍谷大学を卒業後、航空会社の客室乗務員として活躍されている生駒さん。
華やかで勤勉なイメージのあるお仕事ですが、在学中はどのような勉強をされていたんですか?

私は英文科の学生だったので、やはり英語系の授業をたくさん受けていました。ただ机に座って文法や読解の勉強をするだけではなく、他学部に比べてネイティブの先生のもとで会話表現を学ぶ機会も多かったですよ。

英文科に進学されたということは、入学当初から既に「海外で活躍できる仕事」を視野に入れていたんですか?

もちろん、それもありますね。でも私は、最初から活躍の場を「海外」だけにこだわっていたわけではありません。というのも、私は、国内・国外関係なくさまざまな土地へ旅行に行き、初めて会った現地の人と仲良くなることが昔から大好きでした。そんな自分の性格を生かせる仕事がしたい!という気持ちが、学部選びの出発点と言えるかもしれません。さらに好きなものを追求するとき、「自分の性格をより“幅広く”生かせるようになりたい」という気持ちが、英文科に進むキッカケとなった気がします。

それは、学部選択だけでなく就職活動においても重要になりそうですね。

そうですね。私が就職活動をしたのは、航空系やブライダル系など、どれも「接客」の仕事だったんですが、その時も「ただ接客がしたい」というより「自分の個性や性格を生かせる接客ができるかどうか」というポイントを重視して業種選び、職種選びをしました。

ただ「コミュニケーションをとる」だけではなく、自分と向かい合った人に対して何かを「与える」ことができたら、仕事へのやりがいも増しそうですね。

確かに。お客様と向き合うとき、自分のサービスを受けてくださった方たちに、快適な空のひとときを過ごした思い出や気持ちのいい印象など「ひとつでも何かを持って帰ってもらいたい」という気持ちは、この仕事に就いた今でも変わりませんね。

「どんな種類の業務をこなすか」より、「どのように仕事と向き合うか」。こういった視点で物事を見つめてみれば、就活も仕事もより有意義なものになりそうですね。

自分をしっかりもつこと。そして、周りの助言を大切にすること。こうして、自分の「本当の強み」を知ることが出来た。

私は今3年生なんですが、これから始まる就活が楽しみでもあり、それと同じくらい不安も大きいです。そんな私のように不安や悩みを抱えている現役の学生たちに向けて、生駒さんから何かアドバイスをお願いします!

就活をしていると、早く内定をもらった友人と自分とを比べてしまって不安になるときが必ず来るでしょう。でも人それぞれ、性格はもちろん、合っている業種も職場も違って当然なんです。だから、ここで人と比べて焦るのではなく、「自分をしっかりもつ」ということが何よりも大切なんじゃないかな?と思います。

それと同時に忘れてはならないのが、「周りの友人や家族の意見を大切に聞く耳をもつ」こと。自分をよく知ってくれている人の言葉は、自己を知るうえでとても参考になりますし、辛いときも「同じ気持ちを共有できる存在がいる」というだけで、「焦らず落ち着いて頑張ろう」と切り替えられたことが、たくさんありましたから。

悩んだ時こそ、自分を「客観的に」、「落ち着いて」見つめることが大切。そのために必要な言葉をくれる人の存在って、本当にかけがえのないものになりますよね。

本当にそうだと思います。家族や大学で知り合った友人たちは、長い間私のことをちゃんと見ていてくれるので、他の人ではなかなか言ってくれないようなことも正直に指摘してくれます。とくに友人たちは、自分と同じ時期に就活に悩む「仲間」でもあったので、励ましの言葉も厳しい意見も全部、「私らしさ」を忘れずに就活を続けるための糧になりました。そうやって周りの人の意見を聞いて、自分自身を見つめながら試行錯誤するうちに、自分の「強み」に対しても、見方が変わりましたね。

どんな風に変わったんですか?

もともと私は、「人見知りをしない、親しみやすいところ」が自分の強みだと思っていたんですが、それはあくまで「もって生まれた性格」であって、自分の努力によって得られたものではないことに気がついたんです。自分の本当の強みは、「どんなことも納得がいくまで努力するところ」。それに気づくことができたのは、周りの人からの助言があったからこそです。

航空会社というだけあって、学生時代に語学などをたくさん勉強されたと思うのですが、今でもそういった勉強はされるのですか?

もちろんしますね。会社では毎年、全社員を対象とした試験が行われるのですが、その直前になると、大学受験生のごとく夜中の3時まで勉強することもあります。職業柄、体調不良の状態で仕事をすることは絶対にできないので、勉強時間も睡眠時間もしっかり確保できるよう、限られた時間を有効に使えるように心がけています。

学生時代の勉強と社会人になってからの勉強とでは、どちらの方が楽しいですか?

どちらの勉強も楽しいですよ。ただ、両者ともに勉強する“目的”が違ってくるので、「どちらの方が」と聞かれると、甲乙を付けるのは難しいですね。社会人になってからの勉強は「仕事をする上で必要なこと」なので、楽しいだけではなく学生時代にはない“危機感”のようなものも生まれるのも事実。ちょっとした失敗がお客様へのサービスに影響することだってあります。だからこそ日々の勉強の積み重ねが大切だと感じることが多いですね。

挑戦―今後のビジョン。

本連載企画では、「挑戦」というテーマを掲げているのですが、生駒さんが「今」一番に力を入れていきたいことは何ですか?

就職2年目の今はまだ、知識を吸収する段階にある仕事ばかりです。初めて直面する仕事では今でも毎回緊張しますし、学ぶべきこと、そして学ぶ機会が本当に多いんです。だから、ただ「働く」だけではなく、「一つひとつ丁寧に学ぶ」という意識を忘れずに、たくさんのものを吸収していきたいですね。

最後に、在学中の後輩たちに向けてメッセージをお願いします!

勉強をしたり、友達をつくったり、バイトやサークルに力を注いだり…大学での4年間は、自由に使える時間が本当にたくさんあります。だからこそ、たくさんある時間を無駄にせず、目一杯楽しまないと損だと思います。自分のやりたいことに、とことん挑戦して、「社会人になってからも何か残るものがある4年間」にして欲しいです。私の場合、大学の4年間で残った一番の宝物は、「友達」。どうか皆さんも、充実した学生生活を送ってくださいね。


【取材】
稗島弥生(経営学部3年)、松井友希(法学部3年)
【記事】
稗島弥生(経営学部3年)