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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.11 戸田重貴さん

Introduction

今回広報スタッフが取材したのは、「自分のやりたいことに全力で取り組む」をモットーに学生生活を送り、その過程でいろいろな人と交流を深めてきた戸田重貴さん。社会人になった今でもその積極性は変わらず、目標に向かって日々奮闘中。そんな戸田さんに自身の経験から学んだ大切なことや学生時代の過ごし方などをお聞きしました!

歯科材料、機器の総合メーカーである株式会社松風に勤めている戸田重貴さん。普段、どのようなお仕事をされていますか?

主に営業の仕事をしています。意外に知られていませんが、歯科医院の数はコンビニの数より多いんです。すべての歯科医院を回って直接販売することは難しいので、間にディーラーさんに入っていただくこともあります。そのため、ユーザーである歯科医師の元へ行くとともに、商品の卸先であるディーラーさんにも販売営業をすることも少なくありません。営業の時は、商品の良さをわかってもらえる説明をすることはもちろんですが、「この人なら買ってみようか」という人間関係をつくることを心がけています。

仕事のなかで大変だと思うことはありますか?

取引先が歯科医師ということもあり、商品の良さを説明するための高い専門知識が必要だということです。でも、他の仕事を経験したことがないので、どの仕事も大変だと思っています。

その専門知識を得るために、どうされていますか?

自分で勉強もしていますが、会社で開催されているセミナーに積極的に参加しています。僕は入社するまで17年間、虫歯がなく、歯科医師にお世話になることがなかったので、現在どのような治療方法があるのか全くイメージが湧きませんでした。そのため、わからない所があれば、先輩に聞いて理解するように努めますし、歯科医師の方たちに教えてもらうこともあります。また自分が商品を説明しているうちに理解が深まることもありますね。

理解し、伝えることの難しさ

今、戸田さんが仕事で楽しいと感じるのは、どのようなときですか?

そうですね。営業時に「この商品をぜひ使っていただきたい!!」と思っていた商品が採用されたときは嬉しいですね。また営業という仕事を通じてですが、歯科医師の方やディーラーの方と仲良く楽しく、仕事の話しをしている間ですね。僕にとって、コミュニケーションをとっている時間が何より楽しいと感じます。そして、これからもコミュニケーションをうまくとり、仕事をしていくことが僕の理想です!!

なるほど。では、就職活動の時もコミュニケーションをとることが重要視される職業を希望して、活動をされていたのですか?

そうですね。実を言うと、僕は当初企業を受ける予定はなく、教員免許を取得し、教師になりたいと思っていました。しかし、進路を考えていく中で、企業で働くことに魅力を感じはじめ、業界にはこだわらず営業と人事の2つ業種に絞って、就職活動をしました。金融や商社も受けましたし、どの業界に就職しても、コミュニケーションをとることは重要だと考えていましたから。けれど、現場の雰囲気を掴むためには、まずは営業をしたいと思っていました。人と関わることが好きですから。

戸田さんが感じた企業の魅力とは?

教員となって、子供たちに勉強を教えることにも魅力を感じていましたが、企業は自分の頑張りが「数字」という評価として表れる所に魅力を感じましたね。その分、悪い評価もわかりやすいという点もありますが・・・「より一層頑張ろう」と仕事に意欲的になりますね!!

学生時代はどのような大学生活を送っていたのですか?
何か印象に残っている出来事などもあれば聞かせてください。

一番印象に残っているのは、野球サークルを立ち上げたことですね。1年生のときにサークルを立ち上げたのですが、1年目・2年目は、部員・マネージャーを含め13人しかいませんでした。でも3年目になると、56人に人数が増えたのです。

すごいですね。どのようにして人数を増やすことに成功したのですか?

企業が開催している野球の大会や合宿によく参加し、僕たちの野球サークルをアピールしました。その中で、企業の方が「次も大会に出たら、サークルの写真入りのビラを作ってあげるよ」って言ってくださり、作成いただいた勧誘チラシが抜群に良かったんです。「サークルを残したい」という僕たちの必死の勧誘が功を奏した結果ですね。その年は関西地区の大会で3位になりましたし、サークルを越えた広い交流が生まれ、いろいろな人たちと楽しい時間を過ごすことができました。

「自分のやりたいこと」を最後までやり続ける

学生生活の中で、今の仕事に生かせるところはありますか?

居酒屋のアルバイトで、いろんな世代の方とコミュニケーションを取れたことはいい経験だったと思います。年上の方と接することで、就活の面接や社会人となった今でも、緊張することなく、自分の意志を相手にしっかり伝えることができます。また、3週間の教育実習も役に立ちました。僕の営業する歯科材料の説明をする際に、普段そのモノと関わりのない人に「どうやって興味をもって、わかってもらえるようにするか」が商品の営業販売につながります。常に誰でも(子供でも)わかってもらえるよう、イメージしながら説明するということの必要性を、教育実習の時に気づくことができました。本当に短期間だったので、本職の教師の方々からは「もっと経験を積まないと!」と笑われてしまうかもしれませんが、子供たちを前に、教壇の上に立って説明するという経験は、今の仕事につながっていると思います。

挑戦―今後のビジョン

本連載企画では「挑戦」をテーマに掲げているのですが、戸田さんがこれから挑戦していきたいことや、仕事への意気込みを教えてください。

4月から入社して3年目になります。この年は僕にとって、ひとつの節目だと考えています。1年目は業務内容を覚えるのに費やして、2年目は業務に慣れ、少しずつ機能的に動けるようになりました。3年目は、そろそろ仕事で真価が問われる年だと思っています。今年からは、企画で「こういうのをやりましょう!!」っていうことも提案していきたいですね。今まではそういう仕事をしていなかったのですが、提案の採用・不採用にかかわらず、発言していくことが大切だと思うんです。また、4月からは直属の後輩が入ってくるので、先輩としてしっかりと指導していきたいと思います。それと同時に、後輩にとっていつでも話を聞いてあげられる存在でいたいですね。

最後に在校生に向けてメッセージをお願いします。

「自分のやりたいことをやる」この一言に尽きます。やりたいことをやって、充実した4年間を送って下さい!


【取材】
小池亜記(経営学部1年)、木下紗由里(経済学部1年)、上芝覚子(文学部1年)
【記事】
小池亜記(経営学部1年)

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