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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.17 中島徹二さん

Introduction

今回取材させていただいたのは、株式会社東京商工リサーチに勤めておられる中島徹二さんです。あまり知られていない民間調査会社ですが一体どのようなことをしているのでしょうか。また、どのような環境でお仕事されているのか。明るい笑顔でお話しいただきました!!

どのようなお仕事をされているのですか?

民間の信用調査会社に勤めています。
企業間取引には必ず「信用」が発生します。例えば「A社と取引したいけど、どのような会社なのか」や「B社に対する売上金は回収できるだろうか」といったことですね。企業間取引では相手の企業情報(資金繰りや業績)を把握することが重要項目の一つです。こういった企業情報に関する調査を手掛けており、その情報を必要とされるお客様に情報を提供しています。

調査のためにどのような取材をするのですか?

取材項目は様々です。
会社設立におこなった経緯や事業内容、その会社の特色、仕入先や販売先、金融機関との関係、従業員数や経営成績などの数値面、今後の事業計画などをご協力いただける範囲で取材しています。

なぜこの仕事に就かれたのですか?

業界に縛られない様々な会社への取材を通じて、自分の成長につながると考えたからです。
この業界は就職活動をしながら知りました。最初はコンサルティング業界で働きたいと思っていたのですが、入社して間もない自分が経営者の期待に応えられるのかという不安があり、本当に向いているのだろうか、もう少し経験を積んでからやるべきなのではないか、と悩んでいました。
その悩みをキャリアセンターの方に相談していた時に、この会社の学内説明会があると紹介していだだき、初めて信用調査というものを知りました。
この業界では会社概要を把握している経営者や部長職の方を中心に取材をするのですが、直接お話を聞けるという点に醍醐味を感じました。

色々な人にお話しを聞けることは貴重な経験の反面、多くの知識が必要かと思うのですが、大変ではないのですか?

そうですね。業界や会社によって特色は様々であり、それを知識として持つことが大切です。今の会社に勤めて間もない頃は、聞き慣れない専門用語などにぶつかりますし、日々勉強ですね。
業界の知識だけではなく、その会社のことを理解していると効率的な取材が出来ますし、正確な情報をお客様に提供することが出来ます。

そんな中島さんは、どのような大学生活を送られていたのですか?

初めは将来、税理士になりたいと思って大学に入学しました。どちらかと言うと真面目な学生だったので、入学してすぐに簿記の勉強に取り組んでいましたね。ゼミでは財務会計に取り組み、学外の大会に参加したこともありました。
もちろん他の経験から学んだことはありましたが、ゼミ活動が一番楽しかったですね。就職活動でもゼミでの経験を中心にアピールしていましたよ。

就職活動で心がけていたことはありますか?

とにかく楽しむことですね。活動中は落ち込む時もありますが、長い目で見ると自身を成長させる機会となります。会社説明会に参加する時は隣に座っている人に自分から話しかけていました。その人達とは今も連絡を取り合っており、ご飯を食べに行くこともありますよ。

説明会にはよく行かれたのですか?

20社くらいですね。周りには50社くらい受けている人もいました。
僕は参加した会社が少数であり、一社一社をしっかり調べてから訪問していました。その中で信用調査会社と出会ったという感じですね。
でもこれは人それぞれのスタイルがあると思います。色々な会社をたくさん受ける就職活動もありだと思います。

就職活動でアピールした、「自分の強み」はありますか? 

人の話や悩みを聞くのが得意なので、普段は聞き役に徹することが多いんです。そこがアピールポイントになったかと思います。
人が自分に話してくれたら嬉しいですし、人の為になれたらうれしいですね。
そこから今の仕事にも繋がっているのだと思います。

挑戦―今後のビジョン

中島さんが今後挑戦したいことはありますか?

組織の中にいると自分の10年後、20年後が目に見えてわかると思います。だから挑戦しにくい状況であるとは思います。
 僕は四年生の時にキャリアセンターでキャリアアシスタントをやっていて、就職活動中の方の相談に乗っていました。その中で、相手が成長する過程に携わってきました。そしてこれからも多くの人と関わっていきたいと思っています。
現在は会社に情報を提供していますが、その経験を活かして、会社だけでなく学生にも情報を提供できたらいいですね。将来は学生と企業の架け橋になりたいです。
そこで中島さんに会えて良かったと思ってくれるような信頼関係を築いていきたいです。

学生に向けてのメッセージをお願いします。

ゼミやアルバイトなど様々な活動の中で色んな経験をしていき、価値観をみつけていくことが大事だと思います。
学生生活でしかできないことはたくさんあります。行動することで人は成長できますし、思い立ったが吉日ですね。


【取材】
井之上愛理(経済学部1年)中原千智(社会学部1年)猪本千尋(経済学部1年)
曽我部愛(経済学部1年)
【記事】
曽我部愛(経済学部1年)

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