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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.22 保坂 亮介さん

Introduction

今回お話をうかがったのは、久光製薬株式会社に勤めている保坂亮介さん(2013年 経済学部卒)。明るい笑顔が印象的で、とても気さくな方でした。学生時代は野球に打ち込み、「ひとつのことを続ける」ということにこだわっている保坂さん。そんな保坂さんならではの龍大生に向けたアドバイスとメッセージをいただきました。

現在、どのようなお仕事をされていますか。

医薬品の営業で、MR職に就いています。MRは自社の医薬品のメリットや副作用、それぞれの患者さんの症状にはどのような処方の仕方がよく、どのような使い方をするかなどの情報を医師に提供することが主な仕事です。知識が十分でなく医師からの質問に答えられないことがあると、信頼を失ってしまうことにもつながります。医師から信頼してもらうために、正しい知識を持ち正確に情報提供できるよう心掛けています。薬は日々進化しているため、常に勉強し続けなければならない職業ですね。

ひとつのことを続ける魅力

この会社で働きたいと思った理由は何ですか。

この会社は「貼る治療文化」に力を入れ続けてきている会社です。私は小学生の頃から大学生まで野球を続けていたため、「ひとつのことをずっと続ける」という考えに共感して魅力を感じ、この会社で働きたいと思いました。初めからMR職に就きたいと思って就職活動をしていたわけではないので、ほかにも様々な会社を受けましたが、全ての会社に共通していたことは「ひとつのことをずっと続ける」という考えがあったことです。

自分以外の誰かために

仕事内容だけでなく、会社の方針や考え方にも着目しておられたのですね。この仕事のどのようなときにやりがいを感じますか。

患者さん本人から聞ける機会は少ないですが、医師を通して「あの医薬品のおかげで症状がやわらいだ」などと聞くと嬉しいですね。仕事をするからには、自己満足ではなく誰かのためになりたいと思うじゃないですか。自分の仕事が医師や患者さんをはじめ、ひとのために役立っていると実感できるとき、特にやりがいを感じます。

学生時代を含め野球を長い間続けてこられたとのことですが、野球を通して学んだことは何ですか。

先ほども少し述べましたが責任が発生することですね。大学生は締め切りに遅れても他の人への影響は少ないと思います。しかし仕事においては、自分の仕事が遅れると関連している他の人の仕事すべてが遅れます。そのため、自分の責任は学生時代よりはるかに重いです。また、そうならないためにスケジュール管理をしっかりするようになりました。それに人とのつながりが大きくなるのも大きな違いですね。


就職活動はどんな印象ですか。後輩にアドバイスもお願いします。

野球を続けながらだったので忙しくはありましたが、楽しかったですよ。最初はとても順調でした。でも二次面接、三次面接と進んでいくうちに落ちていき、五月頃には受けていた会社が全てダメになってしまって。それまでは面接で聞かれそうな質問の答えを事前に考えて、丸暗記方式で挑んでいたんです。でも上手くいっている友達にアドバイスをもらい、伝えたいことは大まかに決めておき、あとはその場のアドリブで答える方式に変えました。すると状況は一転して受かるようになりましたね。もうひとつ、「面接」と考えるのではなく、「人との会話」だと考えることも緊張を和らげるポイントです。

挑戦―今後のビジョン

今後お仕事を続けていく上での目標を聞かせてください。

目上の人にも進んで意見を提案していくことです。上の人をおびやかすような、そんな存在になりたいですね。下の立場にいる人がそうすると、上の人も抜かれまいとさらに頑張るじゃないですか。そうしてチーム全体で高めあっていきたいです。

では最後に、龍大生に向けてメッセージをお願いします。

物事を続けるために大切なのは、「自分のためでなく人のため」であること。自分の目標のためだけなら諦めてしまうことでも、それが自分の上司や周りの人の評価にも繋がっていることを思うと頑張れます。ずっと続けてきた野球も同じで、支えてきてくれた親や仲間を喜ばせることが恩返しに繋がると考えたら、最後まで頑張ることができました。人のためにすることが、ひとつのことを続けるために一番大事なことです。


【取材】
小林あかり(社会学部2年)、木下紗由里(経済学部2年)
【記事】
小林あかり(社会学部2年)

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