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龍谷大学

挑戦~from.Ryukoku~ vol.37 中山 慧さん

Introduction

今回は、「よつばライフケアネットワーク」(医療法人 社団 よつば会)で勤務している中山慧さん(社会学部コミュニティマネジメント学科、14年卒業)に取材をさせてもらいました。これから高齢化や少子化でさらに注目されるであろう介護職。主に利用者の生活の支援、介助などが仕事だそうです。その業種で働く中山さんに、働くということついて様々なお話を聞くことができました。

今回は取材を受けてくださってありがとうございます。さっそくですが、現在の勤務先はどのように決定したのでしょうか?

まずは、自分のためにもなり、相手のためにもなるような仕事をしたかったということがありましたね。そしてそれが結果的に、自分のこれからの人生に役立つようなものになればと思って決定しました。
そう考えるようになったのは、大学生の時に行った地域活性化の取り組みがきっかけですね。取り組みの中で、顔も知らない人や自分の意見と異なる人と話し合う機会があったんです。それ以前は自分本位な部分があったんですが、何かを進めいていくにあたって、相手も何かしらの考えで意見を出しているので、まずその意見に共感して、そのあとに自分たちの考えをすり合わせていくことが大事だということが分かったんです。この経験のおかげで、自分だけじゃなくて相手も良くないといけない、ということを大切に思うようになりました。自社の理念の一つでもある「相手を想像すること」、に共感できたので決定したという理由もあります。

働いていて良かったと思うことはありますか?

働いていて良かったと思うことは、利用者さんの笑顔やありがとうというお礼の言葉ですね。何度もらっても嬉しいです。最初はどちらかというとぶっきらぼうな表情だった利用者さんが、接していくうちに「あんたが居てくれて良かったわ。」と私に笑顔を見せてくれると、この仕事をやっていて良かったなと思います。利用者さんに喜ばれることがしたいという励みになりますね。

働き出してギャップはありましたか?あれば、どう乗り越えていったのでしょうか?

介護は対人援助、社員が利用者の考えを尊重して丁寧、適切に接していくのが仕事じゃないですか。けれど実際は、時間などの制約があって利用者さんのことを敬えるような言動ができないことがギャップでした。
 悩んでいた時に、先輩の社員さんの言葉で「小さなことの積み重ねを持続していく」ということを意識するようにしました。業務をこなしていく中で全てがうまくいかなくても、今日は利用者さんに丁寧に接することができた、早めに業務を終わらせることができた、というような小さな出来た!を喜び、その達成を意識するようにしました。やはり、当たり前のことができなければ今後の大きな仕事をこなすことは困難ですので、基礎を安定させるという意味でも大事なことだと感じています。それから、今日は何も出来なかったと、くよくよ後悔するのではなく、これだけは出来た!を意識するほうが、逆に何が出来ていなかったのかが明らかになり、次へ生かすことにつながります。


在校生の皆さんにメッセージをどうぞ

ひとつは、反省はしても後悔はするな、ということですね。後悔は失敗をずるずる引きずってしまって、自分の感情をさらにマイナスにしていくだけ。落ち込むのではなく、何がいけなかったのかを振り返り反省することで、次に繋げていくことができるのではないかと思います。
もうひとつは、凡事徹底ですね。私が好きな言葉なんですが、当たり前のことをないがしろにせず徹底していくこと、という意味があります。何をするにしてもすべて基礎の上に成り立っています。当たり前のことを誰にもまねできないくらい徹底して継続していくという意識は、どの社会にでも通用することだと思います。


【取材】
井之上愛里(経済学部3年)
【記事】
今木美里(社会学部3年)

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